犬は山芋を食べられる?与えるときの注意点や与え方などをご紹介

犬は山芋を食べられる?与えるときの注意点や与え方などをご紹介 犬の食べ物

「愛犬が山芋を食べてしまったけど大丈夫?」
「犬に山芋は与えても良い食材なの?」

といったように、犬に山芋を与えても良いのかについて調べていませんか?

結論から先にお伝えすると、犬に山芋は与えても良い食材です。

とはいえ、山芋にはシュウ酸カルシウムが含まれるため、皮膚が弱い犬や腎疾患がある犬などに与えるのは避けましょう。

この記事では、犬に山芋を与えることについて、以下の内容でご紹介します。

この記事の内容
  • 犬に山芋を与えてOK!生でも加熱しても食べられる
  • 犬に山芋を与えることで期待できる5つの効果
  • 犬に山芋を与えるときの6つの注意点
  • 山芋の犬への3つの与え方
  • 犬に山芋を与えることで摂取できる成分

犬に山芋を与えようとしている飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

犬に山芋を与えてOK!生でも加熱しても食べられる

かごに乗せられた山芋

一般的に、犬は山芋を食べることができます。

山芋は多くのビタミンとミネラルを含み、特に消化を助ける働きがあります。

それは、山芋に含まれるアミラーゼや食物繊維などによるものです。

しかし、あまりに多くを与えると、腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。

与えすぎには注意しましょう。

犬に山芋を与えることで期待できる5つの効果

すりおろされた山芋

犬に山芋を与えることで期待できる5つの効果についてご紹介します。

 

犬に山芋を与えることで期待できる5つの効果
  • 整腸作用があり消化を助ける
  • 皮膚や被毛の健康サポート
  • 免疫力の向上
  • 疲労回復
  • 血圧の上昇を抑える

整腸作用があり消化を助ける

山芋は食物繊維が豊富で、これが腸内の健康を保つ助けとなります。

食物繊維は便通を正常に保つ効果が期待できる成分です。

これにより、消化器系の全体的な健康を維持し、消化を助けることにつながります。

また、アミラーゼという酵素が含まれており、炭水化物の消化を助ける効果が期待できます。

しかし、食物繊維は適量が大切で、過剰摂取は逆に腹痛や下痢を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

皮膚や被毛の健康サポート

山芋に含まれるビタミンとミネラルは、犬の皮膚や被毛の健康をサポートします。

特にビタミンAとビタミンCは皮膚の健康を維持し、被毛を健やかに保つのに役立ちます。

また、山芋の含有する酵素は、皮膚の新陳代謝を促進し、被毛のツヤを保つのに役立つと言われています。

免疫力の向上

山芋には、犬の免疫力を向上させる効果が期待できます。

アルギニンというアミノ酸が配合されているからです。

アルギニンは、健康な免疫系の維持に効果が期待できる成分とされています。

これにより、感染症や様々な病気から犬を守る能力が向上する可能性があります。

疲労回復

山芋は栄養豊富な食品で、特にビタミンB群が豊富に含まれています。

ビタミンB群はエネルギーの生成に不可欠な栄養素であり、体の疲労感を軽減するのに役立ちます。

そのため、適量の山芋を与えることで、愛犬の疲労回復をサポートできるでしょう。

血圧の上昇を抑える

健康な犬の生活にとって、血圧の管理も重要な要素の一つです。

血圧が高くなると、心臓や腎臓などの重要な器官に問題が発生し、全体的な健康状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし、山芋がここでも役立つ可能性があります。

山芋はカリウムという栄養素も豊富に含んでいます。

カリウムは血圧を正常に保つのに役立ち、その働きはナトリウム(食塩)による血圧上昇を抑制するのを助けるとされています。

このように、適切な量の山芋を食事に加えることで、愛犬の血圧管理に貢献できるでしょう。

ただし、全ての犬が山芋を安全に摂取できるわけではありません。

一部の犬は食物に対するアレルギーや特定の健康状態があり、これにより山芋の摂取が制限される可能性があります。

犬に山芋を与えるときの6つの注意点

山芋

犬に山芋を与えるときの6つの注意点についてご紹介します。

 

犬に山芋を与えるときの6つの注意点
  • 食物アレルギー
  • 喉につまらないように小さく切って与える
  • 与え過ぎないようにする
  • シュウ酸カルシウムで皮膚が痒くならないように注意
  • 皮膚の弱い犬には与えないようにする
  • 腎疾患や腎臓結石症などを持つ犬には与えないようにする

食物アレルギー

犬に山芋を初めて与えるとき、最初に考慮すべき点は食物アレルギーです。

一部の犬は特定の食物に対してアレルギー反応を示すことがあります。

そのため、新しい食品を試すときは、まず少量から始めることが大切です。

何らかのアレルギー症状(皮膚の発疹、消化不良、下痢、嘔吐など)が現れないかを注意深く観察することが重要です。

喉につまらないように小さく切って与える

犬に山芋を与えるときの次の注意点は、喉につまらせないようにすることです。

犬は食物を噛まずに飲み込むことがあり、大きな食物は窒息の原因となる可能性があります。

そのため、山芋は適切な大きさに切るか、すりおろすことを推奨します。

特に小型犬や子犬に対しては、より細心の注意を払って山芋を小さく切ることが重要です。

与え過ぎないようにする

最後に、山芋を与え過ぎないことも重要です。

山芋は栄養素が豊富である一方で、適量を超えて摂取すると消化不良や栄養の過剰摂取を引き起こす可能性があります。

犬の食事のうち、野菜は全体の10%〜20以下に保つことが一般的に推奨されています。

そのため、山芋も愛犬の日々の食事の中で適切な割合を保つことが重要です。

シュウ酸カルシウムで皮膚が痒くならないように注意

山芋にはシュウ酸カルシウムという物質が含まれています。

シュウ酸カルシウムが原因で皮膚を刺激する場合があります。

山芋を取り扱うときや愛犬に与えるときは、皮膚が赤くなったり痒みを感じたりしないか注意深く観察しましょう。

皮膚の弱い犬には与えないようにする

一部の犬は特に皮膚が敏感で、新しい食物に反応することがあります。

特に、シュウ酸カルシウムが含まれている山芋は、皮膚の敏感な犬にとって刺激になる可能性があります。

そのため、あなたの犬が過敏性皮膚症や食物アレルギーを持っている場合、山芋を与える前には獣医師に相談することを推奨します。

腎疾患や腎臓結石症などを持つ犬には与えないようにする

シュウ酸カルシウムは腎臓結石症のリスクを高める可能性があります。

特に、既に腎疾患や腎臓結石症を抱えている犬にとっては、シュウ酸カルシウムを含む食物は避けるべきです。

もし、あなたの愛犬がこれらの疾患を持っているか、あるいはその可能性があると心配なら、獣医師に相談してから新しい食物を導入することを推奨します。

これらの注意点を頭に入れて、愛犬の健康と安全を最優先に考えることが大切です。

何か疑問や懸念がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。

山芋の犬への3つの与え方

山芋の刺し身

山芋の犬への3つの与え方についてご紹介します。

 

山芋の犬への3つの与え方
  • 細かく刻んで与える
  • 犬の皮膚に触れないように与える
  • すりおろした山芋の場合は水分を加えて粘り気を少なくして与える

細かく刻んで与える

山芋を犬に与える最も簡単な方法の一つは、細かく刻んで与えることです。

犬は食物を丸飲みする傾向がありますので、細かく切った山芋は飲み込みやすく、窒息のリスクも軽減します。

特に小型犬や子犬には、さらに細かく刻むことが必要かもしれません。

切った山芋はそのまま与えることも、犬用のフードに混ぜて与えることも可能です。

犬の皮膚に触れないように与える

山芋に含まれるシュウ酸カルシウムは、犬の皮膚を刺激する可能性があります。

そのため、山芋を与えるときは犬の皮膚に直接触れないように注意してください。

皮膚に触れた場合、皮膚が赤くなったり、痒みを感じたりする可能性があります。

すりおろした山芋の場合は水分を加えて粘り気を少なくして与える

山芋の粘り気は、独特の食感を提供しますが、犬の喉に詰まる場合があります。

そのため、すりおろした山芋を与える場合は、少量の水分を加えて粘り気を少なくすることをお勧めします。

これにより、犬が山芋をより簡単に食べられるようになります。

また、水分を加えることで、山芋の飲み込みやすさをさらに向上させることができます。

犬に山芋を与えることで摂取できる成分

トイプードル (10)

犬に山芋を与えることで摂取できる成分についてご紹介します

 

犬に山芋を与えることで摂取できる成分
  • アミラーゼ
  • アルギニン
  • カリウム
  • ビタミン類
  • 食物繊維

アミラーゼ

山芋にはアミラーゼという酵素が含まれています。

アミラーゼは主に消化系で働き、炭水化物の消化を助ける役割を果たします。

犬の消化器系は主に肉類の消化に適していますが、炭水化物もエネルギー源として重要です。

アミラーゼの助けを借りて、犬は効率的に山芋からエネルギーを得られるでしょう。

アルギニン

山芋にはアルギニンという重要なアミノ酸も含まれています。

アルギニンは、健康な免疫系の維持や傷の治癒などに役割を果たすとされている成分です。

カリウム

さらに、山芋はカリウムというミネラルも豊富に含んでいます。

カリウムは血圧上昇を緩和し、血圧を健康的な範囲に保つのに役立つとされている成分です。

ビタミン類

山芋は様々なビタミンを豊富に含んでいます。

その中でも特に注目すべきは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCです。

ビタミンB1(チアミン)は、犬の神経系機能の正常化やエネルギー代謝の助けとなります。

ビタミンB2(リボフラビン)は皮膚や毛皮の健康維持、成長のサポートに役立ちます。

また、ビタミンCは抗酸化作用を持つことで知られ、免疫系の強化や全体的な健康をサポートする効果が期待できる成分です。

食物繊維

また、山芋は食物繊維も高含有しています。

食物繊維は、犬の消化系の健康を維持するのに役立ちます。

食物繊維は便通を促す効果が期待できる成分です。

さらに、食物繊維は満腹感を引き起こすため、適切な体重の維持にも役立ちます。

これらの栄養素は、犬の健康と幸せを維持するために重要です。

まとめ

山芋は、犬の健康に多大な利益をもたらす可能性があります。

ビタミンB1、B2、Cといったビタミン類、重要なアミノ酸のアルギニン、酵素のアミラーゼ、ミネラルのカリウム、そして食物繊維が含まれています。

これらは犬の免疫系強化、エネルギー代謝の促進、消化の助け、そして全体的な健康状態の保持に役立つとされています。

また、疲労回復や血圧上昇の抑制にも効果が期待できます。

ただし、山芋を犬に与える際には注意点がいくつかあります。

まず、山芋に含まれるシュウ酸カルシウムは一部の犬にとって皮膚刺激を引き起こす可能性があり、特に皮膚が敏感な犬や腎臓疾患を持つ犬には与えるべきではありません。

さらに、喉に詰まらせないように細かく刻んで与えること、与え過ぎないように注意することが重要です。

犬に山芋を与えようとしている飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

なお、当サイト(わんわんナビ)では、他にも犬の食べ物についての記事があります。

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