いつも元気っぱい走り回っているのに、最近元気ないな
おとなしく寝てばかりだけれど、大丈夫かな
いつも散歩したがったり、遊びたがったりする愛犬が急に大人しくなると心配になりますよね。
単に疲れて休んでる場合もありますし、もしかすると健康状態に問題があることもあります。
おとなしい日が続くようでしたら、飼い主は様々な原因を考えて対処する必要があります。
今回は、犬がいつもよりおとなしい理由と対処法について解説します。
- 犬がいつもよりおとなしい理由
- 犬がいつもよりおとなしい時の対処法
- 体調不良の時に出すサイン
犬がいつもよりおとなしい理由
犬は基本的に活発で、動いたり遊んだりすることが好きです。
犬がおとなしいのは、単にそういう気分の時もありますが、体調が悪い可能性もあります。
犬がいつもよりおとなしい理由について見ていきましょう。
- 体調不良や怪我
- 疲労やストレス
- 加齢によるもの
- 夏バテや雨の日などの天候の影響
- 生活環境の環境の変化
- 飼い主さんの注意を引きたい
- 避妊・去勢手術後の反応
- ワクチン接種の影響
体調不良や怪我
犬がいつもよりおとなしい理由として、体調不良や怪我が挙げられます。
犬は痛みを感じてもなかなか痛みをを表現しにくい生き物です。
体調不良の場合、足取りが重かったり、元気がなかったりすることがあります。
例えば、急な食欲不振や異変が見られる場合は、病気が隠れている可能性があります。
また、怪我をしている場合は、普段の活発さが欠けることがあります。
いつもおとなしい犬の場合見分けがつきにくいですが、ぐったりしている場合は体調不良を疑いましょう。
疲労やストレス
犬がいつもよりおとなしい理由として、疲労やストレスが影響している可能性があります。
犬も私たちと同様に日々の活動や環境の変化に敏感で、身体を休めるためにおとなしくしていることがあります。
長時間の遊びや散歩、過度な訓練などが原因で疲れている場合、疲れが溜まっておとなしくなりがちです。
また、新しい環境や家庭内の変化、他のペットとの関わりなどがストレスの要因となり、表情や態度に現れることもあります。
最近よく運動をしていたり、新しいトレーニングをしたりと心当たりがある場合は、運動を控えめにし何日か様子を見てみましょう。
加齢によるもの
犬が以前よりもおとなしくなってきた場合、加齢に伴う変化が影響している可能性があります。
犬も歳を重ねると、身体的な変化やエネルギーレベルの低下が見られ、体の動きに反映されます。
加齢による体力の低下や関節の痛みは、元気な時と比べて行動が控えめになり、視力や聴力の衰えもストレスや不安を引き起こし、おとなしい態度に現れます。
加齢によるおとなしさは自然なことですので、成犬の時よりは運動量を減らしたり、リラックスできる環境を整えて、様子を見ましょう。
夏バテや雨の日などの天候の影響
犬がいつもよりおとなしい理由として、夏バテや雨の日などの天候が影響していることがあります。
気温の上昇や湿度の増加は、犬の体調に大きく影響を与え、食欲減退や体力の低下を引き起こすことがあります。
特に夏季は熱中症や過度な疲労が懸念されるため、犬は無理な運動や長時間の屋外活動を控えることが必要です。
また、雨の日などの悪天候も犬にストレスを与え、行動の抑制やおとなしい態度に表れることがあります。
天候が良くない時はおとなしくなりがちなので、おとなしいパターンとして「天気が悪い日かいつもこうかもしれない」と心当たりがありそうでしたら心配ありません。
生活環境の環境の変化
犬が通常よりもおとなしくなる理由として、生活環境の変化が挙げられます。
引っ越しや新しい家族の追加、ペットの仲間入りなど、環境の変動は犬にとってストレスフルな状況となります。
犬は繊細な動物であり、新しい環境への適応には時間がかかることがあります。
犬は一貫性を持った生活に安心する動物なので、環境の変化によって散歩や食事の時間が変わったり、居場所や周りの音や匂いが変わると、警戒していつもの元気を出せなくなります。
飼い主は犬の気持ちに配慮し、環境の変化が生じた時には、犬が慣れるまでいつも以上にコミュニケーションをとってあげることが大切です。
飼い主の注意を引きたい
犬がいつもよりおとなしい理由として、飼い主の注意を引きたいのかもしれません。
犬は飼い主とのコミュニケーションを大切にし、コミュニケーションが足りていないと飼い主に注意を引こうとします。
犬が注意を引きたがる理由は、遊びたい、お散歩がしたい、食事の時間だ、不安などが挙げられます。
また、何かしらのトラブルや不調を感じている場合も、注意を引く手段としておとなしくしていることもあります。
飼い主は愛犬の様子をよく観察し、どのようなサインを送っているのか理解することが重要です。
避妊・去勢手術後の反応
避妊や去勢手術後、犬がいつもよりおとなしい様子になることがあります。
手術後は痛みや不快感があるため、普段よりも慎重に行動します。
また、麻酔からの回復や縫合部分の不快感も影響し、これらが原因で食欲が減退したり元気がなくなることがあります。
そもそも病院嫌いな犬は多く、病院に行っただけで元気がなくなってしまうこともよくあることです。
病院が嫌いな上に、普段経験しない麻酔や術後の痛みが相まって元気が出せないので、術後はいつも以上にケアをして、犬が好きな食事やおもちゃで元気に回復できるようにしましょう。
ワクチン接種の影響
ワクチン接種は犬の健康を守るために欠かせないケアですが、接種後にいつもよりおとなしい様子になることがあります。
ワクチン接種には免疫反応が伴い、接種部位が痛むことや、体が微熱になることがあります。
これが原因で食欲が減退し、元気がなくなることがありますが、これは一時的なもので心配はありません。
接種後は犬に十分な休息を与え、水分補給を心がけましょう。
ただし、接種後何日もおとなしい状態が続く場合や、悪化する場合は速やかに獣医師の診察を受けてください。
犬がいつもよりおとなしい時の対処法
犬がいつもよりおとなしい場合、飼い主はどのようにしたら良いでしょうか。
おかしいな?と思った時にすぐにできる方法を知っておくことで、症状が良くなることもあります。
犬がいつもよりおとなしい時の対処法について見ていきましょう。
- 安静にさせる
- 犬の体調を確認する
- 動物病院で診察を受ける
- 飼育環境を見直す
安静にさせる
まずは、安静にさせることが重要です。
犬がおとなしくなる理由には様々なものがありますが、可能性としては体調不良や疲労、ストレスが多いです。
犬が要求しない限りは散歩や運動は控え、ベッドやクレートなど、犬がくつろげる場所を整えて疲労やストレスを軽減しましょう。
同時に、飼い主が愛情を示し声をかけることも大切です。
飼い主と一緒にいるだけでストレスが減って元気になることもありますので、犬の元気がない時は側にいて声をかけて優しく撫でてあげましょう。
場合によっては犬が一人になりたい時もあるので、嫌がるそぶりを見せたらそっと静かに一人にさせてあげてください。
犬の体調を確認する
犬がいつもよりおとなしくなった場合、飼い主は犬の体調を確認しましょう。
以下は確認すべき体調不良かどうかのポイントです。
動き方・歩き方 | 足を引きずっていたり、普段と異なる歩行パターンが見受けられる場合は注意が必要です。 |
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見た目 | 鼻水やヨダレ、姿勢の変化などが見られれば、体調不良のサインです。 |
食欲 | 普段の食事への興味喪失や食べるスピードの変化があれば、体調の変化が考えられます。 |
触診 | 特に特定の部位が痛がっているようであれば、ケガや病気の可能性があります。 |
これらのポイントを確認した上で、心配な場合は速やかに獣医師の診察を受けてください。
動物病院で診察を受ける
犬がいつもよりおとなしくなり、おとなしい状態が続いたり異変を感じた場合は、専門の獣医師に相談し、動物病院での診察を受けてください。
犬はなかなか病院には行きたがらないし、連れて行く飼い主も大変なので躊躇してしまいますが、飼い主が気づかない専門的な見方で病気が早期発見できるかもしれません。
診察に行くのが難しければ、かかりつけの獣医に電話で聞いてみるのも良いでしょう。
飼育環境を見直す
犬がいつもよりおとなしくなった場合、犬の飼育環境を今一度見直してみましょう。
以下は環境を見直すときのポイントです。
新しい家族やペット | 犬はとても繊細な動物なので、新しい家族やペットが来ると馴染むのに時間を要します。 |
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引っ越しや模様替え | 犬は自身のリラックスできるスペースを要しますので、新しい家や家具の配置換えなどがいつもと違う景色になると動揺します。 |
日課の変更 | 犬は一貫性のある生活を好むので、散歩や食事の時間が不規則になると不満を感じます。 |
外部環境の変化 | 犬は聴覚が優れているので、家の外で工事をしていたり、交通量が多く騒音が酷いとストレスが溜まります。 |
犬はとにかく決まったルーティンで過ごすことに安心感を感じる動物なので、普段と違うことが起こると動揺してストレスが溜まります。
散歩や食事の時間を変えざるを得なくなってしまったのであれば、変わったスケジュールを統一して不規則にならないようにしてあげましょう。
犬がいつもよりおとなしいことに関するよくある質問
犬がいつもよりおとなしいことに関する、飼い主が気になることについて解説していきます。
犬が寝てばかりいるのは体調不良や病気?
犬が寝てばかりいる場合、あまりにも起きないの心配になりますよね。
ですが犬は一般的に多くの時間を睡眠に費やす動物であり、子犬や老犬で1日18〜19時間、成犬で12〜14時間と言われていますので、安静な時間が長くても心配ありません。
ですが、体調不良や潜在的な病気の兆候である可能性も否定できませんので、飼い主は以下のポイントを注意して見てみてください。
犬の行動 | 普段の行動に変化がないか、呼びかけて反応するか、散歩や遊びに来るかどうか |
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食欲や水分 | 食事や水分をいつも通り摂っているかどうか、極端に減ったり増えたりしていないかどうか |
食欲や活動量の変化によっては体調不良が考えられますので、起きている時の行動に注意するようにしてください。
犬が体調不良のときに出すサインは?
犬が元気を欠いたり体調が不良な場合、様々なサインが見られることがあります。
飼い主は以下のポイントを注意して見てください。
食欲の変化 | 食べ物に興味を示さない、食べるスピードが遅い、好きなおやつを受け付けないなど。 |
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活動量の低下 | 通常の散歩や遊びが減少している、動きが鈍い、寝てばかりいるなど。 |
見た目の変化 | 目やにが増えた、毛並みがくすんでいる、体重の変化など。 |
不規則な行動 | 吐く、下痢をする、異常な行動をする(不安や興奮がないのに吠えるなど)。 |
姿勢の変化 | お腹を壁に押し付けるような姿勢、痛みを感じている可能性があります。 |
これらのサインが見られた場合、早めの動物病院での診察が必要です。
犬がいつもよりおとなしい時は動物病院での受診も検討しよう
今回は、犬がいつもよりおとなしい理由と対処法について解説しました。
今回の記事のまとめです。
- 体調不良や怪我
- 疲労やストレス
- 加齢によるもの
- 夏バテや雨の日などの天候の影響
- 生活環境の環境の変化
- 飼い主さんの注意を引きたい
- 避妊・去勢手術後の反応
- ワクチン接種の影響
【犬がいつもよりおとなしい時の対処法】
- 安静にさせる
- 犬の体調を確認する
- 動物病院で診察を受ける
- 飼育環境を見直す
犬がおとなしい時は、体調不良や怪我などの健康要因や、環境の変化などの心理的要因が原因であることがわかりました。
いずれの理由にしても、犬がおとなしいのが長引くときは注意が必要で、場合によっては獣医師に相談することも検討した方が良い場合があります。
老犬は特に大人しくなりがちで、健康要因によるものかどうか難しい時もありますので、判断ができないときは病院で診てもらうことをおすすめします。