犬が口をくちゃくちゃするのはなぜ?考えられる8つの理由や対処法

犬が口をくちゃくちゃするのはなぜ?考えられる8つの理由や対処法 犬のコラム

「犬が口をくちゃくちゃさせているのはなぜ?」
「犬が口をくちゃくちゃするのには何か理由があるの?」

愛犬が何も食べていないのに、口をくちゃくちゃさせている行動は気になりますよね。

今回は、犬が口をくちゃくちゃさせることに関して以下の内容でご紹介します。

この記事の内容
  • 犬が口をくちゃくちゃする理由
  • 犬が口をくちゃくちゃするときの対処法
  • 口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴
  • 犬が口をくちゃくちゃすることに関するよくある質問

愛犬が口をくちゃくちゃさせることについて気になる人は、ぜひ参考にしてください。

犬が口をくちゃくちゃする8つの理由

犬が口をくちゃくちゃする場合に考えられる理由を以下の8つご紹介します。

 

犬が口をくちゃくちゃする8つの理由
  • 犬の口の中に何か異物がある
  • 犬がストレスを感じている
  • 胃の不快感や吐き気などがある
  • 犬の口の中に痛みや病気などがある
  • カーミングシグナルを出している
  • 寝る前など犬がリラックスしている状態
  • 子犬の場合は歯の生え変わり
  • 寝ているときに起きる場合は夢を見ている

犬の口の中に何か異物がある

まず、犬が口をくちゃくちゃする一つの原因として、口の中に何か異物がある可能性があります。

この行動は、犬が口の中の異物を取り除こうとしている表れであり、時には舌や歯に挟まった食べ物、歯石、または小さな玩具などが原因となることもあります。

また、口腔内の感染症や歯周病も同様の行動を引き起こす可能性があるため、もし犬が口をくちゃくちゃする行動を続けるなら、獣医による口腔内のチェックが必要かもしれません。

犬がストレスを感じている

犬が口をくちゃくちゃする行動は、ストレス反応の一部として現れることがあります。

新しい環境への適応、家族の異動、他のペットとの対立など、さまざまな要因がストレスを引き起こし、それが口をくちゃくちゃする行動につながることがあります。

この場合、ストレス源を特定し、可能ならその要因を除去することが重要です。

また、安定した日常や適度な運動や安心感を提供することで、ストレスを軽減する効果が期待できます。

胃の不快感や吐き気などがある

最後に、犬が口をくちゃくちゃする原因として、胃の不快感や吐き気を考える必要があります。

消化不良、胃腸疾患、または食物アレルギーなどにより、犬は不快感を感じ、それを表現するために口をくちゃくちゃすることがあります。

犬が吐き気を感じている場合、頻繁に唾液を飲み込んだり、口を舐めたりする行動も見られる場合があります。

犬の食事内容や食事の頻度を見直し、適切な栄養バランスを提供することで解決するとされていますが、症状が持続する場合は獣医に相談することをお勧めします。

犬の口の中に痛みや病気などがある

犬が口をくちゃくちゃする行動は、口腔内に痛みや病気が存在する可能性を示すことがあります。

歯周病、歯の痛み、口内炎などの口腔内の問題は、犬に不快感をもたらし、それがこの特定の行動を引き起こす可能性があります。

また、体内の他の部分からの痛みも顔や口周りの動きに影響を与えることがあります。

もし犬が頻繁に口をくちゃくちゃし、食事や水分摂取に問題があるなら、獣医による診断が必要になるでしょう。

カーミングシグナルを出している

犬が口をくちゃくちゃする行動は、犬がストレスや不安を感じているときに見られるカーミングシグナルの一部である可能性もあります。

犬は自分自身を落ち着けるため、または他の犬や人間に対して非攻撃的であることを示すために、さまざまなカーミングシグナルを出します。

これらの信号の一部として、くちゃくちゃと音を立てることがあります。

これらの信号は犬がリラックスしているか、またはリラックスしようとしていることを示しています。

寝る前など犬がリラックスしている状態

犬が口をくちゃくちゃする行動は、寝る前やリラックスしている時によく見られます。

この行動は自己満足の行動であり、安心感を得るためのものです。

この行動は基本的には無害で、犬がリラックスし、心地よい状態にあることを示しています。

しかし、これが過度になったり、他の症状(体重の変化、食欲不振、異常な排便など)と一緒に現れるなら、獣医の診断が必要となるでしょう。

子犬の場合は歯の生え変わり

犬が口をくちゃくちゃする原因の一つとして、子犬の歯の生え変わりが挙げられます。

子犬はおおよそ3〜7ヶ月の間に永久歯への生え変わりを経験し、この過程はしばしば不快さや痛みを伴います。

その結果、子犬は口をくちゃくちゃする、または物を噛むといった行動を示すことがあります。

寝ているときに起きる場合は夢を見ている

また、犬が寝ている時に口をくちゃくちゃする行動が観察される場合、それは夢を見ていることを示しているかもしれません。

犬は人間と同様にREM睡眠(急速眼球運動睡眠)を経験し、このフェーズでは夢を見ることが多いと考えられています。

寝ている間に犬が走る、吠える、振る舞う、あるいは口をくちゃくちゃするなどの行動を示すことは、彼らが夢の中で何かを追っている、食事をしている、または遊んでいる可能性を示しています。

犬が口をくちゃくちゃするときの対処法

目をつぶる犬

犬が口をくちゃくちゃするときの対処法についてご紹介します。

 

犬が口をくちゃくちゃするときの対処法
  • 犬の口の中を確認し異物があれば取り除く
  • 犬にストレスを感じさせないようにする

犬の口の中を確認し異物があれば取り除く

犬が口をくちゃくちゃする行動が見られたら、まずは口の中を確認することが重要です。

歯や舌に食べ物のかけらや小さな玩具などが挟まっていないかをチェックしましょう。

また、歯茎の腫れや出血、歯石の堆積など口腔内の問題も見落とさないようにしましょう。

異物がある場合は、安全に取り除くことが必要です。

しかし、犬があまりにも不安そうに見える場合や、自分で取り除くのが困難な場合は、獣医に連絡しましょう。

異物を無理に取り除くと、犬を怖がらせるだけでなく、損傷を引き起こす可能性もあります。

犬にストレスを感じさせないようにする

犬が口をくちゃくちゃするもう一つの一般的な原因はストレスです。

新しい環境への適応、家族構成の変更、他のペットとの対立など、さまざまな要因が犬にストレスを与える可能性があります。

そのため、犬のストレスを軽減するための対策が必要です。

日常生活の中で一貫性を保つこと、適度な運動時間を提供すること、愛情表現をたっぷりと行うことなどが効果的です。

犬がストレスからくる口をくちゃくちゃする行動を止められない場合や、ストレスの原因を特定できない場合は、専門家に相談することをおすすめします。

口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴

子犬 茶色

口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴についてご紹介します。

 

口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴
  • 歯の生え変わり前の子犬
  • 落ちているものを食べる癖がある犬

歯の生え変わり前の子犬

犬の中でも特に口をくちゃくちゃしやすいのは、歯の生え変わり前の子犬です。

永久歯が生え始める時期には、歯茎が痒くて不快に感じることがあり、これを和らげるためにも口をくちゃくちゃしたり、噛みしめたりすることがあります。

このため、特にこの時期の子犬を飼っているオーナーは、子犬が安全に噛んで遊べるような適切な玩具を用意してあげることが大切です。

落ちているものを食べる癖がある犬

口をくちゃくちゃしやすい犬の特徴として、落ちているものを食べる癖がある犬があります。

これらの犬は地面に落ちているものに対する探求心が強く、何でも口に入れてしまう傾向があります。

その結果、食べ物のかけら、小石、草、木の葉などが口の中や歯に挟まり、それを取り除こうとして口をくちゃくちゃすることがあります。

このような犬に対しては、散歩中に口に何でも入れないように訓練することが重要です。

また、犬が何かを口に入れたときは、それが安全であることを確認し、問題がある場合はすぐに取り除くようにしましょう。

さらに、食事以外のものを口に入れる癖がある犬は、意図せずに有毒なものを食べてしまうリスクもあるため、特に注意が必要です。

犬が口をくちゃくちゃすることに関するよくある質問

上を向く柴犬

犬が口をくちゃくちゃすることに関するよくある質問についてご紹介します。

 

よくある質問
  • 犬を撫でるとくちゃくちゃするのはなぜ?
  • 犬が小刻みに口パクパクするのはなぜ?

犬を撫でるとくちゃくちゃするのはなぜ?

犬が撫でられるとくちゃくちゃするのは、その行動が楽しい、快適、または安心することを示す可能性があります。

犬は感情を人間のように言葉で表現できないため、体の動きや音を使ってコミュニケーションをとります。

犬が撫でられている時に口をくちゃくちゃするのは、リラックスしていることを示す一種の信号と考えられます。

ただし、全ての犬が同じ反応を示すわけではありません。

いくつかの犬は撫でられることを好む一方で、他の犬は特定の場所が触られることを好まないかもしれません。

ですので、犬の個々の反応を観察し、理解し、尊重することが重要です。

犬が小刻みに口パクパクするのはなぜ?

犬が小刻みに口をパクパクすることは、さまざまな要因によるもので、その行動の解釈は状況によることが多いです。

犬が口を小刻みにパクパクすることは、しばしば興奮、緊張、または不安を示している可能性があります。

これは特定の出来事、人、または他の犬に対する反応であることが多いです。

一方で、これは犬が何かを飲んだり食べたりした後、特にその食べ物が粘ついている場合にも見られる行動です。

この場合、犬は口の中に残った食べ物を取り除こうとしているのかもしれません。

まとめ

犬が口をくちゃくちゃする行動は、以下のような様々な原因から起こる可能性があります。

 

犬が口をくちゃくちゃする理由
  • 犬の口の中に何か異物がある
  • 犬がストレスを感じている
  • 胃の不快感や吐き気などがある
  • 犬の口の中に痛みや病気などがある
  • カーミングシグナルを出している
  • 寝る前など犬がリラックスしている状態
  • 子犬の場合は歯の生え変わり
  • 寝ているときに起きる場合は夢を見ている

このような行動に対処するためには、まず口の中を確認して異物があれば取り除くこと、犬がストレスを感じないようにすることが重要です。

特に歯の生え変わり前の子犬や、落ちているものを食べる癖のある犬は口をくちゃくちゃする傾向があります。

犬が撫でられるとくちゃくちゃするのは、その行動が楽しい、快適、または安心することを示す可能性があります。

一方で、犬が小刻みに口をパクパクすることは、しばしば興奮、緊張、または不安を示している可能性があります。

このような行動が続く場合は、医療的な理由がある可能性もあるため、獣医に相談することをおすすめします。

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