「犬に手作りご飯を与えるのは良くないって本当?」
「手作りご飯が良くないと言われるのはなぜ?」
といったように、愛犬に手作りご飯を与えようか迷われていませんか?
犬の手作りご飯は栄養バランスを整えたり、犬に与えてはいけない食材などの知識が必要です。
犬が食べられる食材を使用し、栄養バランスが整っていれば手作りご飯を与えられるます。
とはいえ、栄養バランスよく手作りご飯を作るのは難しいとされています。
今回は、犬の手作りご飯について以下の内容でご紹介します。
- 犬の手作りご飯がよくないとされる4つの理由
- 犬に手作りご飯を与える6つのメリット
- 愛犬に手作りご飯を与えるときの注意点
- 犬の手作りご飯で使うのはよくない食材
- 犬の手作りご飯への切り替え方法
- 犬にドライフードを与えるメリットデメリット
犬の手作りご飯がよくないとされる4つの理由
犬の手作りご飯がよくないとされる理由について以下の4つに分けてご紹介します。
- 栄養バランスの良い手作りご飯を作るのが難しいため
- 犬が食べてはいけない食材が混ざる可能性があるため
- 手作りご飯を作るのに時間と手間がかかるため
- 手作りご飯を長期保存できないため
栄養バランスの良い手作りご飯を作るのが難しいため
犬の健康に必要な栄養素は私たち人間とは大きく異なります。
タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル、そしてこれらの適切なバランスが必要となります。
このバランスを取るためには、それぞれの食材の栄養分を精密に知り、計算する必要があります。
これは専門知識がなければ非常に困難な作業となり、間違えると犬の栄養不足や過剰摂取を引き起こす可能性があります。
犬が食べてはいけない食材が混ざる可能性があるため
犬にとって有害な食材が多く存在します。
例えば、チョコレート、ブドウ、玉ねぎ、ニンニクなどは犬に毒性を持ちます。
これらの食材を知らないで食事に混ぜてしまうと、犬の健康を脅かす可能性があります。
また、私たちが食べる食事には、犬にとって適量を超える塩分や砂糖が含まれることも多いです。
手作りご飯を作るのに時間と手間がかかるため
手作りご飯は、市販のペットフードと比較して調理に時間と手間がかかります。
食材の準備から調理、冷却、そして食事までの一連の流れをすべて手作りで行う必要があります。
このプロセスは毎日続けるとなると、多くの飼い主にとっては大きな負担となります。
手作りご飯を長期保存できないため
手作りご飯の一番のデメリットは、長期間保存が難しいということです。
保存方法によっては数日間は持つこともありますが、市販のドッグフードのように長期間安定して保存できるわけではありません。
これにより、頻繁に調理をしなければならず、さらに時間と手間が必要となります。
以上の理由から、犬の手作りご飯が一部で「よくない」とされることがあります。
ただし、これは全ての飼い主が手作りご飯を避けるべきだという意味ではありません。
適切な知識と注意を持って、愛犬のために手作りご飯を作ることは、愛情を示す素晴らしい行為となるでしょう。
犬に手作りご飯を与える6つのメリット
続いては、犬に手作りご飯を与えるメリットについてご紹介します。
- 食材を選べるから食物アレルギー対策できる
- 手作りご飯から水分を補給できる
- 新鮮・旬な食材を使用できる
- 愛犬の年齢・体質・健康状態に合わせて調整できる
- 添加物を避けたご飯を与えられる
- 愛犬の食いつきを期待できる
食材を選べるから食物アレルギー対策できる
犬の手作りご飯の一番のメリットは、食材を自由に選べることです。
これは特に食物アレルギーや特定の食材に対する耐性がない犬にとって、大きな利点となります。
市販のドッグフードでは原材料の一部を避けることは難しいですが、手作りならばアレルギーを引き起こす可能性のある食材を排除することが可能です。
そのため、犬の健康管理をより細かく行うことが可能になります。
手作りご飯から水分を補給できる
ドライフードと比較して、手作りご飯は水分量が豊富です。
これは犬の水分摂取に寄与し、特に高齢犬や腎臓に問題を持つ犬にとっては重要なポイントとなります。
また、水分が豊富な食事は、犬が食事を食べやすく感じ、食欲を刺激します。
さらに、体内の水分バランスを保つことは健康維持にとって重要な要素であり、体温調節や栄養素の吸収にも寄与します。
新鮮・旬な食材を使用できる
手作りご飯では、新鮮で旬の食材を選ぶことができます。
これにより、高品質な食材を提供することができ、また、食材の旬に合わせてメニューを変えることも可能です。
新鮮な食材は、栄養価が高く、食事の風味も良いので、犬も喜んで食事を摂取するでしょう。
さらに、旬の食材を使用することは、食材の多様性を保つことにもつながり、これにより犬が豊富な栄養素を摂取できることにつながります。
愛犬の年齢・体質・健康状態に合わせて調整できる
手作りご飯の大きなメリットの一つは、愛犬の年齢、体質、健康状態に合わせて食事を調整できる点です。
市販のドッグフードでは一定の成分が決まっています。
手作りならば、例えば、高齢犬に対しては消化しやすい食材を選び、肥満傾向のある犬に対しては低カロリーのメニューを提供するといったように、愛犬一匹一匹の状況に応じた食事を提供することが可能です。
添加物を避けたご飯を与えられる
手作りご飯を作ることで、市販のペットフードに含まれる可能性のある添加物を避けることができます。
一部のドッグフードには、長期保存や食感を改良するための保存料や着色料が含まれています。
これらの添加物が健康に影響を及ぼす可能性が懸念されることもあります。
手作りならば必要な栄養素だけを詰め込んだ安心の食事を提供することができます。
愛犬の食いつきを期待できる
新鮮な食材を使った手作りご飯は、その風味豊かさから犬の食いつきを良くすることが期待できます。
市販のフードと比べて食事のバリエーションが増え、特に食欲が落ちがちな病気や高齢の犬にとっては、美味しさによる食事の楽しみが健康維持に寄与することもあります。
愛犬が喜んで食事をする姿は飼い主の喜びでもあり、手作りご飯ならではのメリットと言えるでしょう。
以上のように、愛犬の体調やニーズに応じた手作りの食事には数多くのメリットがあります。
しかし、栄養バランスを保つことや、犬に有害な食材を避けるための知識が必要なことも忘れないようにしましょう。
愛犬に手作りご飯を与えるときの注意点
愛犬に手作りご飯を与えるときの注意点についてご紹介します。
- 犬が食べてはいけない食材に注意する
- 愛犬の喉につまらないように食材を小さくカットする
- 愛犬がやけどしないように冷ましてから与える
- 調味料などの味付けはしないようにする
- 食材にしっかりと火を通す
犬が食べてはいけない食材に注意する
犬の手作りご飯を作る際の最も重要な注意点の一つは、犬が食べてはいけない食材を避けることです。
チョコレート、玉ねぎ、ニンニク、ブドウなどの食材は、犬に有害であると知られています。
これらの食材は犬の消化器系や神経系に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、一部のスパイスや調味料も犬にとって有害な場合がありますので、必ず食材と調味料の選択には慎重になりましょう。
愛犬の喉につまらないように食材を小さくカットする
犬の食事には噛むことが重要ですが、大きすぎる食材は喉に詰まる原因となります。
特に、硬い食材は噛み切ることが難しい場合があります。
食材は犬の大きさと咀嚼能力に合わせて適切にカットしましょう。
また、食材を柔らかく調理することも消化を助け、喉に詰まるリスクを減らす助けとなります。
愛犬がやけどしないように冷ましてから与える
手作りご飯を作った直後は熱く、そのままでは犬が口や舌をやけどする可能性があります。
食事を与える前には適切な温度まで冷ましてから与えましょう。
また、食事の温度が一定でないと犬が食欲を失うこともあるため、食事を冷ましてから一様に混ぜることも重要です。
これらの注意点を守ることで、愛犬が安全に美味しく食事を楽しむことができます。
調味料などの味付けはしないようにする
犬の手作りご飯を作る際には、人間の食事と同じように味付けをするのは避けましょう。
私たち人間が普通に食べるレベルの塩分や砂糖は、犬にとっては過剰な量となり、健康に影響を及ぼす可能性があります。
また、一部のスパイスや調味料は犬にとって有害となることがあります。
特に塩分は腎臓に負担をかけ、長期的には健康を損なうことがあるため、味付けは基本的には避け、必要であれば少量の無塩のブイヨンなどを使うなどして調整しましょう。
食材にしっかりと火を通す
手作りご飯を作る際には、食材にしっかりと火を通すことが重要です。
生肉にはサルモネラ菌など、犬の健康を損なう可能性のある病原体が含まれている可能性があります。
また、野菜も十分に加熱することで消化しやすくなり、栄養素の吸収が良くなります。
特に鶏肉や豚肉は十分に加熱しないと食材由来の感染症のリスクが高まりますので注意が必要です。
これらの食材を与える際には、十分に火が通るように調理しましょう。
適切な食材の選択と調理法により、愛犬の健康と長生きをサポートしましょう。
犬の手作りご飯で使うのはよくない食材
人間が食べられても犬が食べられない食材はたくさんあります。
犬に与えてはいけない食材についていくつかご紹介します。
- タマネギ・ネギ・ニラ
- ブドウ・レーズン
- アボカド
- アーモンド
- イカ、タコ
- 生の甲殻類
- 貝類
- カフェイン類
- チョコレート
- 乳製品
- アルコール
- キシリトール
- 塩分が多く含まれる加工食品
犬が食べてはならない食べ物や食べれる食べ物などについて気になる人は、以下の記事をご覧ください。
犬の手作りご飯への切り替え方法
犬の手作りご飯への切り替え方法について以下の3つに分けてご紹介します。
- ドッグフードに手作りご飯を混ぜて与えてみる
- 1週間〜2週間ぐらい時間をかけて手作りご飯に切り替える
- 手作りご飯だけを与えるようにする
ドッグフードに手作りご飯を混ぜて与えてみる
手作りご飯への切り替えは急に行うのではなく、徐々に行うことが推奨されます。
最初のステップとして、愛犬が普段食べているドッグフードに少量の手作りご飯を混ぜてみましょう。
これにより、愛犬は新しい食事に徐々に慣れることができます。
また、愛犬の反応を確認しながら進めることができるので、万が一、アレルギーや消化不良などの問題が起きた場合にも早く対応することが可能です。
1週間〜2週間ぐらい時間をかけて手作りご飯に切り替える
手作りご飯への切り替えを行う際には、1週間から2週間程度の時間をかけることをおすすめします。
初めての食事はドッグフードのうち10-20%程度を手作りご飯に置き換え、その後、数日ごとに手作りご飯の割合を少しずつ増やしていきます。
この段階で愛犬の便の状態や食欲などを観察し、体調に問題がないか確認しましょう。
手作りご飯だけを与えるようにする
時間をかけて切り替えを行った結果、愛犬が手作りご飯に慣れ、また健康状態に問題がなければ、最終的には全て手作りご飯に切り替えることが可能です。
ただし、手作りご飯だけを与えるようになったからと言って油断は禁物。
愛犬の健康状態を継続的にチェックし、必要な栄養がきちんと取れているかを確認しながら、バランスの良い食事を提供し続けましょう。
このような段階的な切り替えは、愛犬の消化器系にストレスをかけることなく、新しい食事に慣れさせるのに有効です。
愛犬の健康を最優先に、栄養バランスを考えた手作りご飯に挑戦してみてください。
犬にドライフードを与えるメリットデメリット
犬にドライフードを与えるメリットデメリットについてご紹介します。
メリット
犬にドライフードを与えるメリットは以下のとおりです。
- 栄養バランスが取れたフードを与えられる
- 長期保存ができる
- 作る手間や時間がかからない
栄養バランスが取れたフードを与えられる
総合栄養食ドライフードは、犬が必要とする全ての栄養素をバランスよく含んでいることが特長です。
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、愛犬の健康を維持するために必要な栄養素が一つのフードにまとまっています。
手作りご飯では、適切な栄養バランスを計算し、食材を選び出すのが困難な場合もあります。
ドライフードであれば専門的な知識がなくても安心して与えることができます。
長期保存ができる
ドライフードは、保存が容易で長期保存が可能というメリットもあります。
開封前であれば、製造から数ヶ月〜1年以上の保存が可能で、急な旅行や災害時の備蓄食としても適しています。
また、開封後も適切な保存方法をすれば、数週間は品質を保つことができます。
これに対して手作りご飯は、新鮮な食材を使用するため保存期間が短く、毎日の調理が必要となることが多いです。
作る手間や時間がかからない
ドライフードの大きな利点として、手間や時間がかからない点も挙げられます。
ドライフードは、袋から取り出すだけで与えられるため、忙しい日々の中で犬の食事を準備する時間やエネルギーを節約することができます。
一方で、手作りご飯は、食材の準備、調理、保存という一連の作業が必要となります。
このように、ドライフードは手軽さが魅力で、毎日の生活においては大きな助けとなることでしょう。
デメリット
犬にドライフードを与えるデメリットは以下のとおりです。
- フードに添加物が含まれている場合がある
- フードに良くない原材料が含まれているものもある
フードに添加物が含まれている場合がある
ドライフードの中には、保存のために添加物が含まれているものがあります。
これらの添加物には合成防腐剤や着色料、香料などが含まれ、一部の犬に対してアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
また、添加物が含まれているドライフードを長期間与え続けると、健康に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。
そのため、フードを選ぶ際には成分表示をよく確認し、必要以上に添加物が含まれていないかを確認することが重要です。
フードに良くない原材料が含まれているものもある
ドライフードの製造には、さまざまな原材料が使用されます。
その中には、消化に悪影響を与える可能性のある原材料や、品質の低い原材料が含まれている場合もあります。
例えば、肉類の部位を具体的に記載せず「動物性脂肪」や「肉副産物」と表示されている場合、その品質は不明確と言えます。
また、穀物を主成分としたフードは、肉食性の犬にとっては消化しづらい可能性もあります。
犬の手作りご飯の簡単・人気レシピは?
犬の手作りご飯を作る際には、レシピを見て作るのが良いでしょう。
犬の手作りごはんレシピ本について以下の記事でご紹介しているため、参考にしてください。
まとめ
犬の手作りご飯がよくないとされる理由は以下のとおりです。
- 栄養バランスの良い手作りご飯を作るのが難しいため
- 犬が食べてはいけない食材が混ざる可能性があるため
- 手作りご飯を作るのに時間と手間がかかるため
- 手作りご飯を長期保存できないため
しかし、これらの課題を理解し、適切な知識と注意をもって対応すれば、手作りご飯は犬の健康にとって価値ある選択肢となり得ます。
犬に手作りご飯を与えるメリットは以下のとおりです。
- 食材を選べるから食物アレルギー対策できる
- 手作りご飯から水分を補給できる
- 新鮮・旬な食材を使用できる
- 愛犬の年齢・体質・健康状態に合わせて調整できる
- 添加物を避けたご飯を与えられる
- 愛犬の食いつきを期待できる
愛犬に手作りご飯を与えようと検討されている人は、ぜひ参考にしてください。
なお、当サイト(わんわんナビ)では、他にも犬の食べ物や犬のコラム記事があります。
気になる人は、以下の記事もぜひご覧ください。