「さくらんぼって犬に与えても大丈夫?皮や種は取った方がいい?」
「さくらんぼは犬には有害って本当?何が危険なの?」
といった犬にさくらんぼを与えてもいいか調べているそこのあなた。
さくらんぼは、「果肉」と「皮」の部分は与えても問題ありません。
種や茎、葉の部分は与えてはいけないって知っていましたか?
この記事では、以下の内容について説明いたします。
- さくらんぼの与え方と注意点
- さくらんぼを与える際の適量
- さくらんぼに含まれる栄養素
- 種を誤飲してしまった時の対処法
- さくらんぼに含まれる有害物質
さくらんぼをおやつに与えたい飼い主の方には、必見の内容です。
犬にさくらんぼを与えてもいい
アレルギーの犬以外、さくらんぼを与えても問題ありません。
さくらんぼを与える際は、量を守って与えましょう。
栄養素も豊富なので、おやつとして与えるのにおすすめですよ。
種や皮、花、茎の部分は与えてはなりません。
皮と果肉の部分のみ、与えてくださいね。
日本のさくらんぼやアメリカンチェリーは、どちらでも与えてOKです。
さくらんぼに含まれている栄養素
さくらんぼに含まれる栄養素は、以下の通りです。
- 糖質
- カリウム
- 葉酸
- βカロテン
- ビタミンC
- ビタミンA
- ビタミンE
食べることにより期待できる効果は、以下の通りです。
- 細胞の再生
- アンチエイジング効果
- 体の発育を促進
- ナトリウムの過剰分の排泄を促進
- 血圧を下げる
- 疲労回復
- 血の流れを良くする
- 皮膚のケア
犬にさくらんぼを与えるときの量
さくらんぼを与える際の適量は、犬の大きさによって違います。
サイズごとの適量は、以下の表をご覧ください。
犬の体重 | 与えてもいい量 |
---|---|
3kg | 7g |
10kg | 18g |
20kg | 32g |
40kg | 53g |
さくらんぼの一つあたりの重さは、7g~9g程度。
3kgの子犬なら、一つが適量になります。
犬へのさくらんぼの与え方と注意点
さくらんぼの与える際のポイント・注意点は以下の通りです。
- 皮と果肉は与えても良い
- 種や葉、茎、花の部分は与えてはならない
- さくらんぼの加工品は与えてはならない
- 成熟したさくらんぼをあたえること
- 小型犬に与えるときは、皮は細かく切って与えること
加工品は与えてはいけません。
砂糖漬けにされていて、糖質を過剰に摂取してしまう恐れがあるからです。
過剰に摂取すると、肥満の原因にもなります。
着色料が使われている加工品も、同様に犬に与えてはなりません。
さくらんぼの種は危険
種は危険なので与えてはいけません。
具体的な理由は、以下の通りです。
- 種の尖った部分が臓器を傷つけてしまう
- 胃の中で消化されない
- 腸に詰まらせてしまう恐れがある
- 有害となる物質を含んでいる
種や葉、茎は有害なので与えてはならない
種だけでなく、葉や茎の部分も与えてはなりません。
アミグダリンという物質が含まれているからです。
アミグダリン自体には毒素がありません。
アミグダリンは体内で、シアン化水素となります。
シアン化水素を摂取すると、犬は中毒症状を引き起こすのです。
具体的にみられる中毒症状は、以下の通りです。
- 痙攣
- 呼吸困難
- 嘔吐
- 下痢
成熟していないさくらんぼの場合、果肉にもアミグダリンが含まれます。
与える際は、成熟したさくらんぼだけを与えてくださいね。
さくらんぼにはアレルギーを持つ犬もいる
他の食べ物と同様、さくらんぼにアレルギーを持つ犬もいます。
初めて与える際は、少量から与えてみましょう。
少しずつ量を増やして、症状が見られないかチェックすると良いです。
食物アレルギーの際に見られる症状は、以下の通りです。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
症状が重い場合は、動物病院で診てもらいましょう。
さくらんぼの種を誤飲してしまった場合の対処法
「知らなくて、犬に種ごと与えてしまった」
「台所から落としてしまった種を舐めてしまった」
といった方もいるでしょう。
種の表面を舐めただけでは、問題ありません。
種の中の仁と言われる部分に、有害となる物質が含まれているからです。
種に含まれるアミグダリン量から考えると、2,3個程度の少量を食べるだけなら問題ありません。
数十個など多量に食べてしまった場合は、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
さくらんぼ以外に与えてもよい食べ物
さくらんぼ以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
まとめ
この記事では、「さくらんぼの与え方と注意点」や「さくらんぼに含まれている栄養」について解説しました。
以下がまとめです。
- さくらんぼを与えても問題ない
- 与える際は、果肉と皮のみを与えよう
- 種や茎、葉の部分は与えてはならない
- 成熟していないさくらんぼは与えてはならない
- 種や茎、葉には犬には危険な物質が含まれている
- アミグダリンは体内で、中毒症状を起こす原因のシアン化水素になる
さくらんぼを与える際は、正しい与え方や注意点を覚えて与えましょう。
食べさせる部位によっては、中毒症状を起こします。
量やカロリーなども考慮して与えてくださいね。