「うちの子にそら豆を与えても大丈夫かしら?中毒になったりしない」
「そら豆って、生のまま与えても大丈夫?塩ゆでしたほうがいいの?」
といった犬にそら豆を与えてもいいか調べているそこのあなた。
結論から言うと、犬にそら豆を与えても問題ありません。
加熱処理をして、柔らかくなったものを与えましょう。
この記事では、以下の内容について説明します。
- そら豆の正しい与え方
- そら豆を与える際の適量・注意点
- そら豆に含まれている成分・栄養素
犬へのそら豆の正しい与え方を知りたい方は、必見の内容ですよ。
犬がそら豆を食べても問題ない
アレルギーを持つ犬以外、そら豆を与えても問題ありません。
ただし、生ではなく加熱処理をしてから与えましょう。
そら豆には、犬の健康にも良い栄養素が含まれています。
与え方や適量、注意点など正しく理解して与えましょう。
そら豆の基本情報と含まれる成分
そら豆は、マメ科のソラマメ族に分類される豆。
6大食用豆の1つです。
日本には奈良時代に、中国から伝わってきたとされる食材。
塩ゆでしたり、焼いたりして食べるのが一般的です。
含まれる成分は、以下の通りです。
エネルギー | 103kcal |
---|---|
水分 | 71.3g |
たんぱく質 | 10.5g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 16.9g |
カルシウム | 22mg |
コレステロール | 0mg |
食物繊維 | 4.0g |
そら豆に含まれている4つの栄養素
そら豆に含まれている栄養素は、以下の通りです。
- カリウム
- カルシウム
- たんぱく質
- 食物繊維
カリウム
カリウムはミネラルの一つ。
- 細胞内の浸透圧の維持
- 細胞の活性の維持
- 摂りすぎた塩分を体外に排出する
効果が期待できます。
余分な塩分を排出してくれるので、血圧を下げてくれます。
血圧が高めの犬におやつとして与えると良いでしょう。
腎臓機能が弱い犬は、カリウムを摂ってもうまく排出できない恐れがあります。
与える際は獣医師に相談してから、与えましょう。
カルシウム
カルシウムは人間だけでなく、犬にも大切な栄養素。
骨や歯を丈夫にする役割が見込めます。
カルシウムが足りていないと、骨が折れやすくなります。
骨の成長にも悪影響なので、しっかり摂るようにしましょう。
カルシウムは取りすぎても、結石ができる恐れがあるので、適量を摂るようにしましょう。
そら豆にはリンという栄養素も含まれています。
リンも骨の健康維持に役立つ栄養素です。
たんぱく質
そら豆は植物性タンパク質が豊富。
骨や皮膚などの健康維持に必須の栄養素。
犬には非常に重要な栄養素です。
普段、主食に手作りご飯を与えているなら、そら豆を混ぜると良いでしょう。
総合栄養食ドッグフードを主食に与えているなら、そら豆を積極的に与える必要はありません。
食物繊維
そら豆には、100gあたり4.0gの食物繊維が含まれています。
食物繊維は適量を犬に与えると、整腸作用が期待できる栄養成分。
過剰に摂取すると、下痢や軟便などの便トラブルを起こしてしまいます。
犬にそら豆を与えるときの適量
そら豆はトッピング程度の量をおやつとして、与えると良いです。
具体的な目安量は、「犬が1日に必要とする摂取カロリーの20%程度」。
20%以下の量を与えるのがいいです。
犬のサイズごとの目安量は以下の表をご覧ください。
犬の体重 | 与えてもいい量 |
---|---|
2kg | 30g程度 |
5kg | 65g程度 |
15kg | 150g程度 |
30kg | 250g程度 |
そら豆は、1粒あたり3.2~4.3gとばらつきがあります。
「2粒からなっているもの」と「3粒からなっているもの」で1粒あたりの重さが違うからです。
そら豆は100gあたり348kcalです。
犬へのそら豆の与え方・注意点
そら豆を与える際のポイントは、以下の通りです。
- 加熱処理してから与える
- 粗熱を取ってから与える
- 豆は飲み込めるように細かく切る
- 塩ゆでしたり、調味料を加えたりしない
- 適量を与える
豆の粒サイズが大きいので、細かく切ってから与えるようにしましょう。
喉にも詰まりにくいですし、消化もしやすくなるからです。
以下の注意点を守って、与えましょう。
- 消化不良にならないように茹でてから与える
- 鞘(さや)の部分は与えない
- 適量以上に与えない
- 調味料を加えたモノは与えない
消化不良にならないように茹でてから与える
そら豆は生では固いです。
必ず、茹でて柔らかくしてから与えるようにしましょう。
硬いまま与えると、消化不良になる恐れがあります。
消化不良を起こすと、下痢になる恐れも。
加熱して、粗熱は取り除いてから与えるようにしてください。
鞘(さや)の部分は与えない
鞘の部分は、栄養が豊富で食べても問題はありません。
しかし硬くて、食べづらいです。
消化にも悪いので、与えないほうが良いでしょう。
与えるなら、「細かく切る・茹でて柔らかくする」をしてから与えましょう。
適量以上に与えない
犬に適量以上の量のそら豆を与えないようにしてください。
先述で紹介した量を目安に与えましょう。
そら豆は豆類ですが、低カロリーな食材ではないからです。
与えすぎは、肥満の原因になります。
豆の食べ過ぎは、中毒症状を引き起こす恐れもあるので注意してください。
調味料を加えたモノは与えない
犬にそら豆を与える際は、調味料は加えないでください。
塩ゆでも数粒程度食べるなら問題ないですが、体にはよくありません。
犬が食べるそら豆と人間が食べるそら豆は分けて、調理してください。
犬は人間ほど、味を求めません。
味が薄くても問題ないので、何も加えずに与えましょう。
そら豆アレルギーを持つ犬もいる
他の食べ物と同様、そら豆にアレルギーを持つ犬もいます。
初めて与える際は、少量から試してみましょう。
食物アレルギーを起こした際に、見られる症状は以下の通りです。
- 体のかゆみ
- 下痢
- 嘔吐
これらの症状が食べた後に見られる場合は、アレルギーの可能性があります。
症状が長引いたり、重症化しているようであれば、獣医師に診てもらいましょう。
そら豆以外に犬に与えてよい食べ物
そら豆以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
犬が食べてもいい野菜について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べれる野菜!食べ物の栄養素や食べてはいけない野菜も解説
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
食べてはいけない危険な食べ物について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
枝豆も犬に与えても問題ない
そら豆と同様、枝豆も犬に与えてOK。
皮とさやの部分は取り除いてから、与えましょう。
消化吸収がしづらいので、下痢や嘔吐を引き起こす恐れがあるからです。
小さな犬に与える際は、細かく切って与えるほうがのどに詰まらせる心配がないので、安全ですよ。
生ではなく、加熱処理(茹でる)したものを与えましょう。
まとめ
この記事では、「犬へのそら豆の与え方や適切な量」や「そら豆に含まれる栄養素」について解説しました。
以下がまとめです。
- アレルギーの犬以外、そら豆を与えても問題ない
- そら豆を与える際は、必ず加熱処理をしてから与えること
- 鞘の部分は、硬いので与えない方が良い
- 塩ゆでや調味料を加えたものは与えない方が良い
- カリウムが入っているので、腎臓機能が弱い犬に与える際は獣医に確認
- 豆は細かく切って与えよう。
いかがでしたか?
おやつの種類が増えると、愛犬も喜びます。
食べ物ごとに含まれている栄養素を把握して、犬の悩みにあった食べ物を与えるのがおすすめですよ。
食べ過ぎは肥満や病気になるリスクを高めるので、適量を把握して与えてくださいね。
他にも、食べ物に関する記事を投稿しています。
気になる記事があったら、ぜひご覧ください