「豆腐って犬に与えても大丈夫?アレルギーの危険性ってある?」
「まるごと一丁与えても大丈夫?お腹壊したりしない?」
といった犬に豆腐を与えていいか調べているそこのあなた。
結論を言うと、基本的には犬に豆腐を与えても大丈夫です。
ただし、大豆にアレルギーを持つ犬や尿石症の犬には、与えてはなりません。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬への豆腐の与え方・注意点
- 豆腐を与える際の目安量
- 豆腐に含まれている栄養素
- 豆腐がおすすめの犬・与えてはならない犬
豆腐の正しい与え方を知りたい方は、必見の内容です。
犬に豆腐を与えても大丈夫
犬に豆腐を与えても、基本的には問題ありません。
豆腐は原材料もシンプルで、以下の2つで作られています。
- 大豆
- 凝固剤(にごり)
栄養価も高く、リーズナブルなのも魅力ですね。
手作り食を作るときの材料に混ぜるのもおすすめ。
低カロリーで高たんぱく食材なので、太りづらいですよ。
豆腐の水分含有量は、「86%~90%」程度。
水分をあまり積極的に摂らない子にもおすすめですよ。
豆腐に含まれている栄養素
豆腐に含まれている栄養素は、以下の通りです。
- サポニン
- イソフラボン
- たんぱく質
サポニン
サポニンにより期待できる効果は、以下の通りです。
- 免疫力の向上
- 肝機能の保護
- アンチエイジング効果
- 血流の改善
- 代謝の向上
サポニンは、高麗人参にも含まれている成分です。
栄養ドリンクにも使わることのある栄養素ですよ。
イソフラボン
イソフラボンにより期待できる効果は、以下の通りです。
- がんの予防
- 抗酸化作用
体の中の活性酸素を取り除いてくれる効果も。
活性酸素は犬には有害で、過剰になると細胞に悪影響があります。
イソフラボンは豆類が加工された食材で、摂取可能。
具体的には、以下の通りです。
- 納豆
- 豆乳
- きな粉
これらの食べ物は、基本的に犬に与えても問題ありません。
たんぱく質
たんぱく質は犬にとって、最も必要な栄養素。
犬の体を作る源となる成分です。
たんぱく質の役割は以下の通りです。
- 皮膚や被毛の健康維持
- 体の調子を整える
- 血液を作る
豆腐に含まれるたんぱく質は、植物性たんぱく質。
植物性たんぱく質は動物性たんぱく質よりも低カロリー。
動物性たんぱく質は消化吸収をしやすいのが特徴です。
犬に豆腐を与えるときの適量
犬に豆腐を与える際は、おやつ程度の量を与えるようにしましょう。
目安は、犬が一日に必要とするカロリーの10%程度。
ドッグフードにトッピングとして与えてもOK。
犬のサイズごとの目安量は、以下の通りです。
犬のサイズ | 与えてもいい量 |
---|---|
4kg未満 | 10g~20g |
8kg未満 | 27g~37g |
25kg未満 | 40g~50g |
25kg以上 | 50g~150g |
豆腐のサイズはバラバラで、150g~400gのものがあります。
400gのものが一般的なサイズ。
3パックで売られている豆腐は、1パックあたり150gのことが多いです。
低カロリーですが、脂質は「ささみの5倍」と高いので与えすぎないようにしましょう。
犬への豆腐の与え方と注意点
犬へ豆腐を与える際のポイントは以下の通りです。
- 冷えている状態で与えない
- 調味料や薬味を加えない
- 水を切ってから与える
冷えている状態で与えない
豆腐は加熱なしで与えてOK。
冷蔵庫で取り出した後、常温にまで温度を戻して与えてください。
レンジで温める際は、キッチンペーパーなどで包んで温めましょう。
水分も取り除けるので、早く与えたい場合におすすめですよ。
調味料や薬味を加えない
醤油などの調味料が加わったものは、与えないでください。
基本的に調味料の加わった食べ物を犬に与えてはなりません。
塩分や糖分の過剰摂取になるからです。
ネギなどのトッピングもNG。
ネギは犬が食べると中毒を起こす危険な食べ物です。
水を切ってから与える
水分量が気になる方は、与える前日の内から水を切って保管しておくと良いでしょう。
水分の摂りすぎは便が緩くなり、下痢を引き起こす可能性があります。
普段の犬の便の状態を見て、判断しましょう。
豆腐はこんな犬におすすめ
豆腐を与えるのにおすすめの犬は、以下のタイプの子です。
- ダイエット中の犬
- 子犬やシニア犬
- 成長期の犬
ダイエット中の犬
先述した通り、豆腐は低カロリー高たんぱくな食材。
ダイエット中の犬のおやつとして与えるのがおすすめ。
豆腐のカロリーは、100gあたり55~75kcal。
木綿か絹かによっても、異なります。
手作り食の材料の一つとして、混ぜて与えるのいいでしょう。
ひき肉と豆腐を混ぜて、ハンバーグを作るのもおすすめ。
豆腐で量をかさましできるので、犬も満足しやすいです。
シニア犬
シニア犬のような消化機能が弱い犬に与えるのもおすすめ。
豆腐は柔らかいので、消化にもいい食べ物。
喉に詰まらせる心配もないので、安心です。
子犬に与える際は、少量を与えるようにしましょう。
成長期の犬
成長にたんぱく質は、必要不可欠。
ドッグフードをあまり進んで食べないなら、トッピングとして豆腐を混ぜて与えましょう。
食欲が低下している時でも、口当たりが良いので好んでくれる子もいます。
カロリーをあまり気にせず、与えられるのも魅力ですね。
豆腐はこんな犬には与えてはならない
豆腐は以下のような犬には与えないようにしましょう。
- 尿石症の犬
- 大豆アレルギーの犬
尿石症の犬
尿石症とは、尿石が原因でおこる病気のこと。
具体的には、以下のような症状が見られます。
- 膀胱炎
- 血尿
- 尿道閉塞
尿石はミネラル成分が体内で濃度が高くなりすぎて、石化したもの。
尿石症を患っている犬に、豆腐を与えると症状を悪化させてしまう恐れがあります。
悪化させてしまう成分であるマグネシウムやリンが、豆腐に含まれているからです。
尿石症の犬に与えることは控えましょう。
大豆アレルギーの犬
豆腐の原材料は大豆なので、豆類にアレルギーのある犬には与えてはなりません。
食物アレルギーの際に見られる症状は以下の通りです。
- 嘔吐
- 下痢
- 体のかゆみ
その他にも豆類を原料にして作った食べ物は与えないようにしましょう。
豆腐以外に与えてもいい食べ物
豆腐以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
犬が食べてもいい野菜について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べれる野菜!食べ物の栄養素や食べてはいけない野菜も解説
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
食べてはいけない危険な食べ物について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
豆腐の加工食品は与えない方が良い
豆腐の加工食品は、与えないようにしましょう。
素人には、与えてよいかの判断が難しいからです。
塩分や砂糖、油などを犬が過剰に摂取してしまう恐れがあります。
犬の健康を害してしまうこともあるので、基本的に豆腐そのものだけを与えるようにしましょう。
まとめ
この記事では、「犬への豆腐の与え方・与える際の目安量」や「豆腐に含まれる栄養素」について紹介しました。
以下がまとめです。
- 豆腐を犬に与えても基本的に問題はない
- 尿石症や大豆アレルギーの犬には与えてはならない
- 豆腐を与える際は、常温の状態で与えよう
- 豆腐は低カロリー高たんぱくなので、ダイエット食におすすめ
- 豆腐を与える際は、調味料やネギを加えてはならない
- 豆腐は水分を豊富に含んでいるので、水分の摂りすぎに注意
いかがでしたか。
豆腐は消化に優しいので、シニア犬にもおすすめ。
手作り食に混ぜて与えるのも良いでしょう。
与えてよい食べ物とダメな食べ物を把握して、愛犬の健康をサポートしてあげてくださいね。