「うちの子、最近呼んでも来てくれなくなった。嫌われてる?」
「呼んでもきてくれないのって何が原因?」
といった犬が呼んでも来てくれない理由を知りたいそこのあなた。
呼んでも来てくれない理由には、複数通りあります。
この記事では、以下の内容について解説します。
- 呼んでも来てくれない・無視する理由
- いつもは来るのに来なくなった理由
- 呼び戻しのしつけ方法
- しつけをする際の注意点
呼び戻したら、愛犬に来てくれるようになって欲しい方は必見の内容です。
犬が呼んでも来ない・無視する7つの理由
犬が読んでも来ない・無視をする理由として、考えられるものは以下の7つです。
- 怖いので近づきたくない
- 他のものに夢中になっている
- 名前または呼ばれたら戻ることを理解していない
- 難聴が原因で聞きとれていない
- 懐いていない
- ツンデレで無視している
- 嫌なことをされると覚えている
怖いので近づきたくない
呼ばれた相手に対して、恐怖心があることが考えられます。
怖がって、近づきたくないのです。
犬が予想のつかないことをすると判断された相手などから呼ばれると、怖いので近寄りません。
他のものに夢中になっている
夢中になるあまり聞こえていない可能性があります。
また夢中になっており、「呼ばれたから戻る<目の前のもの」を優先している可能性も。
好奇心のある子犬や成犬には、多く見られます。
名前または呼ばれたら戻ることを理解していない
- 自分の名前を理解していない
- 呼ばれたら戻ってこなきゃいけない
これらを理解していない可能性があります。
呼び戻しのしつけを教える事をおすすめします(後述で解説)。
名前を覚えていないなら、以下の方法を試してみて下さい。
- 一旦、犬と距離をあける
- 名前を呼ぶ
- そばに近づいてきたら、おやつを与える
- 1~3を繰り返す
難聴が原因で聞きとれていない
犬の耳が悪く聞き取れていない可能性があります。
難聴の可能性も考えられます。
一定のボリュームで話しても一切反応を示さない場合は、難聴を疑いましょう。
そばで大きな音がしても反応がなければ、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
懐いていない
信頼関係が構築されていない可能性があります。
初対面の人や飼い主または家族でも、懐いていなければ呼んでもきません。
スキンシップや散歩など、接する時間を増やしましょう。
ツンデレで無視している
犬の性格によっては、ツンデレをしている可能性も。
従順さよりも、プライドで聞こえないフリをしていると考えられます。
「ごはん」や「さんぽ」と呼ぶ時と反応が違うなら、可能性が高いでしょう。
嫌なことをされると覚えている
「名前を呼ばれる=嫌なことをされる」と覚えている可能性があります。
普段、呼んだ後に嫌がることをしていませんか?
- 爪切り
- シャンプー
- お風呂
- 病院
呼んだ後に嫌がることをした経験があるなら、学習している可能性があります。
嫌なことをされた経験の積み重ねにより、呼ばれても来なくなったのでしょう。
普段は来るのに来なくなる時に考えられる3つの理由
「普段は来てくれるのにある日突然、呼んでも来なくなった」
という場合は、以下の理由が考えられます。
- すねている
- 体調が悪い
- 難聴になった
すねている
ショックに感じることがあり、すねている可能性があります。
犬によっては、すねると反応しなくなる子も。
直前に犬を叱ったり、無視したり、欲求に答えなかったりしていませんか?
体調が悪い
体調が悪く、振り向く元気や戻る元気がないと考えられます。
体調が悪い場合、他にも異常が見られるでしょう。
- 歩く動作が不自然・遅い
- いつもよりご飯を食べない
- いつもより動き回らない
- いつもと表情が違う
などの場合は、体調が悪いと考えられます。
難聴になった
飼い主の見えないところで、耳をぶつけて難聴になってしまった可能性があります。
または耳に病気を持っており、症状が進行してしまったというケースも。
犬が喜ぶ単語(例:ごはん、散歩)などを言って、どんな反応をするか試してみるのも良いでしょう。
【おいでの教え方】犬への呼び戻しのしつけ方法
呼び戻しのしつけ方法を解説します。
手順は、以下の4ステップです。
-
- しつけの下準備をする
- 新しい言葉「来い」「カム」で覚えさせる
- 成功したらおやつ(ご褒美)を与える
- 慣れてきたら距離をあけて繰り返し練習する
しつけの下準備をする
下準備は、以下の通りです。
- 犬にリードをつなぐ
- ご褒美のためのおやつを用意する
- 最初は無視した状態で「シラーっ」としておく(飼い主から注意をそらすため)
初めはリードをつないだ状態で、室内でトレーニングするのがおすすめ。
とにかく失敗させないようにしよう。
しつけはじめは、成功しやすい環境をつくることを心がけてください。
新しい言葉「来い」「カム」で覚えさせる
犬の注意が飼い主からそれたら、トレーニングを開始します。
「来い」や「カム(come)」など日ごろは、使わない言葉でしつけをしましょう。
注意がそれたときに、一定の距離をあけてください。
距離を空けたら、「○○(名前) 来い(またはカム)」と言ってください。
呼ぶと同時に、手にはおやつをもって、犬に見せてください。
成功したらおやつ(ご褒美)を与える
近寄ってきたら、足元でお座りをするまで待ちましょう。
足元でお座りしたら、呼び戻し成功です。
新しい言葉でしつける際は、成功した際におやつを与えてください。
おやつを与えながら、褒めてあげましょう。
「新しい言葉=良い言葉」と覚えさせるためです。
聞くだけでワクワクするようにしてあげましょう。
慣れてきたら距離をあけて繰り返し練習する
慣れてきたら、徐々に距離をあけて練習してみましょう。
呼び戻しのトレーニングを繰り返して、覚えさせてください。
成功した時は、おやつを上げて、心から褒めてあげましょう。
【動画あり】犬への呼び戻しのしつけ方
「しつけ方を動画で学びたい」という方には、こちらの動画がおすすめ。
この動画は、ドッグトレーナーである金倉氏がしつけ方を教えてくれる動画。
呼び戻しの教えた方を、動画で解説しています。
犬と一緒にトレーニング方法を実演してくれているので、とても分かりやすいですよ。
しつけ教室も運営しているドッグトレーナーから、しつけの仕方を無料で学べる動画になっています。
他にもたくさんのしつけ動画を投稿しているので、気になる動画があれば、ぜひチェックしてみてください。
呼び戻しのしつけをする際の3つの注意点
呼び戻しをする際の注意点は、以下の3つです。
- 「おいで」で覚えさせない
- 呼び戻しが成功した際に嫌がることをしない
- 「待て」を練習中の子に「待て」と「来い」を同時にトレーニングしない
「おいで」で覚えさせない
普段、「おいで」を使って呼び戻していた方は、他の言葉で覚えさせましょう。
「おいで」に悪いイメージを抱いているからです。
普段おいでを使って呼び戻していなかった方は、「おいで」を使ってもOKです。
呼び戻しが成功した際に嫌がることをしない
呼び戻しが成功した際に、嫌がることをしないようにしましょう。
呼び戻しを完全に覚えた後も同様です。
「呼び戻される=嫌なことをされる」と覚えてしまう可能性があります。
呼び戻しても、戻ってきてくれなくなるでしょう。
「待て」を練習中の子に「待て」と「来い」を同時にトレーニングしない
待ての理解があいまいな状態の子に、組み合わせた(待てと来い)しつけはしないでください。
理解が不十分な子だと、待てなくなってしまう可能性があるからです。
「ある程度時間が経ったら、呼び戻しをする」と理解してしまうのです。
理解してしまうと、待てを解除する前に犬が来るようになってしまいます。
まとめ
この記事では、「呼び戻しをしても来てくれない理由」や「呼び戻しの教え方」について解説しました。
以下がまとめです。
- 呼んでも来てくれない理由には、ケースが複数ある
- 難聴が原因で、聞こえていない可能性がある
- 普段は来てくれるのに、来てくれない場合はすねている可能性がある
- 呼んだ後に嫌がることをしていると、犬が怖がって来なくなる可能性がある
- 呼び戻しトレーニングでは、成功したらご褒美を与えよう
- 普段おいでで呼び戻している方は、「来い」や「カム」などで覚えさせるのがおすすめ
いかがでしたか?
この記事を読んで、原因を特定しましょう。
解決できなければ、新しいコマンドでしつけるのがおすすめ。
新しいコマンドでトレーニングする際は、おやつを与えながらトレーニングしてあげてくださいね。
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