「イカって生の状態で与えても大丈夫なの?お腹壊したりしない?」
「どのくらいの量なら与えてもいいの?」
といった愛犬にイカを与えても良いか調べているそこのあなた。
結論から言うと、加熱したイカなら犬に与えても大丈夫です。
生のイカは、犬にはとっても危険なことを知ってましたか?
この記事では、以下の内容について説明します。
- イカの正しい与え方
- 与える際の注意点や危険性
- イカ以外の与えてもよい食べ物
イカを与える際はこれから紹介する内容を守って、与えてくださいね。
イカは与えていい場合と悪い場合がある
イカは状態によって、与えていいものと悪いものがある。
詳細は、以下の表をご覧ください。
状態 | 与えてよいか |
---|---|
生のイカ | ✕(与えてはならない) |
加熱したイカ | △(少量なら与えても良い) |
加工されたイカ(するめ・あたりめ) | ✕(与えてはならない) |
加熱した状態のイカなら与えてもいいです。
与えてはいけない理由や加熱方法などについては、これから説明します。
生のイカは与えてはならない
生の状態では、与えてはなりません。
与えてはならない理由は、以下の3つです。
- 有害な成分が含まれているから
- 寄生虫がいるかもしれないから
- 消化に悪いから
生のいかには、チアミナーゼという有害成分が含まれています。
チアミナーゼは、ビタミンB1を破壊してしまうからです。
破壊されて少なくなると、ビタミンB1欠乏症になります。
- 歩行障害
- 嘔吐
- 脳神経の異常
欠乏すると、これらの危険性があります。
寄生虫であるアニキサスが含まれている場合は、激しい腹痛を起こします。
加熱したイカは与えていい
加熱したイカは、犬に与えてもいいです。
柔らかくしなければ消化に悪いので、茹でて与えましょう。
焼くと固くなってしまうので、避けてください。
犬は噛まずに飲み込む習性があるので、飲み込めるサイズに切って与えましょう。
喉や腸の部分で詰まってしまうのを避けるためです。
スルメ・あたりめは与えない方が良い
スルメやあたりめは与えない方が良いです。
あたりめは、スルメの俗語で同じ食べ物を意味します。
与えてはいけない理由は、以下の3点です。
- 塩分が多すぎるから
- 調味料で味付けされている可能性があるから
- 固くて喉に詰まらせる恐れがあるから
スルメは乾物なので、犬には塩分が多いです。
また固いので、消化もしづらいのが特徴。
弾力もあるので、腸で詰まってしまう恐れもあります。
加熱したイカの与えてもいい目安量
加熱したイカでも与えすぎは、よくありません。
犬のサイズごとに適切な量は違います。
与えてもいい量については、以下の表をご覧ください。
犬のサイズ | 与えてもいい量 |
---|---|
5kg未満 | 10~20g |
10kg未満 | 30g程度 |
25kg未満 | 50~70g |
25kg以上 | 90~100g |
イカの与え方と注意点
イカを与える際のポイントは、以下の通りです。
- 味付けしない
- 食べやすいサイズに切る
- 茹でて柔らかくして与える
- 生のまま与えない
犬には基本、調味料を加えたものは与えてはなりません。
「食べやすいようにすること」と「消化しやすいようにすること」も大切。
消化不良を起こすと、下痢の原因になります。
生のまま食べて具合が悪くなったら動物病院へ
「知らなくて生のままで、与えちゃった」
「調理中に落としたイカを食べちゃった」
といった、誤って愛犬が食べてしまったら病院へ連れていきましょう。
「ほんの少し」や「舐めてしまった」程度なら、問題ありません。
生のまま食べてしまったら、イカの症状が見られるでしょう。
- 歩行障害
- 痙攣
- 嘔吐
- 食欲不振
ビタミンB1欠乏症は危険な状態です。
命にもかかわるので、一刻も早く病院に連れていきましょう。
生のタコやエビも危険なので与えてはダメ
タコやエビも生のまま、与えることは避けましょう。
イカと同様に、ビタミンB1が欠乏してしまう恐れがあります。
与える際は、必ず加熱して与えるようにしましょう。
少量でも生のまま、与えることだけは避けてください。
イカ以外で犬には危険な食べ物
「うちの子に与えてはいけない食べ物を知っておきたい」
といった方は、以下の表を参照してください。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
より詳しく内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、「イカの与えてもいい量・注意点」や「与えてはいけない場合」について解説しました。
以下がまとめです。
- イカは加熱した状態なら与えても良い
- 生や加工された状態で、与えることは避けよう
- 生の状態では、害虫や有害成分が含まれている可能性がある
- 与える際は、食べやすいサイズに切ろう
- 加熱すると固くなってしまうので、蒸して柔らかくしよう
- タコやエビも生の状態で与えるのは危険
いかがでしたか。
愛犬にすくすく育ってもらうためには、健康的な食生活が必要不可欠。
食べ物を与える際は、与え方や危険性を理解した上で与えるようにしてくださいね。