犬にチョコレートを与えてはいけない3つの理由!症状や危険な摂取量を解説

犬にチョコレートを与えてはいけない理由 犬の食べ物

「チョコレートをとっても欲しそうにしてるけど、ちょっとならあげても大丈夫?」

「落としたチョコを食べちゃった。どのくらい食べると危険なの?」

といった犬へのチョコの有害性を調べているそこのあなた。

犬には、たとえ少しでもチョコを与えてはいけません。

チョコを食べると中毒症状を起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

この記事では、以下の内容について説明します。

  • 犬にチョコレートを与えてはいけない理由
  • チョコレートを食べると起こる症状
  • 中毒症状を起こす目安量
  • 中毒症状が起きるまでの時間
  • チョコレートを食べてしまったときの対処法

チョコを与えてはいけない理由や食べてしまった時の対処法を知りたい方は、必見の内容です。

犬にチョコレートを与えてはならない

犬にチョコは危険で有害

犬にはチョコレートが有害なので、少しも与えてはいけません。

人間には無害な食べ物でも、犬には有害な食べ物は多いです。

チョコレートの最悪の場合、摂取量によっては死に至ります。

基本的に味付けされている食べ物や人間用のお菓子などは、与えてはなりません。

犬にはチョコに含まれているカカオが有害です。

カカオを原料とする食べ物は危険なので、ココアも与えてはいけません。

チョコレートを与えてはいけない3つの理由

チョコレートを与えてはいけない理由は、以下の3つです。

  • デオブロミンが犬には有害だから
  • カフェインが犬には有害だから
  • 糖分を摂取してしまうから

チョコには、犬が中毒症状を起こす成分が入っています。

含まれる成分の中でも最も危険なものは、カカオに含まれているデオブロミンです。

詳しくは以下をご覧ください。

デオブロミンが犬には有害だから

チョコのカカオに含まれるデオブロミンという成分が犬には危険です。

人間は分解・排出できるので、問題ありません。

犬は人間に比べ、消化・分解する機能が弱いです。

弱いためデオブロミンの排出にも時間がかかってしまいます。

摂取量によっては、体内に蓄積され毒となります。

カフェインが犬には有害だから

チョコに含まれているカフェインは、犬には有害です。

人間も過剰摂取すると危険ですが、犬には微量でも危険。

カフェインが含まれているお茶やコーヒーなども同様に与えてはなりません。

カフェインには、以下の作用があります。

  • 興奮作用
  • 強心作用

犬は分解・排出能力低いため、毒素として体にたまってしまいます。

糖分を摂取してしまうから

犬は体質的に糖分を摂る必要がありません。

糖分を摂ると肥満の原因になります。

また下痢・嘔吐を起こす恐れも。

チョコには大量の砂糖が添加されています。

食べると、糖分を大量摂取するので危険です。

チョコレートを食べることによる中毒症状

チョコレートによる中毒症状

チョコレートを食べると、以下の中毒症状が見られます。

  • うろうろしていて、落ち着きがない
  • 歩き方が普段通りでなくなる
  • 呼吸が荒い
  • 体の震え
  • 下痢
  • けいれん
  • 嘔吐
  • 不整脈
  • 麻痺
  • 失禁

一刻も早く治療すべきなのは、以下の症状です。

  • 高熱や不整脈
  • 失神している
  • 脈や呼吸が早い

症状が出丸までの時間は摂取量によって違いますが、2~6時間程度と言われています。

数日後に出る場合もあるので、必ずしも食べた日に異常が発生するとは限りません。

チョコレート摂取量の危険水準

「チョコレートをどのくらい食べたら、危ないの?ちょっとなら大丈夫?」

「チョコレートの落とした欠片を食べてしまった。病院に連れて行くべき?」

という方もいるでしょう。

摂取量の危険水準は、犬の大きさによって違います。

小さいほど危ないので、小型犬ほど危険です。

ミルクチョコレートよりもビターチョコレートのようなカカオ成分が多いものほど、少量でも与えてはダメ。

デオブロミンが含まれているカカオの含有量の多いチョコほど食べてはいけません。

中毒症状を起こしてしまう目安の摂取量は、以下の通りです。

犬の体重 ミルクチョコレート ビターチョコレート
5kg 120g 40g
15kg 360g 120g
30kg 660g 240g

板チョコ1枚の平均的な重さは、50g~60g。

ビターチョコ1枚を子犬が食べると、非常に危険です。

あくまで上記の表は目安なので、少しでも食べてしまったら動物病院へ連れていくようにしてください。

チョコレートを食べてしまったときの対処法

チョコレートを食べてしまった時の対処法

対処法のポイントは以下の通りです。

  • 微量でも病院へ連れて行こう
  • 食べてしまったチョコと量はメモしておこう
  • チョコの種類が分かるなら、医師に伝えよう

チョコレートを食べてしまった時は、動物病院へ連れていきましょう。

自分で応急処置をしようと、無理に吐かせるのは良くありません。

病院で適切な処置をしてもらいましょう。

食べてしまったチョコは、商品名と量、チョコの種類をメモしてください。

反応が見られなくても、摂取後24時間以内は見守ってあげましょう。

チョコレート以外で犬には危険な食べ物

「うちの子に与えてはいけない食べ物を知っておきたい」

といった方は、以下の表を参照してください。

種類 食べてはいけない食べ物
果物 レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち
野菜 ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ
魚介 カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ
豆類 ビターアーモンド、マカダミアナッツ
お菓子 チョコレート、キシリトール
飲み物 コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類
そのほか ソーセージ、生のパン、香辛料

より詳しく内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬が食べてはならない食べ物!食べれる食べ物を一覧表で解説

まとめ

この記事では、「チョコレートの危険性や危険な摂取量」「食べてしまった時の対処法」について紹介しました。

以下がまとめです。

  • チョコレートは食べさせてはいけない
  • チョコレートに含まれているデオブロミンやカフェインが犬には有害
  • 食べると最悪の場合、死に至る可能性がある
  • 危険な摂取量はカカオの含有量や犬のサイズによって違う
  • 食べたあとに中毒症状が見られるのは、食べてから2~6時間程度
  • 食べてしまったら、ひとまず動物病院へ連れて行こう
  • 無理に自宅で応急処置をしてはダメ

いかがでしたか。

チョコレートをはじめとする人間用のお菓子は与えないでください。

人間用のお菓子には糖分が含まれているものが多いので、犬には危険です。

犬が届かないところで、チョコレートを保管してくださいね。

落とした欠片を食べないように、犬の近くで食べないようにしましょう。