犬がおもちゃを離さないのはなぜ?理由と対策を解説

犬がおもちゃを離さないのはなぜ?理由と対策を解説 犬のコラム

ごはんの時間なのにおもちゃに夢中で離してくれない

おもちゃを離さない時、犬は何を考えているのだろう

ごはんや散歩の時間なのに犬がおもちゃを離してくれない時、飼い主は困ってしまいますよね。

犬がおもちゃを離さないとき、犬は飼い主に何を訴えているのでしょうか。

今回は犬がおもちゃを離さない理由と、離さない時の対処法と避けるべき行動について解説します。

 

この記事の内容
  • 犬がおもちゃを離さない理由
  • 犬がおもちゃを離さないときの対処法
  • 犬がおもちゃを離さないときに避けるべき行動

犬がおもちゃを離さない理由

犬がおもちゃを離さない理由

どれだけ引っ張っても犬がおもちゃを離さない時、犬は飼い主に対して欲求していることがあります。

犬がおもちゃを離さない理由を見ていきましょう。

 

犬がおもちゃを離さない理由
  • おもちゃを失いたくないから
  • おもちゃを離さなければ飼い主さんがかまってくれるから
  • もっと一緒に遊びたいから
  • ストレスを抱えている場合があるから

おもちゃを失いたくないから

犬がおもちゃを離さないのは、犬がそのおもちゃを失いたくないという本能的な欲求があるからです。

犬は本能的に物を保持し、守ろうとします。

これは犬の野生の祖先の習性に由来しており、野生の犬は狩猟したり食べ物を見つけたりするのに大変な労力をかけるため、一度手に入れた獲物を他の相手から奪われないように守ることが重要でした。

この保持の本能が飼い犬に対しても現れることがあり、犬はおもちゃを自分のものと認識し、それを失いたくないと感じておもちゃを離そうとしないことがあります。

おもちゃを離さなければ飼い主さんがかまってくれるから

犬がおもちゃを離さないのは、おもちゃを離すことで飼い主からの注意やかまってもらえなくなると感じているからです。

犬は社交的な生き物であり、飼い主からの愛情やコミュニケーションが大切です。

犬は飼い主との関係が非常に重要で、飼い主との絆を強化し続けたいと願っており、おもちゃを離してしまうと、飼い主が遠ざかるか、飼い主の注意を引けなくなると感じます。

犬が飼い主との関係を維持し、愛情や遊びを楽しむ方法の一つとして考えており、飼い主との遊びや交流は犬にとって楽しい時間であり、おもちゃを離さずに飼い主との関係を維持しようとしています。

もっと一緒に遊びたいから

犬がおもちゃを離さないのは、もっと飼い主と一緒に遊びたいからです。

おもちゃは犬にとって飼い主と一緒に遊べる楽しい道具であり、それを使って飼い主とコミュニケーションを取るのが喜びです。

ですが犬は運動能力が高く体力があるため遊びたい時間が長く、飼い主が十分だと思った時間ではまだまだ足りないと思っています。

おもちゃを離すことで遊びが終わるのではないかと感じ、おもちゃを離さないことで、飼い主との遊びが続くことを望んでいるのです。

ストレスを抱えている場合があるから

犬がおもちゃを離さないのは、ストレスを抱えている場合があります。

犬も人間と同様にストレスを感じることがあり、そのストレスからくる不安や不安定な状態をおもちゃを離さないことでコントロールしようとすることがあります。

ストレスが原因で犬がおもちゃを離さないのは以下の2つの理由があります。

心を鎮めるため 犬は不安や興奮などの感情をおもちゃを咥えることでコントロールしようとします。おもちゃを咥えることは、犬にとってのリラックスや安定感をもたらす手段となります。
退屈の解消 退屈からストレスが生じることがあるため、おもちゃは退屈を解消する手段として機能します。おもちゃを咥えて遊ぶことで、犬は退屈を感じにくくなり、ストレスの軽減に役立ちます。

犬がおもちゃを離さない時の対処法

犬がおもちゃを離さない時の対処法

飼い主が指示をしてもいつまでもおもちゃを離さない場合、どうしたらいいでしょうか。

ごはんや散歩を時間通りにさせたい時など、おもちゃを離してもらわなければなりません。

犬がおもちゃを離さない時の対処法を見てみましょう。

 

犬がおもちゃを離さない時の対処法
  • 相手をしない
  • おやつを与えておもちゃを回収する
  • 「離せ」や「ちょうだい」のしつけを覚えさせる

相手をしない

犬がおもちゃを離さないときの対処法は、「相手をしない」ことです。

犬がおもちゃを離さない場合、無理に取り上げようとせずに冷静になりましょう。

怒ったり興奮したりせず、静かに待つことが大切です。

犬に注意を払わないようにすると、犬はおもちゃをくわえていても興味を持たなくなり、自然に離すようになります。

おやつを与えておもちゃを回収する

犬がおもちゃを離さないときの対処法は、おやつを使っておもちゃを回収する方法です。

犬が好きなおやつを用意し、おもちゃをくわえている犬に近づき、おやつを見せながらおもちゃと交換することを提案します。

声をかけて注意を引き、おもちゃを離す代わりにおやつを手に取るように促します。

犬がおやつを受け取るためにおもちゃを離すかもしれないのでしばらく待ち、犬がおもちゃを離す瞬間に備えて準備していることが重要です。

犬がおもちゃを離した瞬間に即座に褒めて、犬がおもちゃを離すことはいいことだということを認識させると徐々に直っていきます。

「離せ」や「ちょうだい」のしつけを覚えさせる

犬がおもちゃを離さないときの対処法は、「離せ」や「ちょうだい」などの指示を犬に覚えさせることです。

犬に「離せ」や「ちょうだい」といった指示を設定し、指示は一語か短いフレーズが効果的です。

指示を選ぶ際は、一貫性があり、家族全員が同じ言葉を使うようにすることが重要です。

おもちゃやおやつなど犬が興味を持つものを使い、犬がおもちゃを咥えているときに指示を使っておもちゃを離すように促します。

犬が指示に従ったときには、即座に褒めてご褒美を与えます。

ご褒美はおやつや愛情表現であることがよく、犬にとってポジティブな経験が訓練の成功に導きます。

犬がおもちゃを離さない時に避けるべき行動

犬がおもちゃを離さない時に避けるべき行動

犬がおもちゃを離さない時、言うことを聞かせたくなりますが飼い主には避けるべき行動があります。

飼い主の行動で犬との信頼関係が崩れてしまう可能性があるので、注意しましょう。

 

犬がおもちゃを離さない時に避けるべき行動
  • おもちゃを無理やり取り上げる
  • 叱ったり叩いたりして取り上げる
  • 遊びと思わせない

おもちゃを無理やり取り上げる

犬がおもちゃを離さない時に避けるべき行動は、犬からおもちゃを無理やり取り上げることです。

無理におもちゃを取り上げようとすると、犬との信頼関係を損ない、犬に強いストレスを与えます。

理由もわからずおもちゃを取り上げられそうになると、犬は防衛本能が働きおもちゃを絶対に離さないようにします。

犬に「離せ」などの指示を訓練することで、犬がおもちゃを自発的に離すようにすること、犬が安心感を持っておもちゃを放すようになります。

叱ったり叩いたりして取り上げる

犬がおもちゃを離さない時に避けるべき行動は、強く叱ったり叩いたりして取り上げることです。

このような方法は犬に対して暴力的で不適切なアプローチであり、信頼関係を崩壊させたり、犬にトラウマ級のストレスを与える可能性があります。

強く叱ったり叩いたりすると、犬は飼い主に対して不信感が募り、他の指示も聞かなくなります。

居心地が悪くなりストレスで病気になることもあるので、強く叱ったり叩いたりする方法は、絶対に避けてください。

遊びと思わせない

犬がおもちゃを離さない時に避けるべき行動は、おもちゃそのものを遊びのもの認識させずに取り上げてしまうことです。

犬はおもちゃを通して飼い主とコミュニケーションを取ることを楽しみにしています。

おもちゃをしつけのためだけに使用したりすると、おもちゃは飼い主と遊ぶものではなく訓練のものであると認識し、だんだんと興味を持たなくなります。

犬の楽しみを奪うことになるので、おもちゃは楽しい遊び道具であり、遊んでいいときと悪い時があることを覚えさせると良いでしょう。

犬がおもちゃを離さないことに関するよくある質問

犬がおもちゃを離さないことに関するよくある質問

犬がおもちゃを離さないことに関して、みなさんが疑問に思うよくある質問にお答えします。

犬がおもちゃで遊んでいる時に唸るのはなぜ?

犬がおもちゃで遊んでいる時に唸るのは、以下のような理由が考えられます。

遊びの一部 唸り声は犬の遊びの一部として現れることがあります。特に、犬が楽しんでいる場合や、遊びが興奮している場合によく見られます。これは飼い主や他の犬に対するコミュニケーションの一環として発生します。
狩りの本能 犬は元々狩りをする動物であり、おもちゃで遊んでいる際に唸ることは、狩りの本能から来る行動の一部です。おもちゃを捕まえるつもりで唸ることがあります。
警告 遊びの中で唸り声を使って、他の犬や人に対して警告や境界を設定することがあります。これは、遊びが激しくなりすぎた場合や、他の犬や人がおもちゃに近づきすぎた場合に発生します。
不安やストレス 遊びの中で唸ることで不安やストレスを表現することがあります。犬が遊びに興奮していない場合、唸り声は不安の兆候として現れます。

唸りが激しい時は強い不安やストレスの可能性があるので、犬とのコミュニケーションの時間を増やしたり、様子を見て対処しましょう。

犬がおもちゃを持ってくるのはどんな心理?

犬がおもちゃを持ってくるのは、以下のような心理状態が考えられます。

遊びの誘い 飼い主を遊びに誘っています。おもちゃを通して飼い主とコミュニケーションを取ろうとしているので、たくさん遊んであげましょう。
愛情と信頼 犬はおもちゃを持ってくることで、飼い主に対する愛情や信頼を表現しています。犬は物に対する所有欲が強く、自分のおもちゃを持ってくることは飼い主への信頼と従順を表しています。
運動不足 犬は運動能力に長けており、運動エネルギーを発散しようとして飼い主と運動をするためにおもちゃを持ってきています。
狩り本能 犬は狩りをする動物で、おもちゃを持ってくる行動は、獲物を信頼する飼い主に渡そうとする狩りの本能の表れです。おもちゃをくわえてゲージに持ち帰ることは、犬にとって獲物を捕まえて巣に運ぶ行動に似ています。
おもちゃに飽きた 犬は新鮮な刺激を求める傾向があり、持っているおもちゃに興味を持たなくなった場合、飽きたので飼い主と遊んで欲しいという要求を表しています。

犬がおもちゃを離さない理由や対処法まとめ

犬がおもちゃを離さない理由や対処法まとめ

今回は犬がおもちゃを離さない理由と、離さない時の対処法と避けるべき行動について解説しました。

以下今回記事のまとめです。

 

犬がおもちゃを離さない理由と対策のまとめ
  • おもちゃを失いたくないから
  • おもちゃを離さなければ飼い主さんがかまってくれるから
  • もっと一緒に遊びたいから
  • ストレスを抱えている場合があるから
  • 相手をしない
  • おやつを与えておもちゃを回収する
  • 「離せ」や「ちょうだい」のしつけを覚えさせる

犬がおもちゃを持ってくる行動は、飼い主とのコミュニケーションや遊び、運動の欲求として表現しています。

おもちゃで遊ぶことは、犬との絆を深め、犬の身体的、精神的な健康に貢献します。

犬がおもちゃを持ってくる場合は、遊んであげることで、犬の幸福感を高めることができます。

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