犬がくっついて寝るのはなぜ?くっつく理由とメリット・デメリットを解説

犬がくっついて寝るのはなぜ?くっつく理由とメリット・デメリットを解説 犬のコラム

犬がくっついて寝てくれると愛らしくて可愛いですよね。

中には飼い主と離れて寝る犬もいますが、犬の寝る場所には何か意味があるのでしょうか。

夜飼い主にくっついて寝るのには、いくつか理由があることがわかっています。

今回は犬がくっついて寝る理由と、一緒に寝るメリット、デメリットについて解説します。

 

この記事の内容
  • 犬がくっついて寝る理由
  • 犬がくっついて寝るメリット
  • 犬がくっついて寝るデメリット

 

犬がくっついて寝るのはなぜ?

犬がくっついて寝るのはなぜ?

 

犬がくっついて寝るのにはどんな理由があるのでしょうか。

くっついて寝る理由について見ていきましょう。

 

犬がくっついて寝る理由
  • 犬は本能的に群れでくっついて寝る習性がある
  • 飼い主への信頼感が強い
  • 飼い主の布団が心地良い

 

犬は本能的に群れでくっついて寝る習性がある

犬がくっついて寝るのは、犬は本能的に群れでくっついて寝る習慣があるからです。

犬はもともと群れで生活する動物で、体温を保つためにお互いに寄り添って寝ていました。

特に寒い夜には仲間と体温を共有し互いに温かさを提供し合い、犬は進化の過程でも群れでくっついて寝る習性を保持しています。

また、犬は社交的で愛情深い生き物でもあり、飼い主との絆を強化するためにくっついて寝ることがあります。

飼い主の近くにいることで安心感を得ることができ、犬にとっては心地よい状態です。

犬がくっついて寝ることは、彼らの自然な本能や飼い主との絆を示すもので、犬との信頼と愛情を深めることができます。

 

飼い主への信頼感が強い

犬が飼い主にくっついて寝ることは、飼い主への強い信頼感を示す行動の一つです。

犬は飼い主が自身の安全や幸せを与えてくれる存在であると感じているため、一緒に寝ることでその信頼を表現しています。

この信頼感は、飼い主が普段から世話や食事、愛情、安全をもらっていることを認識し、飼い主を信頼するにあたるリーダーだと確信している証です。

犬はそのような信頼感を持っているため、飼い主に近くで過ごすことを好み、一緒に寝ることで飼い主への愛情や忠誠心を示しています。

飼い主への信頼感が強い犬は、一緒に時間を過ごすことで安心感を得られるため、くっついて寝ることが日常の習慣になります。

 

飼い主の布団が心地良い

犬が飼い主にくっついて寝ることは、その場所が犬にとって心地よく、安心感がある場所であることを示しています。

飼い主の布団は柔らかくて暖かい場所であり、犬にとって快適な寝床となります。

犬は温かい場所で寝ることを好む傾向があり、飼い主の布団はその要求を満たす場所として選ばれます。

また、犬は社交的な生き物であり、飼い主と一緒に寝ることで愛情と絆を感じることができます。

犬とくっついて寝ることで、絆を深め、犬との信頼感を高めることができます。

 

犬がくっついて寝る場所による心理の違い

犬がくっついて寝る場所による心理の違い

 

犬は飼い主のどこで寝ていますか?

犬の寝る位置は、犬の心理や階層構造に深く関連しています。

位置別の犬の心理をみていきましょう。

 

犬がくっついて寝る場所による心理の違い
  • 顔の近くで寝るのは下に見ている
  • お腹で寝るのは同等と思われている
  • 足元で寝るのはリーダーとして認めている
  • 飼い主さんの服の上で寝るのは安心感があるから
  • 離れた場所で寝るのは信頼している

 

顔の近くで寝るのは下に見ている

犬が飼い主の顔の近くで寝るのは、飼い主を自分より下に見ている可能性があります。

単に飼い主の枕の匂いが好きだったり、居心地が好きな可能性もあります。

普段の行動で特に問題がなければ気にすることはありませんが、言うことを聞かなかったり、わがままな態度を取ったりしていたら要注意です。

 

お腹で寝るのは同等と思われている

犬が飼い主のお腹の近くで寝るのは、犬が飼い主と同等の立場であると考えています。

お腹は温もりを感じやすい場所で、飼い主の側で安心したい、甘えたいと言う気持ちが表れています。

普段のリラックスタイムの時に飼い主の膝の上が定位置の犬は、寝るときにも同じ温もりを感じるためにお腹のそばで寝る傾向もあります。

 

足元で寝るのはリーダーとして認めている

犬が飼い主の足元で寝るのは、犬が飼い主をリーダーとして認めている証拠です。

犬は社交的な動物であり、群れにおける階層構造を尊重します。

犬が飼い主をリーダーとして認識している場合、地位を尊重していることを表すため犬が飼い主の足元で寝ることがあります。

飼い主に何かあったときに、いち早く自分が立ち向かうという意思が表れており、「飼い主は自分が守る」という忠誠心の象徴です。

 

飼い主の服の上で寝るのは安心感があるから

犬が飼い主の服の上で寝るのは、安心感を感じているからです。

飼い主の服には飼い主の匂いがついており、飼い主の匂いを嗅ぐことでリラックスし、安心感を得ることができます。

犬は飼い主との親密な関係を築き、その関係を維持するために、飼い主さんの服にくっついて寝ることで飼い主への愛情を示しています。

 

離れた場所で寝るのは信頼している

犬が離れた場所で寝るのは、一見警戒心があって遠くにいるように思われがちですが、逆に飼い主に対する信頼と安心感を持っています。

この行動は、犬が独立した個体として飼い主に信頼を寄せ、飼い主に対して安心感を持っていることを示しています。

犬は飼い主との関係を大切にし、その信頼関係が強固であることを示すために、離れた場所で寝ることがあります。

また、犬は時折適切な休息やプライバシーを必要とすることもあります。

飼い主は犬が離れた場所で寝ていても、飼い主との信頼と絆はしっかりあるので、犬が離れて寝ることをそっと見守り、犬の気持ちを尊重することが大切です。

 

犬が飼い主にくっついて寝るメリット

犬が飼い主にくっついて寝るメリットデメリット

 

犬が飼い主にくっついて寝るメリットは下記の通りです。

 

犬が飼い主にくっついて寝るメリット
  • 安心感を与えられる
  • 飼い主さんが幸福感を得られる

犬に安心感を与えられる

犬が飼い主とくっついて寝ることは、犬にとって心から安心感を得られます。

犬にとって飼い主といる時間は特別なものであり、飼い主の温もりや匂いを感じられると不安やストレスが和らぎます。

特に新しい環境や不安定な状況に置かれたとき、一緒に寝ることは犬にとって心の安定をもたらします。

犬は非常に警戒心が強いため、ゲージや犬用のベッドで寝かせると、周囲の音や匂いが気になり、うまく眠れないことがあります。

リーダーと認識した飼い主と一緒に寝ることで、警戒心が和らぎ安心して眠ることができるでしょう。

飼い主が幸福感を得られる

犬が飼い主とくっついて寝ることは、飼い主にも幸福感を得られるメリットがあります。

飼い主は犬とくっついて一緒に寝ることで、犬との親密な瞬間を共有し、愛情と絆を深めることができます。

飼い主は犬の存在によって癒しを感じたり、飼い主自身もストレスを軽減する効果があります。

特に単身暮らしの人々にとって、犬が寝てくれることは、寂しさを和らげ、幸せを感じる効果があります。

犬が飼い主にくっついて寝るデメリット

犬が飼い主にくっついて寝るデメリットは下記の通りです。

 

犬が飼い主にくっついて寝るデメリット
  • 飼い主さんの寝返りで犬がケガする恐れがある
  • 衛生面で問題が起きる場合がある

飼い主の寝返りで犬がケガする恐れがある

犬が飼い主とくっついて寝るデメリットは、飼い主の寝返りによって犬がケガする可能性があることです。

特に小型犬や老犬、子犬の場合、飼い主のベッドやソファなどで寝ていると、飼い主が寝返りをうつ際に犬が巻き込まれたり、圧迫されたりするリスクがあります。

犬は眠っている間に飼い主の気づかない間に移動し、ベッドやソファの隅に隠れることもあります。

この際、飼い主が寝返りをうったり、移動したりすることで犬が挟まれたり、圧迫されたりする危険性があるため、注意する必要があります。

 

衛生面で問題が起きる場合がある

犬が飼い主とくっついて寝るデメリットは、衛生面で問題が発生する可能性があることです。

犬は外からの汚れや微生物を身につけていることがあり、それが飼い主の寝具や衣服に付着することがあります。

室内犬であっても注意が必要で、犬の毛や汚れが寝具に付着し、特にアレルギーを持つ人や免疫力が低い幼児、老人にとっては、犬の毛や微生物がアレルギー症状を引き起こす可能性があるため、衛生面に気を付ける必要があります。

 

犬が飼い主にくっついて寝ることに関するよくある質問

犬が飼い主にくっついて寝ることに関するよくある質問

 

犬が飼い主にくっついて寝ることに関する、よくある質問をご紹介します。

 

子犬と一緒に寝てもいい?

子犬と一緒に寝ることに大きな問題ありませんが、注意が必要です。

以下は子犬と一緒に寝る際に考慮すべきポイントです。

子犬の年齢 特に生後数週間から数か月の間は、自分の意思で体を動かすことが難しいので、苦しさを感じても自分では逃げられない可能性があります。
子犬のサイズ 子犬のサイズが小さいと、ベッドや飼い主の体の隙間に入ってしまい、誤って圧迫しないように注意することが必要です。
アレルギーや感染症 子犬は汚れや微生物を運ぶことがあるため、特に子供やアレルギーを持つ人と一緒に寝る場合、衛生面に気を付けることが重要です。
子犬のトレーニング 子犬がベッドで寝るためのトレーニングすることが大切です。落ち着かなくて暴れたり眠れなかったりするとストレスに繋がります。

子犬と一緒に寝ることは飼い主と子犬の絆を深める素晴らしい機会でもありますが、安全性と衛生面に注意を払い、適切な環境を整えることが大切です。

 

シニア犬と一緒に寝てもいい?

シニア犬と一緒に寝ることにも大きな問題ありませんが、注意が必要です。

以下はシニア犬と一緒に寝る際に考慮すべきポイントです。

健康状態 シニア犬は若い頃よりも健康上の問題を抱えていることが多いです。骨や関節の問題、尿失禁、認知症などが考えられます。シニア犬の健康状態に応じて、快適な寝床を提供することが大切です。
安全性 シニア犬はベッドやソファに上るのが難しいことがあります。飼い主はシニア犬がベッドやソファに安全にアクセスできるように段差を設けたり、階段を利用できるようにしたりすることが必要です。
快適さ シニア犬は快適な寝床が重要です。寝具やベッドはシニア犬の特別なニーズに合ったものを選び、ふかふかの場所で寝ることができるようにしましょう。
獣医のアドバイス シニア犬の健康状態や特別なケアに関しては、獣医のアドバイスを仰ぐことが重要です。獣医はシニア犬の健康に関するアドバイスを提供し、安心して寝るための対策を考えることができます。

シニア犬と一緒に寝ることは、夜中にも体調が変わりやすいシニア犬にとって大変安心ですが、安全性と快適さを確保するための対策を講じることが大切です。

 

いつも一緒に寝るのは良くない?

いつも犬と一緒に寝ることは、いい面もあれば悪い面もあります。

いい面としては以下のことが挙げられます。

  • 犬との信頼感や絆が深まる
  • 犬も飼い主も安心感が得られる
  • 癒しによってストレスが軽減される

 

悪い面としては以下のことが挙げられます。

  • アレルギーや感染症のリスクが高まる
  • 窒息させてしまうリスクがある
  • 甘えグセがついてしまう

いつも一緒に寝ることで得られることもあれば、注意しなければならないことがありますのでその時々で判断するのが賢明です。

 

犬くっついて寝る場合はデメリットにも気をつけよう

犬くっついて寝る場合はデメリットにも気をつけよう

 

今回は犬がくっついて寝る理由と、一緒に寝るメリット、デメリットについて解説しました。

以下は記事のまとめです。

 

犬がくっついて寝る理由と一緒に寝るメリット・デメリット
  • 犬は本能的に群れでくっついて寝る習性がある
  • 飼い主さんへの信頼感が強い
  • 飼い主さんの布団が心地良い顔の近くで寝るのは下に見ている
  • お腹で寝るのは同等と思われている
  • 足元で寝るのはリーダーとして認めている
  • 飼い主さんの服の上で寝るのは安心感があるから
  • 離れた場所で寝るのは信頼している
  • 犬に安心感を与えられる
  • 飼い主さんが幸福感を得られる
  • 飼い主さんの寝返りで犬がケガする恐れがある
  • 衛生面で問題が起きる場合がある

犬が飼い主にくっついて寝ることは、大きなメリットもありますが注意しなければならないデメリットもあります。

くっついて寝ていても離れて寝ていても、普段から飼い主とのコミュニケーションが密接で、信頼関係が築けているのであれば、どこで寝ていても心配はありません。

無意識に犬の気持ちが表れやすい寝る位置について、今後ぜひ参考にしてみてください。

 

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