犬が何もないのに吠えているけれど、どうしたのだろう
もしかして霊が見えているとか…
犬が何もないのに吠えていると気になりますよね。
霊が見えている、というのも諸説ありますが、吠えているのは様々な原因があります。
何もないのに犬が吠えている場合にはどんな理由が考えられるでしょうか。
今回は犬が何もないのに吠える理由と、吠えた時の対策について解説します。
- 犬が何もないのに吠える理由
- 犬が何もないのに吠える場合の対策
犬が何もないのに吠える理由
何もないのに犬が吠える時はどのような理由があるでしょうか。
犬は視覚、聴覚など感覚が優れており人間には気がつかない些細なことにも反応します。
犬が何もないのに吠える理由は以下のことが考えられます。
- 犬が気になる音が聞こえる
- 警戒信を抱いている
- 遠吠えに反応して吠えている
- 犬にしか見えないものが見えている
- 何かを要求して吠えている
犬が気になる音が聞こえる
犬が何もないのに吠える理由の1つは、犬が気になる音が聞こえることです。
犬の聴力は人間よりも優れており、高周波音や遠くの音を感知することができます。
そのため、犬が何か不審な音を聞いたり、異音や異臭を感じたりすると、吠えてアラートを発信しようとします。
この吠え方は、犬が自身の領域や家族を守ろうとする本能的な行動であることが多いです。
犬は警戒心が強い動物であり、異音や異物が安全でない可能性があると感じると吠えることで注意を引こうとします。
警戒信を抱いている
犬が何もないのに吠えるのは、警戒心を抱いている可能性があります。
犬の習性として、警戒心を持つことで自己や仲間を守るための行動として吠えることがあります。
また、犬は新しい環境や人、他の動物に対しても警戒心を持ちます。
犬の本能的な行動であり、犬が自身や家族を守ろうとする反応です。
引っ越ししたばかりだったり、初めて会う人や犬がいたり、いつもと少し環境が違うと警戒心が強くなる傾向があります。
遠吠えに反応して吠えている
犬が何もないのに吠えるのは、他の犬の遠吠えに反応している可能性があります。
犬は社交的な動物で、この行動は、犬がコミュニケーションをとりたい、応答したい、または自分の存在を知らせたいという意思表示の一つです。
遠吠えは、犬たちが自分の存在を知らせたり、仲間との連絡を取ったりする方法で、特に野生の犬種やオオカミは、遠くの仲間と連絡を取るために吠えます。
家庭犬もこの本能的な行動を持っており、他の犬が遠吠えを始めると、それに応答して吠えることがあります。
犬にしか見えないものが見えている
犬が何もないのに吠えるのは、犬にしか見えないものや感じるものが存在する可能性があります。
犬の感覚は人間と異なり、視覚や聴覚などが非常に発達しています。
犬は人間よりも遠くの対象を見ることができ、遠くに見えるもの、風に揺れる木々、昆虫など、視覚的な刺激が吠える原因となることがあります。
私たちが信じられないくらい遠くのものに反応している可能性があるので、何もないのに吠えているからもしかして霊がいるのでは…と不安にならなくても大丈夫です。
何かを要求して吠えている
犬が何もないのに吠えるのは、何か要求があり、それを伝えるために吠えている可能性があります。
食事やトイレ、飼い主と遊びたい、散歩に行きたいなど、飼い主に何かして欲しいことを訴えています。
または、犬は孤独を感じると、飼い主に対する注意を要求するために吠えることがあります。
仕事が忙しくてあまりかまってあげられていなかったり、赤ちゃんや恋人など飼い主が自分以外の人に夢中であると感じた時に、飼い主の注意を引こうとして吠えています。
犬が何もないのに吠える場合の対策
犬が何もないのに吠えている場合、飼い主はどのようにしたらいいでしょうか。
理由別に対策を解説しましたので、見ていきましょう。
- 要求吠えの場合は要求に応えない
- 犬が不快な音を発する
- 普段からコミュニケーションを取る
- お外の様子や音に気づきにくくするための工夫をする
- 犬が落ち着く場所を用意する
要求吠えの場合は要求に応えない
犬が要求して吠えをしている場合、要求にすぐに応じずに様子を見ましょう。
犬が吠えてすぐに対応してしまうと、犬は「吠えれば飼い主がすぐに来てくれる」と認識します。
そうするとだんだん犬は飼い主に対して敬意を払わなくなるので、犬が何がを要求して吠えてもすぐに注意を向けないことが大切です。
犬が吠えるのを止める、または静かにさせるしつけのコマンド(座る、伏せなど)を指示し、静かになったら要求を探るようにします。
こうすることで、犬は静かにすると要求を聞いてくれる、と認識してわがままな吠え方をすることがなくなります。
犬が不快な音を発する
犬が吠えたり不快な音を発したり場合、身体的、心理的な理由が考えられます。
身体的な理由としては、体のどこかに痛みを感じている可能性があります。
鳴き声やうめき声と共に不審な物音を立てる時はは疼痛を示す兆候です。
この場合はすぐに犬の様子を見て、明らかにいつもと違うようなら動物病院で犬の健康状態を診てもらいましょう。
心理的理由としては、ストレスや不安を感じている可能性があります。
犬は、環境の変化、過度な刺激、孤立、不安定な状況など、精神的に不安な状態だと吠えたり唸ったりします。
飼い主は犬がリラックスできる環境に配慮し、犬とのコミュニケーションや遊びの時間を確保しましょう。
いずれにも該当しない場合は、単に落ち着きがない性格であるだけかもしれないので、その場合は音を出さないトレーニングを行いましょう。
普段からコミュニケーションを取る
犬は非常に社交的で従順な性格であるため、飼い主とのコミュニケーション不足の場合、不満や寂しさからストレスを感じてしまいます。
犬は飼い主との時間を大切にしますので、日常の中で、一緒に過ごす時間を増やしましょう。
散歩、遊び、撫でるなどのコミュニケーションを通じて犬との絆を深めることで、何もなく吠えることが減るでしょう。
犬は言葉だけでなく、声のトーンや表情にも反応します。
穏やかで愛情的な声をかけ、犬に安心感を与えることが大切です。
お外の様子や音に気づきにくくするための工夫をする
犬が外部の刺激に反応しにくくするための工夫をしてあげましょう。
静かな場所で過ごさせる | 犬のいる場所を外部の騒音から遠ざけ、静かな環境で過ごすようにしましょう。リラックスできる環境は、不必要な吠え声を減らすのに役立ちます。 |
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カーテンやブラインドを閉める | 外の光や刺激を遮断するために、窓のカーテンやブラインドを閉めることが効果的です。これにより、犬は外部からの刺激を受けなくなります。 |
BGMを利用 | 部屋に音楽を流すと外部の騒音を和らげることができます。外部の騒音を遮断すると犬が不安を感じにくくなります。 |
犬が落ち着く場所を用意する
犬が落ち着ける場所を用意してあげると、不安や興奮を和らげ、犬のストレスを軽減するのに役立ちます。
室内ならゲージや専用のベッド、毛布、屋外なら犬小屋や木陰など、愛犬がリラックスできる専用の場所を用意してあげると、犬自身が不安を感じた時に自ら心を鎮めに行くことができます。
犬の落ち着く場所はできるだけ静かな場所に配置しましょう。
外部の騒音から遠ざけ、犬が外部の刺激に気を取られないようにすると効果的です。
犬が何もないのに吠えることに関するよくある質問
犬が何もないのに吠えるのには霊が見えているから?
「犬は霊が見える」という説は、超常現象や霊的な信念に基づくもので、科学的な立証は難しいものです。
ある説によれば、犬は人間が感知できない霊的な存在やエネルギーを感知し、それに反応するとされています。
犬は非物理的な存在やエネルギーに対して感受性が高く、それを直感的に感じています。
犬が「霊が見える」と思ってしまうのは、犬が特定の場所で急に吠えたり、そこに歴史的な背景があると霊的な存在に関連していると解釈してしまうからです。
一部の文化や信念では、犬が霊的な存在を感知する役割を果たすとされ、家庭や場所を霊から守るために犬を飼育することが奨励されています。
ただし、科学的には犬の感知能力が超常現象や霊的な存在を証明するものではありません。
犬の行動には複雑な要因が影響し、その行動を合理的に説明するためには行動学や生物学の原理が用いられます。
夜になると犬が無駄に吠える理由は?
昼間はあまり吠えないのに夜になると吠え出すのには、以下のような理由が考えられます。
警戒心 | 夜間は静かで、外部の音や動きが目立ちやすいため、犬は警戒心を高めます。外部からの音や光、匂いに対して反応し、吠えることがあります。 |
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過度な孤独感 | 夜間は家族が眠っている時間であり、犬が孤独感を感じやすいときでもあります。孤独感からくる不安や不満が吠える原因となることがあります。 |
運動不足 | 犬は日中に適切な運動や刺激を受けていないと、夜間にエネルギーを発散しようと吠えることがあります。 |
犬が吠える際に避けるべき行動は何?
犬が吠えたときに避けるべきことは、怒鳴る、叩くなどの体罰的な行動です。
犬に体罰を与えて吠えるのをやめさせようとするのは非常に非効果的で残酷です。
体罰は犬に対する信頼を損ない、行動問題を悪化させることがあります。
また、吠えているのに放っておいて吠える原因を無視するのも問題解決になりません。
犬の吠える問題は個々の状況によって異なりますので、飼い主として犬の性格や状況を理解し、吠える原因を追求していくことが大切です。
犬が何もないのに吠える理由や対策まとめ
今回は犬が何もないのに吠える理由と、吠えた時の対策について解説しました。
犬は人間よりも感覚が優れているため、様々な外的刺激に反応することによって吠えることが多いです。
また、飼い主ともコミュニケーション不足による心理的要因もあります。
- 犬が気になる音が聞こえる
- 警戒信を抱いている
- 遠吠えに反応して吠えている
- 犬にしか見えないものが見えている
- 何かを要求して吠えている
- 要求吠えの場合は要求に応えない
- 犬が不快な音を発する
- 普段からコミュニケーションを取る
- お外の様子や音に気づきにくくするための工夫をする
- 犬が落ち着く場所を用意する
飼い主は吠える原因を探求して、日々の環境を見直して犬と上手に暮らしていきましょう。