「アボカドって人の体にはいいから、犬に与えてもいいの?」
「アボカドを犬に与えちゃったらどうなるの?少量でも危険?」
といった犬にアボカドが危険なのかを調べているそこのあなた。
結論を言うと、犬には少量でもアボカドを与えてはなりません。
ペルシンという成分が、犬には有害で中毒症状を起こします。
この記事では、以下の内容について説明します。
- アボカドに含まれる有害な成分
- アボカドの中毒症状や食物アレルギーの症状
- アボカドを食べてしまったときの対処法
アボカドの危険性や対処法を知りたい方は、必見の内容です。
犬にアボカドを与えてはならない
アボカドには、犬に有害な成分が含まれています。
ペルシンという毒素です。
人間は食べても問題ありませんが、犬の場合は中毒を引き起こします。
アボカドの品種によって違いますが、食べてから1~3日程度で中毒症状が出ます。
中毒症状は発現してから数日程度続く場合も。
アボカドも品種によっては、中毒症状が出ないものもあると言われていますが、明確な品種は示されていません。
正確な情報がないので、食べさせないことが賢明です。
果肉だけでなく種部分も危険
種にはペルシンが含まれていませんが、消化に影響が出ます。
誤って飲み込んでしまわないように、犬の届く範囲に保管しないようにしてください。
アボカドに限らず、犬は種を消化できません。
胃に残り続けてしまったり、腸を通過する際に詰まってしまったりする恐れも。
アボカドは、とにかく与えないことを徹底してください。
アボカドによる中毒・アレルギー症状
アボカドを食べることによりみられる中毒症状は、以下の通りです。
- 痙攣する
- 呼吸困難
- 嘔吐
- 痰を吐く
- 舌が紫色に変色している
- 下痢・嘔吐
食べてすぐに症状が出るわけではありません。
犬によって個体差はありますが、先述した通り1~3日で発現します。
アボカドに対して食物アレルギーを持つ場合は、以下の症状が出ます。
- 皮膚のかゆみ
- フケ
- 毛が抜ける
- 下痢・嘔吐
病院でアレルギー検査を受けることで、症状が出る食べ物は特定できます。
気になる方は、動物病院で検査してもらいましょう。
アボカド摂取量の危険水準
危険な摂取量は分かりません。
正確な致死量は不明です。
アボカドの種類によっても、ペルシンの含有量が違います。
症状が見られたら、すぐ病院に行くようにしましょう。
アボカドを食べてしまったときの対処法
アボカドを食べてしまったら、3日間は異常がないか確認してください。
食べてから、症状が出るまでには時間差があります。
「舐める」や「少量摂取」の場合は、異常が見られない場合も。
症状が出る場合は、3日以内に現れます。
食べてから3日間は、見守れる場所にいてあげてくださいね。
「下痢を起こしていないか」や「食欲が落ちていないか」など、チェックしてあげてください。
異常・中毒症状が見られる場合は動物病院へ
少しでも異常なことや中毒症状が見られる場合は、動物病院へ連れて行ってください。
獣医師には、以下の事項を伝えるのが望ましいです。
- 食べた日時
- 食べてしまった量
- 食べた後に見られた症状
食べた現物のアボカドがあるなら、持参して提示してください。
病院では、以下のような処置が行われます。
- 吐かせるための処置
- 解毒を促す薬剤処置
- 手術による摘出処置
アボカド以外で犬には危険な食べ物
「うちの子に与えてはいけない食べ物を知っておきたい」
といった方は、以下の表を参照してください。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
より詳しく内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、「アボカドの危険性・中毒症状」や「食べてしまったときの対処法」を解説しました。
以下がまとめです。
- アボカドは、少量でも食べさせてはならない
- ペルシンという成分が、犬には有害で中毒症状を起こす
- 食べてしまったら、3日間は症状がでないか注意深くチェックしよう
- 中毒症状は痙攣や呼吸困難などその他複数の異常が出る
- 異常が見られたら、病院で適切な処置をしてもらおう
- アボカドにアレルギー反応を示す場合もある
いかがでしたか。
犬に手作り食材を与えるときは、量や栄養価に気を配ってくださいね。
食べてはいけない食べ物は、メモして目の見えるところに保管しておきましょう。
万が一、食べてしまって異常が見られる場合は、病院に連れていきましょう。