「魚のぶりって犬にも与えられる?」
「ぶりを犬に与える時の注意点は何?」
といったように、愛犬にぶりを与えようとお考えではありませんか?
結論から先にお伝えすると、ぶりは犬に与える食材です。
生のままでは与えられないため、犬に与える際には加熱して与えましょう。
この記事では、ぶりを犬に与える時の注意点や、ぶりを犬に与えるメリットなどについてご紹介します。
冬になると脂が乗り旬を迎えるぶりを愛犬にも与えたい飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
犬にぶりを与えても大丈夫!
魚のぶりは犬に与えても基本的に大丈夫な食べ物です。
ぶりには豊富なタンパク質やカルシウムなど犬の健康に良い成分が含まれています。
犬に与えてもよい食材のぶりについて、以下の3つに分けてご紹介します。
- 生のままで与えるのはNG
- ぶりの皮も与えられる
- 1日の摂取カロリーの10%以内に抑える
生のままで与えるのはNG
まずは、ぶりの与え方ですが、人間が食べる刺し身のように生のままで与えるのは避けましょう。
生のぶりには、チアミターゼという成分が含まれているからです。
チアミターゼは、犬が食べるとビタミンB1欠乏症を引き起こすことがあります。
そのため、ぶりを生のままで与えるのはNGです。
また、ぶりを含めたお魚には、アニサキス寄生虫が存在する可能性があります。
加熱することにより、アニサキス寄生虫による食中毒のリスクは下げられます。
ぶりの皮も与えられる
ぶりの皮も犬に与えられます。
ぶりの皮にはコラーゲンが豊富に含まれているとされています。
コラーゲンには、関節の滑りを良くする効果が期待できます。
犬の関節トラブルの予防にも与えたい成分です。
犬にぶりの皮を与えるときには、細かく刻んで与えるようにしましょう。
1日の摂取カロリーの10%以内に抑える
犬にぶりを与えるときには、1日の摂取カロリーにも気をつけましょう。
ぶりは脂の多い魚であるため、犬に与えすぎると肥満の原因にもなります。
おやつとして与える場合は、1日の摂取カロリーの10%以内に抑えることを推奨します。
また、茹でたり網焼きにしたりするこおとで、脂を落としてから与える方法もご検討ください。
犬にぶりを与えることのメリット
ぶりには犬の健康に役立つ成分がたくさん含まれています。
犬にぶりを与えることのメリットについて以下の4つに分けてご紹介します。
- タンパク質を与えられる
- オメガ3脂肪酸を与えられる
- カルシウムを与えられる
- カリウムを与えられる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
タンパク質を与えられる
ぶりは動物性の食材であり、タンパク質を多く含みます。
タンパク質は、筋肉を作ったり、皮膚や被毛を作ったりする大切な成分です。
また、体を動かすためのエネルギー源にもなります。
タンパク質を豊富に含むぶりは犬の体作りに役立ちます。
オメガ3脂肪酸を与えられる
ぶりにはオメガ3脂肪酸が含まれています。
オメガ3脂肪酸は、犬の体内で生成できない必須脂肪酸です。
そのため、オメガ3脂肪酸は食事から摂取させる必要があります。
オメガ3脂肪酸のDHAやEPAには以下のような働きが期待できます。
- 脳の働きを活発にする効果が期待できる
- 認知症予防に効果が期待できる栄養素
- 脂肪分やコレステロールを減少させる効果が期待できる
- 血液をサラサラにして血流を良くする働き
カルシウムを与えられる
ぶりには、カルシウムも含まれています。
カルシウムは骨を形成するのに必要な成分です。
また、神経の伝達や筋肉の収縮、ホルモンの分泌などにも必要な栄養素とされています。
カルシウムは犬の体内では生成できない成分とされています。
そのため、食事からの摂取が必要です。
カリウムを与えられる
ぶりには、カリウムも含まれています。
カリウムには、体内に溜まったナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。
ナトリウムとセットになって機能するミネラル分とされています。
体液の浸透圧を調整する役割がある成分です。
犬にぶりを与える時の注意点
犬にぶりを与える時の注意点についていくつかご紹介します。
- 食物アレルギー
- アニサキス寄生虫
- 魚の骨を取り除く
- 味付けしない
それぞれの注意点について見ていきましょう。
食物アレルギー
ぶりを初めて与える場合は、食物アレルギーに気をつけましょう。
最初は少量を与えて愛犬の様子に異変がないかを確認するのが良いです。
食物アレルギーが引き起こされた場合の反応としては、皮膚のかゆみや下痢、嘔吐などが挙げられます。
愛犬の体調に異変がある場合は、食べさせるのを止めましょう。
また、食物アレルギーの症状が見られた場合は、動物病院に相談することもご検討ください。
アニサキス寄生虫
アニサキス寄生虫は、魚の内臓に存在している可能性があります。
通常、魚の内臓に存在していますが、鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動するとされています。
アニサキスが存在する魚を食べることで、食中毒を引き起こす可能性があります。
アニサキス寄生虫は、冷凍したり、加熱したりすることで死滅するとされています。
とはいえ、加熱が不十分だった場合にアニサキス寄生虫による食中毒を引き起こす場合があるため注意が必要です。
魚の骨を取り除くこと
犬にぶりを与えるときには、細かな骨を取り除いて与えるようにしましょう。
犬が魚の骨を食べてしまうと、口や喉、消化器官などに刺さってしまう場合があります。
ぶりの骨を犬が食べてしまわないように注意が必要です。
なお、犬が魚の骨を食べた場合に考えられることや、魚の骨を食べないようにするために気をつけることなどについて知りたい人は以下の記事をご覧ください。
犬が魚の骨を飲み込んだ!?ホッケやブリなどの魚の骨は犬が食べても大丈夫?
味付けしないこと
犬にぶりを与える場合は、味付けしないようにしましょう。
塩や胡椒などを味付けとして使用するのは避けてください。
また、人間が食べられても犬は食べてはいけないものがあります。
例えば、にんにくやニラ、玉ねぎ、ネギなどは犬に与えてはいけない食べ物です。
犬が食べられない食材と一緒に調理するのも避けましょう。
なお、犬が食べてはいけない野菜や食べてもいい野菜について気になる人は以下の記事をご覧ください。
犬が食べれる野菜!食べ物の栄養素や食べてはいけない野菜も解説
ぶりは犬に与えられる食材
この記事では、犬にぶりを与えても良いのかについてご紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 犬にぶりを与えても大丈夫!
- 生のままで与えるのはNG
- ぶりの皮も与えられる
- 1日の摂取カロリーの10%以内に抑える
- 犬にぶりを与えるメリットはタンパク質を与えられる
- オメガ3脂肪酸を与えられる
- カルシウムを与えられる
- カリウムを与えられる
- 犬にぶりを与える時の注意点は食物アレルギー
- アニサキス寄生虫
- 魚の骨を取り除くこと
- 味付けしないこと
冬の味覚のぶりは犬に与えても良い食べ物です。
愛犬に冬の味覚のぶりを与えようとお考えの飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
なお、当サイト(わんわんナビ)では、他にも犬の食べ物についての記事があります。
気になる人は、以下の記事もぜひご覧ください。