「ちくわって加工品だけど、犬に与えても大丈夫かしら?」
「与えるときの適量は、丸ごと1本与えてもいいの?」
といった犬にちくわを与えてよいか調べているそこのあなた。
アレルギーのない健康的な犬なら、ちくわを与えても問題ありません。
ちくわは魚から作られているので、魚アレルギーの犬に与えるのはNG。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬へのちくわの与え方・適量
- ちくわを与える際の注意点
- ちくわを与えてはいけない犬
愛犬にちくわを正しく与える方法を知りたい方は、必見の内容です。
犬にちくわを食べさせてもいい
犬にちくわを食べさせてもいいです。
ただし、以下の犬に与えるのは控えてください。
- 魚にアレルギーのある犬
- 心臓や腎臓に問題がある犬
ちくわは積極的に与えていいほど、犬の体に良いものではありません。
塩分も含まれているので、与えすぎる塩分の過剰摂取になります。
与えるなら、減塩されたちくわを与えるのがおすすめですよ。
ちくわに含まれている栄養素
ちくわに含まれている栄養素は、以下の3つです。
- 鉄分
- オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸
- たんぱく質
鉄分
鉄分は貧血対策によい栄養素。
酸素の運搬や貯蔵にも役立ちます。
ヘモグロビンと鉄が結びついて、体全体に酸素を運搬してくれますよ。
犬は鉄分が不足すると、以下の症状が見られます。
- 疲れやすくなる
- 免疫力が低下する
- 被毛の質・状態が悪くなる
鉄分は、サプリメントでも摂れます。
他にも犬が食べれる以下の食材にも含まれていますよ。
- 馬肉
- 牛肉
- 小松菜
オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸
「オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸」と脂肪酸の一つで、多価不飽和脂肪酸に分類されます。
オメガ3脂肪酸は、以下の効果が期待できます。
- 酸素を体内に運ぶ
- 脳の健康維持
- 目の健康維持
- コレステロールのバランスを保つ
オメガ6脂肪酸は、以下の効果が期待できます。
- アレルギーの改善
- 皮膚や被毛の健康維持
- 皮膚や被毛の水分保持
オメガ3脂肪酸は体内で作れない栄養素。
食べ物から摂って、栄養を補給しましょう。
オメガ6脂肪酸は、オメガ3脂肪酸と合わせて摂ることで健康的に摂取できます。
たんぱく質
たんぱく質は、皮膚や被毛の健康維持に役立つ栄養素。
犬にとっても最も必要な栄養素です。
筋肉や内臓、骨などを作る源です。
不足すると、以下の症状が見られます。
- 貧血
- 食欲不振
- 成長不良
ちくわは積極的に与えていい食材ではない理由
ちくわは栄養も含まれていますが、積極的に与えるべき食材ではありません。
与えない方がいい理由は以下の通りです。
- ドッグフードを食べなくなる恐れがあるから
- 犬向けに作られた食品ではないから
- 塩分の過剰摂取になる恐れがあるから
ドッグフードを食べなくなる恐れがあるから
ちくわは人間向けに作られた食べ物なので、味が濃いです。
味がしっかりしているので、犬が好みやすいでしょう。
ちくわを気に入ってしまうと、他のごはんでは物足りなくなってしまう場合も。
主食であるドッグフードを食べなくなってしまう恐れがあります。
与える際は少量を、たまに与える程度が望ましいです。
犬向けに作られた食品ではないから
人間用の食べ物なので、添加物や調味料、保存料が入っています。
保存料には、ソルビン酸カリウムが使われていることも。
ソルビン酸カリウム、発がん性物質を生む恐れがあります。
ちくわに含まれている量は、微量なので毎日食べ続けても問題はありません。
ただ、犬の体に良くはない成分なので、積極的には与えない方が良いでしょう。
塩分の過剰摂取になる恐れがあるから
ちくわには塩分が多く含まれています。
一本に含まれる食塩相当量は、0.4~0.6g程度。
塩分を過剰摂取すると、心疾患や心不全を起こす可能性があります。
1日に必要とする塩分の摂取目安量は、体重1kgにつき0.127g。
詳しくは以下の表をご覧ください。
犬のサイズ | 1日に必要とする塩分の摂取目安量 |
---|---|
1kg | 0.127g |
5kg | 0.635g |
10kg | 1.270g |
20kg | 2.540g |
30kg | 3.810g |
5kg未満の犬に、1本与えると過剰摂取になってしまう場合もあります。
犬へのちくわの与える際の適量
ちくわを与える際は、おやつ程度の少量を与えてください。
与える前に、以下の2点をチェックして与えましょう。
- 食塩相当量
- 摂取カロリー
ちくわも販売元によってサイズが違うので、食塩相当量はパッケージで確認してください。
他のごはんを含む合計の塩分摂取量が必要目安量を超えないようにしましょう。
摂取カロリーは犬が1日に必要とするカロリー量の20%程度を目安にして与えましょう。
犬へのちくわの与え方
ちくわを与える際のポイントは、以下の通りです。
- ちくわを細かくカットする
- 塩抜きして与える
ちくわは犬が喉に詰まらないサイズにカットしてください。
丸飲みする習性があるので、詰まらせると危険です。
塩抜きのやり方は、以下の通りです。
- カットしたちくわを沸騰したお湯に入れる
- 1分程度、ちくわを茹でる
- お湯を取り除いて、ちくわを水に浸す
- 水を切って、塩抜き完了
減塩タイプのちくわを与えるのもおすすめですよ。
犬向けに作られたちくわを与えるのがおすすめ
塩分量が気になるなら、犬用に作られたちくわを与えると良いでしょう。
犬向けに塩分量や調味料の量を調節されています。
人間用のちくわを与えるより、安全ですよ。
与える目安量はパッケージに書いてあるので、そちらを参考にしましょう。
こんな犬にはちくわを与えてはいけない
ちくわを与えない方がよい犬は、以下の子です。
- 心臓や腎臓に問題がある犬
- 魚アレルギーの犬
心臓や腎臓に問題がある犬
心臓に問題がある犬には、負担がかかるので与えないでください。
ちくわは塩分量が多いです。
塩分を摂取すると血圧が上がってしまい、心臓に負担がかかるので危険です。
腎臓に問題がある犬は、余計な塩分を体外にうまく排出できません。
不要な塩分が体内に溜まってしまうので、与えないようにしましょう。
魚アレルギーの犬
魚でアレルギー反応を引き起こす犬には、与えてはなりません。
ちくわは魚の魚肉で作られているからです。
アレルギーを起こした場合に見られる症状は、以下の通りです。
- 下痢
- 嘔吐
- 失神
- 体のかゆみ
魚やちくわを与えた際に、これらの症状が見られるならアレルギーの可能性があります。
ちくわの原材料は魚肉がメイン
ちくわの主な原材料は、魚肉。
スケソウダラやホッケ、エソ、イトヨリダイなどの白身魚で作られています。
その他には、以下のようなものが含まれています。
- 砂糖
- でん粉
- 食塩
ちくわは、これらの原材料と一緒に加熱されて作られた加工品です。
ちくわ以外に犬に与えてもいい食べ物
そら豆以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
犬が食べてもいい野菜について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べれる野菜!食べ物の栄養素や食べてはいけない野菜も解説
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
食べてはいけない危険な食べ物について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
かまぼこも犬に与えても問題ない
かまぼこも、ちくわと同様に与えてOKです。
ただし、「魚アレルギーの犬」や「心臓・腎臓に問題がある犬」には与えないようにしてください。
かまぼこも主原料は魚肉。
スケソウダラやハモ、トビウオなどの魚が原料です。
ちくわと同様にアレルギーを起こす可能性もあります。
また塩分を含んでいるので、心臓に負担がかかる場合も。
塩分の過剰摂取にならないように、与える際は量に注意してください。
まとめ
この記事では、「犬へのちくわの与え方や注意点」や「ちくわに含まれている栄養素」について解説しました。
以下がまとめです。
- ちくわは一部の犬を除いて、犬に与えても問題はない
- 塩分が多いので、過剰摂取にならないように注意しよう
- ちくわを与える際はおやつ程度の少量を与えよう
- 人間用のちくわを与える際は、塩抜きをして与えよう
- かまぼこを与えても問題ない
- ちくわは魚から作られているので、魚アレルギーの子には与えてはならない
いかがでしたか?
ちくわは積極的に与えていいほど、体にいい食べ物ではありません。
与える際は、塩分量やカロリーに気を使って与えるようにしてくださいね。
頻繁に与えすぎると、他のエサを食べなくなってしまう恐れがあるので、たまに与える程度にしましょう。