【ドッグトレーナー監修】犬のしつけの教え方!ポイント・コツや教えるタイミングも解説

しつけの教え方!ポイント・コツ 犬の飼い方・暮らし

「うちの子も生まれて3か月、そろそろしつけした方がいいの?」

「お座りってどうやって覚えさせるの?コツやポイントは?」

といった犬のしつけ方法でお悩みのそこのあなた。

犬のしつけは難しいと思っていませんか?

コツを覚えて、繰り返し教えれば、愛犬もきっと覚えてくれますよ。

この記事では、以下の内容について説明します。

  • 基本的なしつけ方
  • しつける時(またはしつけをする時)のポイント
  • 日常生活で行う行動のしつけ方

愛犬のしつけを自分でしたい方は必見の内容です。

この記事の監修者
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TVチャンピオン優勝者の愛犬しつけ教室
Dog Catch
「犬のしつけは絶対に楽しい!」を合言葉に、東大阪市でドッグキャッチしつけ教室を運営しています。愛犬と一緒に頑張る犬のしつけ教室です。ドッグトレーナー歴20年以上。YouTube【犬のしつけチャンネル/金倉高志】では、犬のしつけや犬との暮らしについて動画配信もしています。

犬にもしつけが必要

犬と家族

人間の子供だけでなく、犬にもしつけは必要。

野生ではなく、人間社会で生きていくためです。

しつけをすることで、愛犬との信頼関係も深まります。

愛犬がよその人や犬に迷惑となる行為が無くなっていくでしょう。

他人に迷惑をかけずに、気持ちよく暮らすためにはしつけが必要なのです。

しつけは家に来た時から少しずつ教えよう

日常的に必要な、トイレやハウスのしつけについては、家に来た時から少しずつ教えてあげましょう。

おすわりやふせなどの練習は、家に慣れてきてから始めてください。

簡単なコマンドから、根気よく教えてあげてください。

9割以上の家庭が愛犬にしつけをしている

犬のしつけの実施状況

ドッグキャッチで、「犬のしつけ」に関するアンケ―トを取りました。

アンケート結果では、「犬を飼っている家庭(飼っていた家庭も含む)」の約8%は、「しつけはしていない」と回答しています。

約8%を除く、飼い主の約92%の方が「愛犬にしつけをしている」ということになります。

しつけ方法は、「自己流でしつけている」や「ネットで調べる」などの方法でしている飼い主が多いことが分かりました。

犬にしつけをするときのポイント・コツ4選

おやつを見つめる犬

犬にしつけを教える前に、以下の4つの点を理解しておきましょう。

しつけで失敗しないために重要です。

  • ちゃんとできたらご褒美をあげよう
  • 失敗しても叩かない
  • 長時間のトレーニングは避けよう
  • しつけの合言葉は家族内で統一すること

ちゃんとできたらご褒美をあげよう

出来たときは、ご褒美をあげましょう。

ご褒美をあげた方が、犬の集中力も上がりますよ。

「おやつ」・「褒める」などのご褒美で犬が楽しめるようにしつけをしましょう

犬にいいことをしていると認識させてあげてください。

褒めはやる気にもつながり、意欲的に従おうとしてくれますよ。

成功した時には、犬が喜ぶごほうびを与えるようにして、犬が「その行動をすると良いことがあった!」と思うことがポイントです。

畠中院長
犬のしつけ教室
Dog Catch
犬にとってのごほうびは、それぞれ異なります。
おやつが好きな犬もいれば、なでられるのが好きな犬もいます。
逆に、おやつには興味が無かったりなでられるのが苦手な犬もいますので、
用意するごほうびは、愛犬が喜んでいるものを選んでください。
そのためには、日ごろから愛犬の様子を観察することがとても大切です。

「褒める」や「おやつ」が効果的だと感じている飼い主が多い

犬のしつけで効果的な方法

犬をしつける方の約7割の方が、「犬のしつけにおいて効果的だった方法」の問いに対し、「褒める」または「おやつ」が効果的だったと回答しています。

  • 「叱る・怒鳴る」
  • 「叩く」

これらのような「お仕置き」に近いしつけ方が効果的だと感じている人は少数(約8%)でした。

愛犬がちゃんとできたら、「愛犬が喜ぶことをしてあげる」ようにしましょう。

失敗しても叩かない

指示を間違っても、叩いてはダメ。

叩いたら、積み上げてきた信頼関係も崩れてしまいます。

名前を呼んでも、反応してくれなくなってしまうでしょう。

大人しい子の場合、「しつけの時間=恐怖」という認識になってしまいます。

失敗しても気を落とさず、繰り返し教えてあげましょう。

長時間のトレーニングは避けよう

しつけの1回のトレーニング時間は、10分程度がおすすめ。

犬の集中力は、長くないからです。

長時間無理やり教えると、犬も苦痛になってしまいます。

1回あたりの時間は短く、一日に何回かに分けてトレーニングするのがおすすめです。

しつけの指示の言葉は家族内で統一すること

しつけの際の指示の言葉は、家族内で統一しましょう。

別々の言葉にすると愛犬が混乱してしまうからです。

  • 家族内で共通の言葉を確認して指示を出す

など、犬に分かりやすいように、共通の言葉を用意して下さい。

基本的な4つのしつけの教え方

犬にお手をさせる飼い主

以下の4つのしつけの教え方を紹介します。

  • お座り
  • 待て
  • ハウス
  • 抱っこ

お座り

お座りを教える時、人は座らず立ったまま練習します。

犬の正面に立ち、犬の鼻先におやつを持っていきます。

そのまま、おやつを犬の頭の上のあたりに移動します。

すると、犬は腰を下ろしてお座りの姿勢になるので、

お座りといいながらおやつを与えてください。

繰り返し練習していくことで、お座りを教えることができます。

畠中院長
犬のしつけ教室
Dog Catch
お座りは、色々なしつけに必要な基本の姿勢になります。
犬が落ち着ける姿勢になりますので、マテなどを教える時にも効果的ですし、飛びつきや吠えなどの予防にも応用することができます。
よほどのことがない限り、お座りを覚えられない犬はいませんのでぜひ根気よく教えてあげてください。

待て

犬にお座りをさせます。

まずは1歩だけ離れます。

離れて、マテと声を掛けます。

動かなければ、戻ってごほうびをあげてください。

これを、失敗しない距離、時間のうちで繰り返し教えます。

マテの練習は、育てる練習になりますので、毎日少しずつ距離や時間を伸ばしていってください。

ハウス

ハウスを教える流れは、以下の通りです。

 

ハウスを教える流れ
  1. ハウスの近くで犬の名前を呼ぶ
  2. エサを見せて、集中させる
  3. 「ハウス」といって、エサを持ったままハウスのなかにいれる。
  4. 犬が中に入ったら、エサをあげて褒める

上記を繰り返すことで、ハウスを覚えられます

ハウスのしつけ方について、より詳しく知りたい方は以下の動画もご覧ください。

【犬のしつけ】 クレートトレーニング(ハウストレーニング)をしよう!

ドッグトレーナーであり、犬のしつけ教室も運営されている金倉さんが「ハウストレーニング」について解説しています。

抱っこ

抱っこを教える流れは、以下の通りです。

 

抱っこを教える流れ
  1. 犬におやつを見せる
  2. 犬が注目したら、おやつを隠す
  3. 「抱っこ」といって、犬を優しく抱っこしてあげる
  4. 抱っこした後に褒めてあげる

上記の流れを覚えるまで、繰り返してあげましょう。

「抱っこ」と言った後は、抱っこの体勢にしてから抱っこしてください。

犬は「抱っこ」を覚えると、抱っこの姿勢で待機してくれますよ。

足腰に負担がないように抱っこするように、注意してください。

日常行動のしつけの教え方

元気に走る犬

以下の2つの日常行動のしつけ方を紹介します。

  • 留守番の教え方
  • トイレの教え方

散歩のマナーなどを教えたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。

犬の散歩のしつけ方!吠える・歩かないときの対処法

犬の散歩回数の目安は?時間・距離や歩かない原因も解説

留守番の教え方

はじめはケージの中に入れることに慣れさせます。

ケージの中にいることに慣れたら、数秒だけ見えない位置に飼い主が移動しましょう。

数秒に慣れたら、数十秒というように間隔をあけて行ってください。

犬が一人でいる時間を少しずつ、増やしていきましょう。

畠中院長
犬のしつけ教室
Dog Catch
お留守番の練習は、根気が必要です。
心配しなくても、飼い主はあなたのものへ戻ってきます。ということを
じっくり丁寧に教えてあげましょう。
留守番中に退屈しのぎになるおもちゃを与えることも有効ですが、
愛犬の安全を第一に考え、壊れやすいものや飲み込んでしまいそうなものは避けましょう。

トイレの教え方

トイレを教えるときは、ケージ内に犬を入れて教えましょう。

ケージ内にトイレを置いて、トイレの上でおしっこ・ウンチしたら褒めてあげてください。

トイレ後は、ケージから出して遊ぶようにしましょう。

トイレの上でのおしっこが難しいなら、トイレシーツをケージ内に置いてトイレを覚えさせてもOKです。

トイレのしつけで困る家庭はとても多い

犬のしつけで一番困っていること

「トイレ」のしつけは、犬のしつけにおいて一番悩むことが多いです。

アンケートでは、飼い主の約3割が「トイレ」で一番困っていると回答しています。

愛犬にトイレを教えた後、上手くできなかったとしても、落ち込まないでください。

アンケートからも分かる通り、「トイレ」で困っている方はとても多いです。

トイレのしつけ方について、知りたい方は下記の記事もぜひご参考ください。

子犬にトイレをしつける方法!いつからトレーニングすべきか解説

しつけに困ったらしつけ教室もおすすめ

しつけ教室とは、犬のしつけ方を学べる教室です。

プロのドッグトレーナーからしつけ方を学べます。

しつけ方のコツや基礎を学ぶだけでも、愛犬との信頼を築きやすくなりますよ。

犬の保育園(幼稚園)やペットホテルでも、トレーニングを受けられる場合もありますよ。

しつけ教室のように通学型ではなく、出張型のしつけ教室もあります。

プロのトレーナーが自宅に来てくれて、近くの公園でトレーニングをしてくれるサービスです。

「愛犬にしつけのトレーニングをしてるのに、全然覚えてくれそうにない」といった方は、利用してみると良いでしょう。

しつけ用グッズってみんな使ってる?効果はある?

犬のしつけ方

犬のしつけの方法についてアンケートを取ったところ、「しつけ用グッズ」を使っている家庭は非常に少数であることが分かりました。

「しつけ用グッズを使う」と回答した方は、全体の約4%。

しつけグッズには頼らず、愛犬をしつけている家庭が多いです。

しかし、しつけグッズを使うと回答した22名の内の13名が、「最も効果的だった方法」は「しつけ用グッズを使う」と回答しています(下記参照)。

しつけ用グッズを使う-最も効果的だった方法

しつけグッズを使っていた回答者の内、約6割が最も効果的だったと回答しています。

「しつけ用グッズ」を使うことも効果が期待できることが分かりました。

まとめ

この記事では、「犬のしつけ方」や「しつけのポイント」を解説しました。

以下がまとめです。

この記事のまとめ
  • しつけは他人に迷惑をかけないために必要
  • しつけの際は、ご褒美を用意しよう
  • 失敗しても叩いたり、叱ったりするのはNG
  • 犬は集中力がないので、10分程度でトレーニングしよう
  • 1日に何回かに分けて、トレーニングすると良い
  • しつけの言葉は、統一して混乱させないようにしよう

周りを巻き込んでトラブルを起こさないためにも、しつけは重要。

最初は全く手ごたえがないかもしれませんが、粘り強く取り組んでください。

愛犬をしつけて、お利口だと褒められるマナーのある犬に育てましょう。

しつけがうまくいったときは、ご褒美を忘れないでくださいね。