「犬に納豆って与えても大丈夫?お腹壊したりしない?」
「どのくらいの量なら与えてもいいの?タレをつけるのはNG?」
といった犬に納豆を与えてもいいか調べているそこのあなた。
結論を言うと、基本的には犬に納豆を与えてもいいです。
しかし、アレルギーや持病の関係で与えない方がいい犬も一部います。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬への納豆の与え方・注意点
- 納豆を与える際の適量
- アレルギーや与えない方がいい犬の特徴
- 大豆製品で与えてもいい食べ物
犬へ安全に納豆を与えたい方は、必見の内容です。
犬は納豆を食べても大丈夫
アレルギーや持病を持つ犬以外、納豆を与えてもいいです。
納豆は大豆と納豆菌、水が原材料。
大豆以外の原材料で、アレルギーの心配する必要がありません。
納豆には犬に危険な成分も含まれていないので、適量なら与えてOK。
おやつ程度の量であれば、毎日与えても問題ありません。
子犬や老犬に納豆を与えてもいい
子犬や老犬にも、納豆を与えてもOK。
子犬に与えるなら、離乳後に与えるようにしましょう。
納豆は栄養素が豊富で、人間だけでなく犬の体にもいいです。
子犬や老犬に与える際は、少量をあ耐えるようにしましょう。
納豆に含まれいるタンパク質を摂りすぎると、
- 摂取する栄養バランスが乱れる
- 腎臓に負担がかかる
等の影響があるので、適量を把握して与えましょう。
納豆に含まれている栄養素
納豆に含まれいる栄養素は、以下の6つです。
- 大豆サポニン
- たんぱく質
- パントテン酸
- ビタミンK
- ナットウキナーゼ
- 食物繊維
大豆サポニン
大豆サポニンは、大豆に含まれている栄養素です。
犬に与えると、以下の効果が期待できます。
- 抗酸化作用
- 血の巡りをよくする
- 免疫力が上がる
たんぱく質
たんぱく質は犬にとって、最も必要な栄養素です。
犬の体を作る源となる成分です。
たんぱく質の役割は以下の通りです。
- 皮膚や被毛の健康維持
- 体の調子を整える
- 血液を作る
納豆には、植物性たんぱく質が含まています。
アミノ酸スコアが高いので、必須アミノ酸とのバランスが良いとされています。
ただし、アミノ酸スコアは人間を基準に数値化されています。
犬を基準にしたスコアではないことを、把握しておいてください。
動物性たんぱく質を摂れるドッグフードと一緒に与えるのがおすすめですよ。
パントテン酸
パントテン酸を摂ることで、期待できる効果は以下の通りです。
- エネルギー生成に必要な栄養素の代謝をよくする
- 皮膚を乾燥から保護する
欠乏すると体の皮膚トラブルになる可能性があります。
ビタミンK
ビタミンKは、血液凝固に役立つ栄養素。
犬の体内でも合成して作れる栄養素です。
体内生成分だけでは、必要量を賄えないこともあります。
食べ物からビタミンKを摂って、補給しましょう。
ビタミンKが欠乏すると、貧血の原因にもなり得ます。
皮膚や消化管、脳から微出血を起こすことも。
必要な量をバランスよく摂る事が肝心です。
ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは、納豆に含まれるネバネバ成分です。
血液をサラサラにして、血行を促進する効果が期待できます。
犬が摂ることで、期待できる効果は以下の通りです。
- 心筋梗塞・脳梗塞の予防
犬にも必要な栄養素で、サプリメントとして販売されています。
食物繊維
食物繊維は、適量を与えると腸を整えてくれる効果があります。
過剰な量を与えると、下痢や軟便などの便トラブルを引き起こす場合も。
食物繊維の適量を把握するには、毎日与える量を少しずつ調整して確認しましょう。
食物繊維は摂取量が少なすぎても、多すぎても良くありません。
犬への納豆の与えてもいい量
犬に納豆を与える際は、主食としてではなくおやつ程度の量にしましょう。
主食となるドッグフードのトッピングとして、与えてもOK。
与える量の目安は、1日に犬が必要とするカロリー量の10%。
詳しい量は、以下の表をご覧ください。
犬のサイズ | 与えてもいい目安量 |
---|---|
4kg未満 | 4g程度 |
8kg未満 | 12g程度 |
25kg未満 | 26g程度 |
25kg以上 | 27~45g程度 |
納豆の重さは、1パックあたり40~50g程度。
カロリーは80~100kcalです。
犬への納豆の与え方・注意点
犬へ納豆を与える際は、以下のポイントを守って与えてください。
- 加熱せず、生の状態で与える
- 混ぜて与えてOK
- 大粒サイズではなく、小粒サイズの納豆を与える
- 冷蔵・常温のいずれかの状態で与えるのが望ましい
- 調味料やトッピングは加えない
犬に与える際は、ひきわりなどの納豆がおすすめ。
タレやからしなどは含めずに、そのままのものを与えてください。
トッピングは加えない
犬に食べ物を与える際は、基本的に薬味などをトッピングしないでください。
以下の食べ物は、犬には危険なので与えないでください。
- ネギ
- キムチ
- 生卵の白身
人間が納豆と一緒に食べるものでも、犬には有害な場合もあります。
ネギは犬が食べると、中毒を起こすほど危険な食べ物です。
ネギと一度でも混ざった納豆は、与えないようにしましょう。
タレやからしはかけてはならない
納豆に付属しているタレやからしは与えないでください。
保存料や塩分が含まれているからです。
香料や保存料などの人口添加物は、犬に与えない方が良いでしょう。
タレも人間用の調味料なので、犬には塩分が多すぎます。
犬の塩分の過剰摂取は、死に至るほど危険なので注意してください。
体重1kgあたり、2g以上の摂取で中毒を起こす恐れもあります。
こんな犬には納豆を与えてはならない
以下のような犬には、納豆を与えてはなりません。
- 大豆にアレルギー反応を示す犬
- 腎臓に問題がある犬
- 薬を服用している犬
大豆にアレルギー反応を示す犬
大豆にアレルギーを持つ犬には、与えないようにしましょう。
納豆を含め、大豆を原材料に使っている食べ物を与えてはなりません。
食物アレルギーの場合に、見られる症状は以下の通りです。
- かゆみ
- 下痢
- 嘔吐
大豆を原材料にするものを普段与えていない方は、注意してください。
初めて与える際は、少量から与えましょう。
症状が出なければ、徐々に量を増やしてみてください。
腎臓に問題がある犬
腎臓に問題がある犬にも、与えない方が良いです。
納豆には、以下の栄養素が多く含まれています。
- たんぱく質
- カリウム
これらのものを摂りすぎると、腎臓に負担がかかることもあります。
摂りすぎで、腎臓の症状が悪化することもあるので与えない方が良いです。
薬を服用している犬
納豆に含まれる成分が、薬の作用を阻害してしまう恐れがあります。
現在、薬を定期的に与えている場合は注意が必要。
与える前に、獣医師に相談するのが良いでしょう。
納豆以外に犬に与えてもいい食べ物
豆腐以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
犬が食べてもいい野菜について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べれる野菜!食べ物の栄養素や食べてはいけない野菜も解説
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
食べてはいけない危険な食べ物について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
納豆の加工食品を与えるなら犬用のものにしよう
納豆の加工食品を与えるなら、犬用の食品を与えてください。
犬用に作られたフリーズドライの納豆なども売られています。
おやつ用やふりかけ用のフリーズドライ納豆があるので、ぜひチェックしてみてください。
ふりかけはフリーズドライの納豆を粉上にしたものです。
ドッグフードにトッピングとして、かけて与えるのもいいでしょう。
納豆以外の大豆食品で犬に与えてもいい食べ物
大豆で作られた食品には、以下のものがあります。
- 豆腐
- 豆乳
- きな粉
いずれも、基本的には与えても問題ありません。
豆腐に関しては、以下の記事でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
犬は豆腐を食べてもいい!与え方と注意点・適量・アレルギー可能性を解説
まとめ
この記事では、「犬への納豆の与え方・注意点」や「納豆に含まれている栄養素」について解説しました。
以下がまとめです。
- 犬に納豆を与えても、基本的に問題はない
- 持病のある犬やアレルギーの犬に与える際は、獣医師に確認しよう
- 納豆には、犬にも有益な栄養素がたくさん含まれている
- 大豆アレルギーの犬には与えてはならない
- タレやからしは付けず、粒だけを与えること
- 大粒ではなく、「小粒のもの」や「ひきわり」などが望ましい。
納豆は人間だけでなく、犬の体にも良い食べ物。
適量を把握して、おやつのレパートリーの一つとして与えましょう。
好まない犬には、無理に与えようとしないでください。
基本的に総合栄養食のドッグフードを与えておけば、健康上の問題はありません。
適量を与えれば、犬が必要とする栄養を摂取することができます。