犬にささみを与えても大丈夫?注意点や適切な量を解説

犬にささみを与えても大丈夫?注意点や適切な量を解説 犬の食べ物

「犬にささみって与えても大丈夫?生だとやっぱり危険?」

「鶏肉だし、主食として与えても大丈夫?」

といった犬にささみを与えてよいか調べているそこのあなた。

結論を言うと、犬にささみを与えても基本的には問題ありません。

しかし、与えすぎは栄養バランスが偏るので危険です。

この記事では、以下の内容について説明します。

  • ささみに含まれている栄養素
  • 与える際の適量
  • 正しい与え方と注意点

愛犬の健康を考えて、ささみを与えたい飼い主さんは、必見の内容です。

犬がささみを食べても問題ない

犬にささみを与えても、基本的には問題ありません。

鶏肉にアレルギーを持つ犬には、与えないようにしましょう。

ささみは鶏肉の部位の中でも、最もたんぱく質が豊富な食材です。

タンパク質は、犬がもっとも必要とする栄養素。

低カロリーなのに、必要なタンパク質が摂れるので理想的な食材でもあります。

ささみに含まれている栄養素

ささみに含まれている栄養素は、以下の通りです。

  • ナイアシン
  • リン
  • ナトリウム
  • 脂質
  • たんぱく質

食べることで期待できる効果は、以下の通りです。

  • 歯や骨を丈夫にする
  • 皮膚や被毛の健康を維持する
  • コレステロールを下げる
  • 血圧を調整する
  • 体の細胞膜を作る

犬にささみを与えるときの量

ささみを与える際は、おやつ程度を与えるようにしましょう。

ドッグフードのトッピングとして与えてもOK。

鶏肉は、ドッグフードの主原料として使われる食材です。

しかし、ささみだけの摂りすぎは栄養が偏ってしまいます。

主食はあくまで栄養バランスの整ったものを与えましょう。

犬の体重ごとの与えてもいい量は、以下の通りです。

犬の体重 与えてもいい量
3kg 25g程度
5kg 35g程度
10kg 60g程度
25kg 85g程度

栄養価の高い食材ですが、与えすぎも良くありません。

与えすぎることによる危険性は、以下で説明しています。

犬へのささみの与え方と注意点

犬へのささみの与え方のポイントと注意点は、以下の通りです。

  • 加熱(茹でる)した後、冷ましてから与える
  • 香辛料で味付けはしない
  • 一口サイズに切ってから、与える
  • 生では与えてはならない

鶏肉を生の状態で与えるのは、危険です。

ウイルスや菌が含まれている場合があり、食中毒になる恐れがあります。

加熱して、安全な状態にしてから与えましょう。

ささみに含まれるリンの摂りすぎに注意

ささみにはリンが含まれています。

リンは、過剰に摂取してはいけない成分です。

肉を与えすぎると、リンを摂りすぎてしまう恐れ

過剰に摂取してしまうと、リン酸アンモニウムマグネシウム結石ができる恐れも。

この結石は尿路結石の一種です。

それだけでなく、腎不全になる可能性も高まります。

リンの摂りすぎは、腎臓機能を低下させるので、以下の症状を引き起こす恐れがあります。

  • 尿毒症
  • 脱水症状

与えすぎには十分注意してください。

ささみにはアレルギーを持つ犬もいる

ささみも他の食べ物と同様、アレルギーを持つ犬もいます。

鶏肉に食物アレルギーを持つ犬には、与えてはなりません。

アレルギーとして見られる症状は、以下の通りです。

  • 体のかゆみ
  • 下痢
  • 嘔吐

これらの症状が見られたら、アレルギー症状が高いです。

鶏肉を主原料としたドッグフードで、これらの症状が見られる場合は、同様に起きると考えられます。

アレルギーが疑われる場合は、アレルゲン検査で危険な食材を確認すると良いでしょう。

動物病院でアレルゲン検査は受けられますよ。

アレルギーについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ささみはダイエットさせたい犬におすすめ

ささみはダイエットさせたい犬に、おやつとして与えるのに最適な食材。

ささみは低カロリーで低脂質。

茹でた状態のささみは、100gあたりおおよそ120Kcal

タンパク質は100gあたり29.6gと、高たんぱく。

牛肉や豚肉よりもタンパク質が豊富です。

犬にとって必要な栄養素が摂れるだけでなく、太りづらい食材。

鶏肉を好む犬も多いので、非常におすすめですよ。

ささみ以外に与えてもよい食べ物

さつまいも以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。

食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。

  • きゅうり
  • ブロッコリー
  • いちご
  • バナナ
  • りんご
  • 鶏肉
  • 牛肉
  • 豚肉
  • まぐろ
  • さけ
  • さば

食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。

種類 食べてはいけない食べ物
果物 レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち
野菜 ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ
魚介 カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ
豆類 ビターアーモンド、マカダミアナッツ
お菓子 チョコレート、キシリトール
飲み物 コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類
そのほか ソーセージ、生のパン、香辛料

食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

まとめ

この記事では、「ささみの与え方や注意点」「含まれている栄養素」について解説しました。

以下がまとめです。

この記事のまとめ
  • ささみは基本的に、犬に与えても問題ない
  • ささみは低脂質・低カロリー・高たんぱくなのでダイエットにおすすめ
  • 鶏肉アレルギーを持つ犬には、与えない方が良い
  • ささみは生ではなく、必ず茹でてから与えよう
  • 喉に詰まらせないように細かく切って与えよう
  • 生のささみには、有害な菌やウイルスが含まれている可能性がある

ささみを与える際は、必ず量を守ってくださいね。

カロリーが低い食材でも、与えすぎると栄養が偏ってしまうからです。

おやつ程度の量を適量、与えてくださいね。

ささみは鶏肉なので、喜ぶ子も多いですよ。

おやつのレパートリーを増やして、愛犬の毎日の健康をサポートしましょう。