「卵って栄養があるってよく聞くけど、犬にあげてもいいの?」
「生の状態で与えてもいいの?」
といった犬に卵を与えていいのかお調べのそこのあなた。
犬に卵を与えても良いですが、加熱した状態が望ましいです。
生の状態で白身を与えると危険ってことを知っていましたか。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬への卵の与え方・量
- 卵に含まれる栄養素
- 卵アレルギーの危険性
犬にとって適切な量・調理法で卵を与えたい方は、必見の内容です。
犬に卵を与えても大丈夫!
犬に卵を与えても大丈夫です。
ただし、生で与える場合は白身を与えないでください。
犬には危険な成分が含まれているからです。
加熱してから与えるのが、安全な方法。
卵は完全栄養食と呼ばれるほど、栄養が詰まった食べ物です。
栄養面で優れていても、適切な量を与えるようにしてください。
脂質も含まれているので、与えすぎると肥満の原因になります。
卵に含まれている栄養素
卵に含まれている栄養素は、以下の通りです。
- ビタミン類(ビタミンA,B2,B12,Eなど)
- たんぱく質
- 脂質
- 鉄分
- ミネラル
卵の栄養から期待できる効果は、以下の通りです。
- 皮膚・被毛の健康維持
- 体全体への酸素の供給
- 免疫機能の維持
- 筋肉や血液の成分を供給
- 老化速度を緩やかにする
犬に与えてもいい卵の目安量
栄養が詰まっているからといって、与えすぎも良くありません。
犬の大きさによって、与えていい量は違います。
詳細は、以下の表をご覧下さい。
犬の体重 | 与えていい量 |
---|---|
4kg | 15g程度 |
8kg | 36g程度 |
25kg未満 | 78g程度 |
25kg以上 | 78g以上 |
与えすぎもよくないので、卵はトッピング程度で与えてください。
卵の殻なしでの重さは、以下の通りです。
卵のサイズ | 重さ(殻なし) |
---|---|
Mサイズ | 50g |
Lサイズ | 60g |
総合栄養食のドッグフードをメインに与え、あくまで卵は補助として与えてくださいね。
例えば、4kg程度の子犬に与える際は、Mサイズの卵1/5程度が望ましいです。
犬への卵の与え方と注意点
卵を犬に与えるときのポイントは、以下の通りです。
- 生卵の場合は、黄身のみを与える
- 加熱する際は、油や調味料は使わない
- ゆで卵やスクランブルエッグにして与えるのがおすすめ
犬には生の状態で与える際は、白身部分は与えないでください。
白身に含まれる「アビジン」という成分が犬には有害だからです。
アビジンを摂取すると、ビオチンの吸収を阻害してしまうため、犬の体に悪影響が及びます。
健康上のリスクとしては、皮膚炎や成長不良になる恐れも。
白身は加熱すればアビジンは不活性化されるので、与えてもOK。
ゆで卵やスクランブルエッグで与える際も、特に味付けはしないでください。
白身を与えるなら、完全に火が通った状態にして与えてくださいね。
犬には卵アレルギーを持つ犬もいる
犬にも人間と同様、卵アレルギーを持つ犬がいます。
初めて与える際は、少量を与えて様子を見てください。
鶏肉にアレルギーをもつ犬は、卵でもアレルギーが出やすいです。
出やすいので、与えない方が安全です。
犬はアレルギーが出やすい食べ物を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬のアレルギーが出やすい8つの食べ物!特定方法と対処法を解説
卵以外で犬に与えてもいい食べ物
卵以外に与えてもいい食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
与えてはいけないものには、以下のような食べ物があります。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べてはいけない食べ物について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、「卵の与え方や目安量」や「卵に含まれる栄養素」について紹介しました。
以下がまとめです。
- 卵を犬に与えても良い
- 卵にアレルギーを持つ犬もいる
- 生卵を与える際は、白身は与えてはならない
- 白身に含まれるアビジンという成分が犬には有害
- アビジンは加熱すると不活性化する
- 完熟状態の白身は犬に与えてもいい
犬の大きさによって、与えてもいい量は違う - 卵を与えすぎると、脂質を含んでいるため肥満になりやすい
- 卵に調味料や油を使って、与えてはならない
- 卵は犬にとっても良い栄養素が多い
いかがでしたか。
卵を与える際は、適切な調理法・量を守って与えてくださいね。
卵以外にも与えて良いものと含まれる栄養素について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。