「うちの子、水は飲むけどご飯は食べない。」
「ご飯を食べない場合はどれぐらいの期間様子を見るべき?」
といったように、愛犬が水は飲むけどご飯食べなくて心配されていませんか?
通常、犬が食べ物を2〜3日間受け付けない時点で、医療機関への連絡が推奨されています。
とはいえ、犬の具体的な健康状況やその時の体調により変動します。
特に高齢犬については、一般的な目安よりも早く医療専門家の意見を求めることをご検討ください。
また、下痢や吐き気などの他の異常な兆候が同時に観察される場合、すぐに獣医師の診察を受けるべきです。
この記事では、老犬がご飯をご飯をたべないことに関して以下の内容でご紹介します。
- 老犬がご飯食べないけど水は飲む場合は何日様子を見る?
- 老犬がご飯食べないけど水は飲む場合に確認すべきこと
- 老犬がご飯食べないけど水は飲む場合に考えられる原因
- 老犬がご飯食べない場合の対処法
愛犬がご飯を食べなくて心配されてる人は、参考にしてください。
老犬がご飯食べないけど水は飲む場合は何日様子を見る?
愛犬がご飯を食べない場合、特に高齢犬の場合、その原因と対処法が気になると思います。
水分摂取はまだ続いているとのことで、それは少なくとも脱水状態ではない可能性を示しています。
しかし、食事を摂らない行動は、何らかの問題を示唆している可能性もあります。
一般的には、犬が食事を2〜3日間拒む場合、病院に連れて行くべきとされています。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、犬の健康状態や個々の体調によります。
特に老犬の場合、通常よりも早い段階で病院の受診を検討することが重要です。
また、下痢や嘔吐など、他の異常な症状が一緒に見られる場合は、すぐに病院に連れて行くべきです。
老犬がご飯食べないけど水は飲む場合に確認すべきこと
老犬がご飯食べないけど水は飲む場合に確認すべきことは以下のとおりです。
- ご飯を食べていないのはいつからか
- ご飯を食べない以外の症状や異変はないか
- 犬の口内に腫れや炎症などの症状はないか
- ドッグフードに食べ飽きていないか
ご飯を食べていないのはいつからか
老犬が食事を摂らない場合、その状況がいつから始まったのかを把握することが重要です。
何日間食べていないのか、その期間が長ければ長いほど病状が重い可能性が高まります。
一般的に、2〜3日間食事を摂らない状態が続く場合は、病院へ連れて行くことを検討しましょう。
ご飯を食べない以外の症状や異変はないか
ご飯を食べない以外に、何か他の症状や異常がないかを確認することも大切です。
特に、下痢や嘔吐、体重減少、元気がないなどの症状が見られる場合は、早めの対応が必要となります。
これらの症状が見られる場合、獣医師の診察を受けるべきです。
犬の口内に腫れや炎症などの症状はないか
口内に問題がある場合、それが食事拒否の一因となる可能性があります。
歯茎や舌、歯などに腫れや炎症、痛みがあると、食事をすることが難しくなります。
愛犬が口の中を見せてくれる場合、口内をできるだけ確認しましょう。
見た目に明らかな異常がある場合や、何か違和感を感じる場合は、すぐに獣医師に連絡してください。
ドッグフードに食べ飽きていないか
高齢犬が食事を食べない原因として、ドッグフードに飽きてしまったという可能性もあります。
毎日同じものを食べていると飽きることもありますので、新鮮な味わいや、高齢犬向けの食事を試してみると良いかもしれません。
ただし、急に食事を変えると消化器系に負担をかけることがあるため、徐々に新しいフードを混ぜるなど、段階的に変更することをおすすめします。
以上のポイントをチェックして、愛犬の健康状態を把握することが大切です。
何か心配な点があれば、獣医師に相談しましょう。
老犬がご飯食べないけど水は飲む場合に考えられる原因
老犬がご飯食べないけど水は飲む場合に考えられる原因についてご紹介します。
- 運動不足によりお腹が空いていない
- 老化により味覚や嗅覚などが低下している
- ご飯を飲み込む力が弱くなっている
- 消化器官の働きが弱くなっている
- 食べ物の好みの変化や好き嫌いなど
- 病気や体調不良
運動不足によりお腹が空いていない
老犬が食事を食べない一因として、運動不足による食欲不振が考えられます。
運動量が少ないと消費カロリーも少なく、結果として食欲が減退します。
犬が十分に活動することで、健康的な食事のリズムを維持することが可能です。
ただし、高齢犬の場合は無理な運動は避け、ゆっくりとした散歩などで適度な活動を心掛けてみてください。
老化により味覚や嗅覚などが低下している
高齢になると犬の味覚や嗅覚は低下し、それが食事に対する興味や食欲を減退させる可能性があります。
また、健康状態や投薬などにより、食物の風味が変わり感じられなくなることもあります。
このような場合、香りが強いフードやウェットフードを混ぜる、温めるなどして、食事の魅力を高めることが試みられます。
ご飯を飲み込む力が弱くなっている
老犬の食事拒否の原因として、ご飯を飲み込むことが困難な場合があることが考えられます。
加齢に伴い、筋力が低下し飲み込む力が弱くなることがあります。
これにより食事をするのが困難になり、結果的に食事を避けるようになることもあります。
このような場合は、フードの形状や硬さを調整したり、ペースト状の食事に変更するなどの対策が考えられます。
消化器官の働きが弱くなっている
老犬の食事拒否の原因として、消化器官の働きが弱くなっていることが考えられます。
年齢とともに胃腸の機能が低下し、食べ物の消化や吸収が難しくなります。
これが犬の食欲を低下させ、食事を避ける一因となり得ます。
ソフトな食事や消化の良い食物への変更、または食事回数を増やすなどの工夫が求められます。
食べ物の好みの変化や好き嫌いなど
食事の拒否は、犬の食べ物の好みや好き嫌いによるものであることもあります。
特に、長期間同じ食事を提供している場合、飽きてしまい食事を避けることがあります。
また、味覚や嗅覚の変化により、以前は好んで食べていたものが好みではなくなることもあります。
新しい食事を試したり、食事タイプや香りを変えてみることが1つの方法です。
病気や体調不良
老犬が食事を摂らない原因として、最も懸念すべきは病気や体調不良です。
食欲不振は、口腔内の疾患、胃腸疾患、肝臓や腎臓の問題など、多くの健康問題の初期症状となり得ます。
また、病気による痛みや不快感が食事を避ける原因となることもあります。
食事を拒む行動が続く場合、また他の異常な症状(嘔吐、下痢、怠け行動など)が見られる場合は、すぐに獣医師に連絡してください。
これらの原因を考慮し、適切な対策を行うことで、愛犬の食事問題を改善することが可能です。
健康状態をチェックし、継続的な食欲不振が見られる場合は専門家のアドバイスを求めてください。
老犬がご飯食べない場合の対処法
老犬がご飯食べない場合の対処法についてご紹介します。
- 散歩や一緒に遊んであげるなどで運動不足を解消する
- ご飯の給餌量や回数などの食生活を改善する
- フードに変化を加えて与える
- フードをウェットフードに変更する
- 嗜好性が高い犬用おやつを与える
散歩や一緒に遊んであげるなどで運動不足を解消する
老犬が食べない原因の一つに、運動不足があります。
適度な運動は食欲を刺激し、健康を維持するために重要です。
しかし、老犬は体力が落ちているため、激しい運動は避け、適度な散歩やゆっくりとした遊びを心がけましょう。
愛犬とのコミュニケーションを深めつつ、食欲を増進させることが期待できます。
ご飯の給餌量や回数などの食生活を改善する
食生活の改善も老犬の食欲不振解消に効果的です。
同じフードを長く与え続けると、飽きて食べなくなることがあります。
その場合、フードの種類を変えてみると良いでしょう。
また、消化器系が弱ってきている老犬は、一度に大量の食事を消化するのが困難なこともあります。
そのため、一日の食事量は同じでも、3〜4回に分けて少量ずつ与えると食べやすいです。
フードに変化を加えて与える
老犬が食事を拒否する場合、フード自体に変化を加えてみることで解決することもあります。
味覚や嗅覚の変化、歯や口腔の問題、または単に飽きてしまった場合など、食事の形状や温度、風味に手を加えることで食欲を刺激できるかもしれません。
例えば、以下のようにフードに変化を加えるという方法があります。
- フードをふやかす
- フードを温める
- フードにトッピングを加える
それぞれの方法を見ていきましょう。
フードをふやかす
老犬は歯が弱ったり、飲み込む力が弱まることがあります。
そのため、固いフードをそのまま食べることが難しい場合があります。
フードを水やお出汁などでふやかし、柔らかくすることで食べやすくなります。
ただし、一度に大量にふやかすと食べ残しが出た場合に保存が難しいので、必要な分だけふやかすことをおすすめします。
フードを温める
フードをぬるめにすることで、食事の香りが増し、食欲を刺激することが期待できます。
特に、嗅覚が低下してきた老犬にとっては効果的です。
電子レンジなどで軽く温めることで、新鮮な香りを引き立て、食事への興味を引き出すことができます。
ただし、熱すぎると口を火傷させてしまう可能性があるため、適温に注意しましょう。
フードにトッピングを加える
フードそのものに飽きてしまった場合や、味覚の刺激が必要な場合は、フードにトッピングを加えてみてください。
例えば、少量の鶏肉や野菜を蒸して細かく刻み、フードに混ぜることで食事の風味を変えることができます。
また、ペット用の栄養補助食品を加えるのも良い選択です。
ただし、添加物や塩分が多い人間用の食品は避け、獣医師のアドバイスを参考にしてください。
フードをウェットフードに変更する
老犬が食事に興味を示さない場合、フードの形状や種類を変更すると良い結果を得られることがあります。
特に、ウェットフード(缶詰やパウチタイプのフード)への切り替えは効果的です。
ウェットフードは一般的に香りが強く、味も豊かなので、食欲を刺激することが期待できます。
また、柔らかいフードは老犬が食べやすく、歯や口腔の問題がある犬にも優しいです。
ただし、突然の食事の変更は消化器系に負担をかける可能性があるので、徐々に切り替えることを推奨します。
嗜好性が高い犬用おやつを与える
おやつを利用することも、食欲刺激の一つの手段です。
特に、嗜好性が高い犬用のおやつは、食事に対する興味を引き出すのに有効です。
ただし、おやつは栄養バランスが取れていないことが多く、主食の代わりにはなりません。
おやつはあくまで刺激を提供するもので、栄養補給はフードから得るようにしましょう。
また、おやつに頼り過ぎるとフードを食べなくなる恐れもあります。
そのため、おやつは適度に与え、適切なバランスを保つことが大切です。
まとめ
老犬が食事を拒否しても水分を摂取している場合、その状態が2、3日続いてしまうと、体調不良や病気の可能性があります。
また、食事を拒否する以外の症状(下痢や嘔吐など)が見られたり、行動や体調に異変が見られた場合はすぐに獣医師に連絡をしましょう。
食欲不振の原因としては運動不足、味覚や嗅覚の低下、飲み込む力の弱化、消化器官の働きの弱化、食べ物の好みの変化、病気や体調不良などが考えられます。
食欲を回復させるためには、適度な運動をさせる、食生活の改善、フードの種類や形状の変更(ウェットフードへの変更やフードをふやかす、温める、トッピングを加えるなど)、嗜好性の高いおやつを利用するなどの方法があります。
飼っている高齢犬がご飯を食べなくて心配されている飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
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