皆さんの中には、これから犬をお迎えしようと思うが、自分は犬を飼うのに向いているのか悩んでいる方もいるかもしれません。
または、もう犬をお迎えしているけど、もしかしたら自分は犬を飼うのに向いていなかったかもしれないと思い始めている方もいるでしょう。
今回は犬を飼うのに向いている人の特徴はどういうものかをまとめてみました!
是非最後までご覧下さい!
犬を飼うのに向いている人の5つの特徴
犬を飼うのに向いている人の特徴は、以下の5つです。
- 経済的に余裕のある人
- 毎日の散歩が苦にならない人
- 嫌なことがあっても感情を抑えられる人
- 散歩やお世話の時間を作れる人
- 面倒見が良いと言われる人
経済的に余裕のある人
犬の生涯費用は、450万円前後と言われています。
年間の費用で考えると、35万円。
月当たりの費用で考えると、2~3万円と考えられています。
ある程度の経済的余裕がないと飼うのは、難しいでしょう。
月々に発生することが想定される費用は、以下の通りです。
- 食費(フード、おやつ)
- トリミング費用(犬種による)
- ペット保険(加入するかは任意)
毎日の散歩が苦にならない人
運動は犬にとって生きる為に食事と同じくらい大事な行為のひとつです。
運動しないことのリスクは、以下の通りです。
- 肥満になる
- ストレスが溜まり、問題行動が増える
- 脳への刺激が減り、認知症のリスクが高まる
外での運動は犬の社会化を促進させますが、それが無いとわがままな子になる可能性が高まるでしょう。
犬は太古の昔から野を駆け回る本能があるのです。
その本能的な行動の機会を人間が奪う事は残酷な事であると認識しくてはなりません。
出来れば1日2回の散歩、難しければ家の中で走り回れるスペースを確保してあげるように努力しましょう。
嫌なことがあっても感情を抑えられる人
犬は言葉を完全には理解できないので、うまく意思疎通が取れません。
しつけを教えても、期待通りには動いてくれないこともよくあります。
- トイレを指示した位置でできない
- 壁を爪でひっかく
- 無駄吠えが多い
- 触ろうとすると噛みつく
こういったネガティブな事象が起こることもあります。
感情的になって、長々と叱っても愛犬の行動はなおりません。
感情的な自分を抑えて、愛犬に冷静に接することができる人が飼うべきです。
散歩やお世話の時間を作れる人
犬は猫と違い、散歩を必要とします。
猫よりも、お世話に時間がかかるとも言われています。
例えば、お散歩だけでも運動量の多い犬種であれば、「1回20分の散歩」を1日2回。
散歩だけでも、時間を要します。
多忙な方、まとまった時間の取れない人は、犬を飼うのは難しいでしょう。
面倒見が良いと言われる人
面倒見が良いと、周りから言われる人が犬を飼うのには、向いています。
犬を含め、ペットを飼うというは、面倒を見るということ。
飼うということは、ポジティブな側面もネガティブな側面も兼ね備えています。
面倒見が良い人であれば、愛犬のしつけも根気強くできるでしょう。
また、問題行動をしてしまった時も、辛抱強くしつけることができます。
面倒見が良い人こそ、犬を飼うのに向いていると評価できます。
犬を飼うのに向いていない人の8つの特徴
犬を飼うのに向いていない人の特徴は、以下の8つです。
- 動物アレルギーがある人
- 家事・掃除をさぼってしまう人
- 月に1~5万円の犬用予算を捻出するのが難しい人
- 家族内に動物嫌いな方がいる人
- 体力がない人
- 相手の立場に立って考えるのが苦手な人
- 三日坊主になりがちな人
- 人並み以上に綺麗好きな人
動物アレルギーがある人
心配な方は内科や耳鼻科、皮膚科でも調べる事が出来ますので、飼う前に検査をした方が良いでしょう。
犬にアレルギー反応が出てしまう人は、飼うと健康上の支障を来たすので飼うべきではありません。
「犬が可愛くて仕方がない」と思う方もいるかとは思いますが、アレルギー反応が出てしまう場合は諦めた方が良いです。
家事・掃除をさぼってしまう人
人間は床が多少汚く、埃が溜まっていてもあまり気にならないかもしれません。
しかし犬は大体床から10cm〜50cm位のところで生活しています。
自分の目線から10cmの所に大きな埃があったらどう思うでしょう。
その様な場所で寝転びたいとはとても思えませんよね。
しかも犬は人間より鼻が1000倍〜1億倍も良く、目も口も人間より大きいのです。
この事からも、床の衛生状況をある程度綺麗にしておく必要があることがわかりますね。
常に床をピカピカにするべきとは言いませんが、愛犬のいつもいる様な場所の状況に気を配る必要はあるでしょう。
月に1~5万円の犬用予算を捻出するのが難しい人
前述の通り、犬を飼うにはお金がかかります。
我が家は大型犬と小型犬の2匹を飼っていますが、毎月大体10万円が犬代としてコンスタンスにかかっています。
小型犬であれば毎月大体2〜5万、中型犬であれば毎月3〜6万、大型犬であれば毎月4〜7万を確保すべきと考えましょう。
家族内に動物嫌いな方がいる人
自分は犬を飼いたいのだが、同居家族に犬などが苦手な人間がいる方もいるでしょう。
そのような場合、事前に犬カフェ等につれていき、犬に慣れさせるなどをしておく必要があります。
家族の中に自分を歓迎していない人がいるというのは犬にとってとてもストレスになるでしょう。
また、その人が原因で一度飼ったのにやはりお別れしなければならないなどという事になってしまったら、犬にとってこの上ない残酷な仕打ちです。
当然ですが、犬を飼うということは、犬を飼える環境を整えるという事が責任事項として発生します。
それが出来ない人は残念ながら犬を飼う資格はありません。
ペットショップなどで一目惚れをし、その場の勢いで購入してしまうなどという事は絶対にないようにしましょう。
体力がない人
犬を仔犬期から飼う場合、幼犬期から成犬期の一番元気な時期を共に過ごす事になります。
当然たくさんの運動が必要になるでしょう。
愛犬の相手が出来ない事情があったり、 体力的、精神的に難しい場合は飼うことを諦めるべきです。
しかしそれでも犬が飼いたい、運動以外の面倒は見る事が出来るという方もいるかもしれません。
その場合は、日中は犬の幼稚園に預けるなどの解決策はあります。
犬を飼っている人のコミュニティに入ったり、家族に相談して運動面でのケアをお願いできないか頼んでみるのも良いでしょう。
相手の立場に立って考えるのが苦手な人
犬は飼い主の所有物ですが、同時にひとつの生命体であり、当然意志を持ち、その意志により行動します。
犬との生活では、自分がこうしたいからではなく、この子はどうしたいだろうという視点を持ち、行動する事が大切です。
信頼関係が出来ているのであれば、犬は飼い主の言う事を頑張って聞くでしょう。
しかし、もしかしたらそれは飼い主を喜ばす為に我慢をしているかもしれません。
自分は今散歩に出かけたいと思っても暑いから犬には辛いかもしれませんし、自分はもう休みたいけど犬はまだ遊び足りないかもしれません。
暑い時は外に出るべきではありませんし、運動不足が続くとストレスが溜まり病気になる可能性があります。
完璧では無くてもちろん構いません。
常に犬を優先しろというわけではないのです。
しかしある程度は犬の立場になって物事を考えることが必要でしょう。
三日坊主になりがちな人
犬のお世話は大変です。
- トリミング
- ブラッシング
- 餌を与える
- シャンプー
- 散歩
- (場合によっては)通院
- トイレの清掃・片付け
などやることは沢山あります。
単純に可愛いと愛情を注げばよいという問題では、ありません。
これらのお世話をずっと続けなければなりません。
「三日坊主で新しい習慣を取り入れるのが苦手」という方は、犬を飼うと苦労する可能性があります。
人並み以上に綺麗好きな人
犬を飼うとある程度汚いものを見たり触ることを覚悟しなければなりません。
散歩中に草むらに平気で入っていったり、道路に寝そべって体を擦り付けたり、泥水の中に入って行くこともあるかもしれません。
その体のままで家に入り、走り回られたらとても大変ですよね。
排泄物はもちろん、抜け毛やフケ、ヨダレや食べこぼしなども掃除するのは人間なのです。
犬は元々野生で生きていた生物であり、外の土や草の匂いを体に擦り付け、自身の居場所を悟られにくくするという習性があります。
愛犬がお風呂で体を綺麗にした直後に床等に自分の体を擦り付け、せっかく綺麗にしたのにと思った事がありませんか?
それは自分が周囲の臭いと違うと落ち着かず、本能的に周りの臭いと同化させようとする行動なのです。
愛犬が落ち着いて生活するためにも、犬と暮らすには多少の汚れや菌を許容出来るようにならなくてはなりません。
【犬を飼うか迷っている人必見】犬を飼う前に見るべき適正チェックリスト
「自分は犬を飼う資格があるのだろうか?」
「犬を飼うのに向いているのだろうか?」
と悩んでいる方に、自分が向いているのかをチェックできるリストを用意しました。
以下の項目で、「はい」が当てはまる質問が多ければ多いほど向いています。
- 犬アレルギーではない。
- 一日1回は愛犬の散歩や運動の為に集中した時間を確保出来る。
- 運動が嫌いでは無い。
- 自分以外に気を配ることが出来る。
- 経済的に困窮していない。
- 犬専用のスペースを確保できる。
- 気分によって行動を左右されない。
- 元気な時だけでなく病気や寝たきりになった犬を世話することを覚悟出来ている。
- 5年後、10年後のライフステージが進んだ自分の生活をある程度想像している。
- 犬の栄養や病気の知識を勉強する意欲がある。
具体的にいくつ「はい」があれば良いかは、明示できません。
飼うか飼わないかの指標としてご参照ください。
まとめ
色々と厳しい事も書きましたが、犬を飼う上で生じる問題点は、基本的には『愛があればなんとかなる』事です。
体力が無ければ幼稚園に頼むなど金銭的に、お金が無ければ周りに安価にドッグフードを譲ってもらったりなど、努力でカバー出来ることもあります。
犬は自分自身の鏡だと思うと、逆にそれまでだらしなかった行動をただすキッカケにもなってくれます。
今一度、犬を飼うということの責任と義務をしっかり認識してみましょう。それを行動に移せば、犬は目一杯の愛と癒しで返してくれる事でしょう。