犬にくるみを与えても大丈夫?安全な与え方や量・注意点を解説

犬にくるみを与えても大丈夫?安全な与え方や量・注意点を解説 犬の食べ物

「くるみって、うちの子に与えても大丈夫かしら?固いからダメ?」

「粉々に砕いてなら与えてもいい?高カロリーだから与えない方がいいの?」

といったくるみを愛犬に与えてよいか調べているそこのあなた。

結論を言うと、犬にくるみを与えても問題ありません。

一部、アレルギーや消化の観点から食べない方が良い犬もいます。

この記事では、以下の内容について説明します。

  • くるみの与え方・量
  • 与える際の注意点・健康上のリスク
  • くるみに含まれる栄養
  • ナッツ類の食べていいもの・悪いもの

くるみの与え方や量について、知りたい方は必見の内容です。

犬がくるみを食べても問題ない

少量なら犬にくるみを与えても問題ありません。

しかし高脂質で食物繊維が豊富なので、積極的に与えるのはおすすめしません。

犬の健康にとって良い栄養素もそれほど含まれていないです。

食べすぎると肥満や下痢といった症状が出るリスクもあります。

大量摂取しても良いものではないので、少量だけ与えましょう。

くるみに含まれている栄養素

くるみに含まれている栄養素は、以下の通りです。

  • 食物繊維
  • ポリフェノール
  • オメガ3脂肪酸

これらからも見て分かる通り、あまり栄養がありません。

くるみを食べることから、期待できる効果は以下の通りです。

  • 整腸作用
  • 代謝の改善
  • アレルギーの抑制

食物繊維は少量なら良い作用があります。

しかし摂りすぎると、犬に悪影響のある栄養成分です。

犬にくるみを与えるときの量

与える量は、「犬が一日に必要とするカロリーの10%未満」にしましょう。

犬のサイズごとの目安量は、以下の表をご覧ください。

犬の体重 与えてもいい量
5kg 3g
15kg 6g
30kg 15g

くるみの重さは、1粒あたり4g程度。

5kgの小型犬・子犬には、1粒でも多いです。

子犬やシニア犬の中には、消化機能が弱い子もいるので、与えない方が安全ですよ。

犬へのくるみの与え方・注意点

くるみを与える際のポイント・注意点は以下の通りです。

  • 喉に詰まらないように、細かく砕いて与える
  • くるみの殻は与えてはならない
  • 人間用に調味料が加えられたものは与えてはならない
  • 味付けしない

くるみの大きさは、3cm~5cm程度。

大きいので与える際は、砕いて細かくしましょう。

大きいままでは、食べづらく、消化にも悪いです。

食物繊維の摂りすぎは便トラブルになりやすい

くるみは食物繊維が豊富。

食物繊維の摂りすぎは、吐くや下痢、軟便などの便トラブルを引き起こします。

摂取した食物繊維は、体内で水を吸収すると、膨らんでしまう場合も。

便が硬くなってしまうので、便秘を誘発すると考えられます。

高カロリーなので与えすぎると肥満の原因になる

くるみは100gあたり674kcal。

ドッグフードの平均カロリーと比べた表は、以下の通りです。

食べ物 100gあたりのカロリー
くるみ 674kcal
ドッグフード 350~400kcal(平均)

くるみの方が、1.5倍~2倍程度高いことが分かります。

与えすぎるとカロリー過多により、肥満になってしまうでしょう。

くるみにアレルギーを持つ犬もいる

他の食べ物と同様、くるみにアレルギーを持つ犬もいます。

初めて与える際は、少量から少しずつ与えてください。

アレルギーを起こす場合に見られる症状は、以下の通りです。

  • かゆみ
  • 下痢
  • 嘔吐

これらの症状が見られた場合は、アレルギーの可能性が高いです。

症状が深刻な場合は、動物病院で診てもらいましょう

同じナッツ類では、マカダミアナッツで中毒症状を起こした事例があります。

くるみ以外のナッツで与えていいもの

「くるみ以外のナッツ類は与えてもいいの?」

と疑問に思う方も多いでしょう。

ナッツ類で与えて良いものは、以下の表をご覧ください。

ナッツの種類 与えてもいいもの
アーモンド
ピーナッツ
カシューナッツ △(不明)
ヘーゼルナッツ △(不明)

カシューナッツとヘーゼルナッツは、食べた事例が少ないです。

食べてよいか悪いかの判断が難しいので、与えないようにしてください。

いずれのナッツも高カロリーなので、与えすぎには注意しましょう。

「人間向けに味付けされたもの」や「塩分が多いナッツ類」は与えないようにしてください。

犬に与えてもいい食べ物とダメな食べ物

野菜

とうもろこし以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。

食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。

  • きゅうり
  • ブロッコリー
  • いちご
  • バナナ
  • りんご
  • 鶏肉
  • 牛肉
  • 豚肉
  • まぐろ
  • さけ
  • さば

食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。

種類 食べてはいけない食べ物
果物 レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち
野菜 ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ
魚介 カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ
豆類 ビターアーモンド、マカダミアナッツ
お菓子 チョコレート、キシリトール
飲み物 コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類
そのほか ソーセージ、生のパン、香辛料

食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

まとめ

この記事では、「くるみの与え方・注意点」「くるみを与えることの健康上のリスク」について解説しました。

以下がまとめです。

この記事のまとめ
  • くるみは食べても大丈夫だが、積極的に与えていいものではない
  • 高カロリーの食材なので、与えすぎると肥満になる
  • 殻は消化不良の原因になるので、与えてはならない
  • くるみは粉々に砕いてから与えよう
  • くるみにアレルギーを持つ犬もいるので、はじめは少量から与えよう
  • トッピング程度の少量を与えよう

いかがでしたか。

ナッツは高カロリーなので、与えすぎないようにしましょう。

カロリー過多にならないように、カロリー計算しながら与えてくださいね。

主食には、栄養バランスの整った手作り食やドッグフードを与えましょう。

ドッグフードを探している方は、以下の記事も参考にしてください。