犬に炭酸水って与えても大丈夫?飲ませるときの与え方・注意点

犬に炭酸水って与えても大丈夫?飲ませるときの与え方・注意点 犬の食べ物

「炭酸水って、うちの子に与えても大丈夫かしら?刺激が強い?」

「砂糖の入った炭酸飲料って、飲ましても大丈夫?」

といった愛犬に炭酸水を飲ませても大丈夫か調べているそこのあなた。

結論を言うと、犬に炭酸水を与えても問題ありません。

与えるなら、日本の天然水と炭酸ガスを混ぜて作った炭酸水がおすすめ。

外国産の炭酸水は硬水なので、犬の体には合いません。

この記事では、以下の内容について説明します。

  • 炭酸水の与え方
  • 炭酸水を犬に与える際の注意点
  • 炭酸水の種類

炭酸水を愛犬に与えたい方は必見の内容ですよ。

犬に炭酸水を飲ませてもいい

炭酸水

犬に炭酸水を与えても問題ありません。

炭酸水の原材料は、「水と炭酸」のみ。

よくスーパーで見る炭酸水は、人工炭酸水。

水に人工的に二酸化炭素を溶かして、できています。

有害な成分は入っていません。

子犬や老犬にも、与えることができます。

ほぼ水と同じと考えていいので、持病のある犬に与えても問題ありません。

与えてもいいですが、健康面でいい効果があるわけではありません。

積極的に与えるほど、犬に良いものではありません。

犬に炭酸水を飲ませてもメリットはない

炭酸水を犬に与えてもメリットがありません。

通常の水と同様、水分補給にはなります。

普段あまり水を飲まない犬に対して、炭酸水として与えるとよく飲む場合はあるでしょう。

炭酸水は糖分がなくゼロカロリーなので、太らないという点では安心できる飲み物ですね。

メリットはほぼないですが、与えて病気になることはないでしょう。

炭酸水に含まれている成分

炭酸水に含まれている成分は、以下の5つです。

  • 二酸化炭素
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ナトリウム

カルシウムやマグネシウム、ナトリウムはミネラルの一つ。

ミネラルは、犬にあまり与えないほうがよい成分。

炭酸水を過剰に飲むと、尿路結石になる可能性が高まるリスクも。

1日に必要とする水の量程度、与える分なら問題ありません。

犬への炭酸水の与え方

犬 水飲む

犬に炭酸水は毎日、与えてもOK。

ただし一日に摂取する水分すべてを、炭酸水にするのは望ましくありません。

与える際は、常温で与えましょう。

冷えているものを与えると、お腹を壊すことも考えられるためです。

犬に炭酸水を与える際の4つの注意点

犬 水

犬に炭酸水を与える際に注意すべき点は、以下の4つです。

  • 炭酸水の与えすぎは食欲不振になるおそれがある
  • 炭酸飲料は与えてはいけない
  • 硬水の炭酸水は与えないほうが良い
  • 炭酸水に氷を混ぜて与えない

炭酸水の与えすぎは食欲不振になるおそれがある

炭酸水の与えすぎは、食欲不振になる恐れがあります。

飲むと、お腹が膨らむからです。

膨らむのは、炭酸水に炭酸ガスが含まれているのが理由。

ゲップをすれば、ガスは排出できます。

しかしイヌは体の構造上、ゲップをしづらいのが特徴。

お腹が膨らんでしまうと、主食のエサをあまり食べなくなってしまうケースも。

通常の食事が食べられなくなってしまうほど、与えないようにしましょう。

特に食前に、炭酸水を与えるのはおすすめしません。

炭酸飲料は与えてはいけない

炭酸水に他の原材料が加えられている炭酸飲料は、与えてはいけません。

糖分を多く含んでおり、肥満になる恐れがあります。

その他にも保存料や着色料など、犬に有害な添加物が入っている恐れがあるからです。

人間用に加工されて作られた飲み物やお菓子は基本的に、与えてはダメと覚えておきましょう。

硬水の炭酸水は与えないほうが良い

硬水はミネラル含有量が、軟水に比べて多いです。

カルシウムやマグネシウムといったミネラルは、大量摂取するのは良くないです。

ミネラル分が少ない軟水を原料に使っている炭酸水の方が安全。

犬に与える際は、軟水の炭酸水を与えるのがおすすめですよ。

炭酸水に氷を混ぜて与えない

氷自体、犬に与えても問題ありません。

氷は水と同じなので、犬には無害です。

しかし冷えた状態の炭酸水を多量に飲むと、お腹を壊す可能性があります。

そのため氷を混ぜず、常温のものを与えましょう。

炭酸水を欲しがったときにやめさせる方法

炭酸水を好み、過剰に欲しがるようになってしまったら、徐々に量を減らしていきましょう。

天然水を炭酸水に足して、飲ませるのも良いでしょう。

炭酸水も1日に必要とする水分量以上に飲ませると、危険なだけです。

無理やり、大幅に量を減らす必要はありません。

炭酸水は2種類ある

炭酸水には、以下の2種類があります。

  • 天然炭酸水
  • 人工的な炭酸水

2つの違いは、炭酸を意図的に加えたか否かです。

詳しい違いをこれから説明していきます。

天然炭酸水は「元から炭酸が含まれている天然水」のこと

天然炭酸水は、「元から炭酸が含まれている天然水」のこと。

日本でも天然炭酸水は、数か所で摂れます。

人工的な炭酸水より、泡が細かいのが特徴。

外国の一部ではたくさん取れるため安いです。

しかし日本では希少なため、値段が高くなっています。

犬に与えるのにも望ましいです。

人工的な炭酸水は「水に炭酸を意図的に加えた飲料」のこと

人工的な炭酸水は、「水に炭酸を意図的に加えた飲料」のこと。

「天然水に加えたもの」と「人工水に加えたもの」の2種類があります。

どちらも天然炭酸水よりは安いです。

犬に与えるなら、日本の天然水に炭酸を加えた飲料を与えるのが望ましいでしょう。

外国産の水に炭酸を加えたものは、硬水をベースとしているからです。

国内の天然水は軟水に分類されるので、与えるのにも適しています。

ちなみに日本の水道水は、軟水に分類されます。

普段、犬に水道水を与えているなら、軟水の炭酸水の方が口に合いやすいです。

犬が1日に必要とする水分量

犬 水

「うちの子は1日にどのくらいの水を飲めばいいの」

という方もいるでしょう。

水分摂取量の目安は、犬のサイズによって違います。

1日に必要とする水分量の計算方法は、以下の通りです。

犬の体重(kg)×0.75乗×132(ml)

例えば、犬の体重が10kgの場合、

10×0.75乗×132=742

よって、10kgの犬が一日に必要とする水分量は742mlが目安となります。

あくまで、上記は目安です。

犬の運動量や季節によっても、ばらつきがあります。

目安として、臨機応変に量を調節して与えましょう。

犬が1日に必要とする飲水量

飲水量と水分量は違います。

水分量の場合、ウェットフードなどに含まれている水分も水分量に含みます。

飲水量の場合、「実際に飲んだ飲料の量」です。

必要とする飲水量は、「体重1kgあたり20~90ml」程度。

ウェットフードを与えているのかドライフードを与えているのかでも、ばらつきがあります。

ウェットフードやドライフードについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

犬用ウェットフードのおすすめランキングTOP10!ウェットフードの選び方

まとめ

この記事では、「犬への炭酸水の与え方」「炭酸水を与える際の注意点」について解説しました。

以下がまとめです。

  • 犬に炭酸水を与えても問題ない
  • ミネラルが少ない水(軟水)が原材料の炭酸水を与えよう
  • 炭酸飲料は与えない方が良い
  • 炭酸水を与える際は、常温のものを与えよう
  • 炭酸水は積極的に与えるほど、犬の体に良い飲料ではない
  • 1日に必要とする水分量以上の炭酸水は与えないようにしよう

いかがでしたか?

私たち人間は、愛犬の健康をサポートする義務があります。

食べ物や飲み物に関する正しい知識を得て、愛犬の健康をサポートしましょう。

与えていい食べ物について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説

野菜や果物について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

犬が食べれる野菜!食べ物の栄養素や食べてはいけない野菜も解説

犬に与えていい果物といけない果物!与える際の注意点を解説