【ドッグトレーナー監修】犬が噛むのをやめさせるには?噛む理由としつけ方・対処法を解説

犬が噛むのをやめさせるには?噛む理由としつけ方・対処法を解説 犬の飼い方・暮らし

「うちの子が噛んできて怖い!どうすれば噛むのをやめてくれるの?」

「抱っこしようとしたら、噛まれる!」

といった愛犬に噛まれてお悩みのそこのあなた。

大好きな愛犬に噛まれるのは、悲しいですよね。

怖いだけでなく、痛いし傷ができてしまうこともあるでしょう。

犬が噛むのには、いろんな理由があります。

噛むタイミングや原因を特定できれば、噛む行動は少しずつ減ってきます。

気が付けば、噛まれることが無くなっているはずです。

この記事では、以下の内容について説明します。

  • 犬が人や物を噛む理由
  • 噛まれないようにするためのしつけ法
  • 噛まれないための重要なポイント

記事だけでなく、ドッグトレーナーの動画も紹介しているので、動画でみたい方はそちらもご覧ください。

この記事の監修者
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TVチャンピオン優勝者の愛犬しつけ教室
Dog Catch
「犬のしつけは絶対に楽しい!」を合言葉に、東大阪市でドッグキャッチしつけ教室を運営しています。愛犬と一緒に頑張る犬のしつけ教室です。ドッグトレーナー歴20年以上。YouTube【犬のしつけチャンネル/金倉高志】では、犬のしつけや犬との暮らしについて動画配信もしています。

 

犬が人や物を噛む6つの理由

柵を噛む犬

噛む理由は以下の6つが考えられます。

  1. 相手が怖い
  2. 痛い場所を触ってしまっている
  3. 反射的な防衛本能
  4. 嫌いだから近寄られたくない
  5. ストレスが溜まっている
  6. 噛むことでメリットがある

相手が怖い

初対面の人が相手の場合は、こういった事例が多いでしょう。

相手のことをよく分かっていない状態で、近づかれたら犬も怖いです。

びっくりして噛んでしまうことも考えられます。

子供に噛みついてしまう場合、子供に接する機会が少ない犬なら、過剰に反応しやすいでしょう。

犬が慣れていない人に合わせるときには、注意するようにして下さい。

痛い場所を触ってしまっている

痛い場所やデリケートな場所(弱点)を触ってしまっていることが考えられます。

特定の場所を触ったと同時に噛んでしまう場合、犬にとってデリケートな部分であると考えられます。

「触ろうとしたら噛んだ」といった噛まれる前に、共通点がある場合はこの理由の可能性が高いです。

右の前足など、特定の部位を触ろうとしたら、噛まれる場合はケガしている可能性もあります。

散歩中、不自然な動きをしていないかチェックしてみてください。

いつもと違うと思ったら、動物病院で診てもらいましょう。

反射的な防衛本能

自分を守るために、反射的に噛んでしまうといった場合もあります。

危険だと感じた時に、本能的に噛む子もいます。

噛まれたならば、何か危険だと勘違いさせるようなことをしていないか振り返ってみてください。

嫌いだから近寄られたくない

嫌いな人に触られると、嫌なので噛む子もいます。

「女の人や子供は撫でても問題ないのに、おじさんが触ろうとすると噛もうとする」

といった場合、男性を苦手とする子であるとも考えられます。

また子供の場合、犬を触りたくて近づこうとすることもあるでしょう。

犬からすると迷惑だと感じる子もいるので、噛む場合もあります。

ストレスが溜まっている

ストレス解消を目的として噛んでいる場合もあります。

対象は人だけでなく、物も含まれます。

犬によっては、自分のしっぽを噛むような子も。

運動や散歩、触れ合いの時間が少ないなど、たまってしまっている原因があると考えられます。

噛むことでメリットがある

「嫌なことをやめてもらうことができる」

と犬が覚えている可能性もあります。

たとえば、爪切りをしようとすると噛もうとする犬もいますよね。

噛むと飼い主の多くの方は、爪切りを中断するのではないでしょうか?

このように犬によっては、「噛む=やめてもらえる」といったメリットがあると学習してしまうのです。

犬のしつけ教室
犬のしつけ教室
Dog Catch
まずは、愛犬がどんな時に噛みついてくるのか?原因を特定するのが一番大切です。自分では分からない場合には、直接愛犬を見てくれる訓練士やドッグトレーナーなどに相談し、早めに対応できるようにして下さい。噛む経験が増えるほど直りにくくなってしまうので注意してください。

犬に嚙まれないためのしつけ方・対処法

噛まれないためにはどうしたらいいの?

噛まれた時のしつけ方や対処法は、以下の3つです。

  • 噛んでもいいものを与える
  • 噛まれてもなるべく反応しない
  • リフレッシュさせてあげる

噛んでもいいものを与える

おもちゃを噛む犬

噛んでもいいおもちゃを与えましょう。

おもちゃを噛むことで、ストレスを解消できます。

いたずらで家具やスリッパなどを噛んでしまうことも少なくなるでしょう。

噛んではいけないものは、犬が届かないところに置いておきましょう。

噛んでもいいオモチャを探している方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。

子犬の甘噛み対策 噛んでいいおもちゃについて

噛まれてもなるべく反応しない

噛まれたら、痛いのでリアクションを取ってしまうと思います。

なるべくこらえてリアクションしないようにしてください。

犬は相手が大きく反応すると、面白がってしまいます。

中には、「遊んでくれるんだ」と勘違いしてしまう子も。

噛まれた時には反応しないでください。

ゆっくりとした所作で身を引き、無視するようにしましょう。

リフレッシュさせてあげる

ストレスが原因であると考えられる場合は、リフレッシュさせてあげましょう。

  • 散歩の頻度・回数を多くする
  • 遊んであげる時間を多くする

など運動させてあげる時間を多くさせてください。

ストレスが発散できるので、噛むこともなくなりますよ。

噛み癖を直すには噛まれないことが大事

噛み癖を直すためのポイント

「噛まれるから困っているんだよ」とこの見出しを読んで、多くの方が思ったでしょう。

完全に噛まれるのを防止するのは、難しいでしょう。

しかしできるだけ噛まれないようにすることで、噛むタイミングを特定しやすくなります。

「どういった時に噛むのか」が分かれば、「どうして噛むのか」を検証できます。

噛む原因が分かれば、噛む子との接し方も見直せますよ。

「とにかく噛まれないように過ごす」ことを意識してみましょう。

ドッグトレーナーも「噛まれないように過ごすこと」を推奨しています。

子犬のしつけ 人を噛む犬にさせないために気を付けるべきこと。愛犬に噛まれたくない方へ。【犬 噛み癖】犬のしつけチャンネル

この動画では、噛まれないためにした方がいいことが説明されています。

「噛まれるのはもう嫌だ」という方は、ぜひご覧ください。

噛まれても犬を叩いたりしてはダメ

噛まれても絶対にしてはいけないこと

  • 大きな声で激しく叱る
  • 犬の体を叩く

といったことは、してはなりません

こちらの怒りは、犬側に伝わってしまうからです。

犬も警戒されていることに怯えて、威嚇などの攻撃態勢に入ることも考えられます。

興奮させないように、刺激となるような行動は控えるようにしてください。

犬のしつけ教室
犬のしつけ教室
Dog Catch
噛むことを叱って直すことが絶対に無理なわけではありません。ただし、犬に伝わるように叱れる人はほとんどいません。デメリットの方が圧倒的に上回りますので威圧や暴力は使わず、根気よく対応していくことをおすすめします。

噛みつきが直らないならしつけ教室もおすすめ

飼い主を見上げる犬

「愛犬が噛みつきをやめてくれない」

といった方は、しつけ教室もおすすめ。

しつけ教室は、犬のしつけ方を教えてくれる教室です。

自分でしつけにチャレンジしても、解決が難しい場合は、プロに教えてもらいましょう。

犬の悩みを解決してきた、プロのドッグトレーナーがしつけ方を教えてくれますよ。

ちょっとしたコツを教えてもらうだけで、見違えるように言うことを聞くような子もいます。

全国各地にしつけ教室はあるので、お近くのしつけ教室を探してみてください。

まとめ

小型犬 膝の上

この記事では、犬が噛んでしまう原因とやめさせるためのしつけ方を解説しました。

以下がまとめです。

この記事のまとめ
  • 噛んでしまう理由は、ストレスや恐怖、防衛本能などがある
  • 噛まれたら、なるべく反応しないようにしよう
  • 噛んでもいいおもちゃを与えたり、リフレッシュさせる時間を設けよう
  • 噛まれないように過ごすことも大事
  • なるべく噛まれないようにして、噛まれるのはどんな時か確認しよう
  • 噛まれた時は、原因を考えて、なるべく原因を取り除いてあげよう

いかがでしたか?

可愛いけど、しょっちゅう噛んできて怖いといった方もいますよね。

噛まれた時は、どんなことをした時に噛まれたことを整理しましょう。

同じことをしないようにすることで、噛む原因を取り除いていきましょうね。

噛みつきの対処法を動画で確認したい方はこちら

犬のしつけ教室を運営しているドッグトレーナーの動画です。

噛まない犬にさせるための解説を動画でしてくれています。

しつけの実演動画が含まれているものもあるので、ぜひご覧ください。

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