「愛犬が一日中食べ物を欲しがるのはなぜ?」
「犬が食べ物を欲しがる場合の対処法は?」
といったように、愛犬が食べ物を欲しがる理由や対処法などについて調べていませんか?
この記事では、食べ物を欲しがる犬について以下の内容でご紹介します。
- 一日中食べ物を欲しがる犬はなぜそのような行動を取る?
- 一日中食べ物を欲しがる犬の対処法
- ご飯欲しがる犬が吠える場合の3つの対処法
- 犬のご飯が足りないときに見せるサインやしぐさ
犬が食べ物を欲しがる場合に考えられる理由や対処法などについて知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
一日中食べ物を欲しがる犬はなぜそのような行動を取る?
犬が食べ物を欲しがる場合に考えられる理由についてご紹介します。
- 自然界での本能の遺伝により食べ物を蓄える傾向がある
- 再び食べ物がもらえると期待している
- 食物を噛まずにそのまま飲み込んでいる
- 人間の食事のグループに入れてほしい
- エネルギー消費の変化により
- 食事のタイミングや頻度の変更により
- 特定の食物への好み不好みにより
- 認知能力の低下により
自然界での本能の遺伝により食べ物を蓄える傾向がある
犬が一日中食べ物を欲しがる一つの理由は、自然界での本能の遺伝にあります。
彼らの先祖は食物が常に利用できるわけではなかったため、食べ物を見つけたらなるべく多く食べ、時には隠して後で食べるために蓄えることが常でした。
この行動は遺伝的な本能として犬に引き継がれ、食べ物が常に手元にある現代の生活環境でも、犬はまだ「食べ物を蓄える」傾向があるとされています。
再び食べ物がもらえると期待している
また、犬が一日中食べ物を欲しがる別の理由は、人間からの報酬への期待感にあります。
犬が人間から食べ物をもらった経験があると、再度食べ物がもらえると期待して、食事時間外でも食べ物を求めることがあります。
食物を噛まずにそのまま飲み込んでいる
犬が食事を一日中欲しがる別の理由は、食物を咀嚼せずにそのまま飲み込んでしまう傾向があるからです。
これにより、満腹感が感じにくく、まだ空腹だと感じることがあります。
このため、犬はさらに食べ物を求めることがあります。
人間の食事のグループに入れてほしい
犬が一日中食べ物を欲しがる一つの理由は、社会的な要素にあります。
犬は群れで行動する動物であり、その行動は人間との関係にも影響を与えています。
したがって、犬が人間が食事をとっているときに食べ物を欲しがる場合、それは自分自身を食事のグループの一部、と認識したいという願望から来ているかもしれません。
エネルギー消費の変化により
犬が一日中食べ物を欲しがる別の理由は、そのエネルギー消費の変化にあります。
運動量が多い日や成長期、妊娠、授乳中など、犬がより多くのエネルギーを必要とする時期には、それに対応するために食事の量を増やす必要があります。
そのため、通常よりも食べ物を欲しがる場合、それは犬がエネルギー補給の必要性を感じている可能性があるのです。
食事のタイミングや頻度の変更により
また、食事のタイミングや頻度の変更は犬の食事への欲求に影響を与える可能性があります。
食事の時間や回数が不規則であったり、予測不能であったりすると、それが犬の食事への欲求を引き起こす場合があります。
犬が食べ物が確実に得られる次の機会がいつ来るかを予測するのを難しくし、したがって常に食べ物を欲しがるようになるかもしれません。
特定の食物への好み不好みにより
一日中食べ物を欲しがる犬の行動は、特定の食物への好みや不好みから生じる場合があります。
一度美味しいと感じた食べ物は、その記憶が犬の脳に刻まれ、犬はその食物を再度手に入れることを強く欲する可能性があります。
逆に、犬が好まない食物が与えられると、それを食べずに、好きな食べ物を求め続けることがあります。
認知能力の低下により
さらに、一日中食べ物を欲しがる犬の行動は、認知能力の低下からも起こることがあります。
老化による認知症(犬のアルツハイマー病とも呼ばれる)は、犬の行動を大きく変える可能性があります。
これにより、犬は食事をとったことを覚えていないことがあり、したがって自分がまだ食事をとっていないと勘違いし、一日中食べ物を求めることがあります。
この症状は特に高齢の犬に見られ、通常は他の行動変化や記憶障害と一緒に現れます。
これらの理由を理解することで、飼い主は犬の食事に対する欲求をより良く理解し、その健康と幸せを最大限に保つための戦略を考えることができます。
一日中食べ物を欲しがる犬の対処法
一日中食べ物を欲しがる犬の対処法を以下の2つでご紹介します。
- 犬が食事中に食べ物を欲しがる場合の3つの対処法
- 犬の食欲を抑えるためにできること
犬が食事中に食べ物を欲しがる場合の3つの対処法
- 犬が食べ物を欲しがっても反応しない
- 人間の食事中は別の部屋で待機させる
- 人間と犬の食事時間を同じにする
犬が食べ物を欲しがっても反応しない
犬が食事中に食べ物を欲しがる行動に対する一つの有効な対策は、その行動に反応しないことです。
犬が食べ物を欲しがる行動を見せた時に、飼い主がそれに反応して食べ物を与えてしまうと、犬はその行動が報酬につながると学習します。
それを防ぐためには、犬が食べ物を欲しがる行動を見せたときは無視するか、別の行動を求めることが重要です。
時間と一貫性を持ってこの戦略を実行すれば、犬はやがてその行動が報酬につながらないことを理解し、行動を変えるでしょう。
人間の食事中は別の部屋で待機させる
次に有効な戦略は、人間の食事時間中に犬を別の部屋で待機させることです。
これにより、犬が食事中の人間に対して食べ物を欲しがる行動を示す機会を減らすことができます。
この方法を利用する際には、待機している部屋には犬のお気に入りのおもちゃや、安全なガムを与えて飽きさせないようにすると良いでしょう。
人間と犬の食事時間を同じにする
また、人間と犬の食事時間を同じにすることも効果的な戦略の一つです。
これにより、犬は自分自身の食事に集中することができ、人間の食事に対する欲求を減らすことができます。
これらの戦略を試すことで、犬の食事中に食べ物を欲しがる行動を減らし、より平和な食事時間を作り出すことができるでしょう。
犬の食欲を抑えるためにできること
- 犬の生活習慣を見直す
- 体重を測り給餌量を見直す
- 1日に与える食事回数を増やす
- ドッグフードを見直す
- 食事の提供方法を工夫する
犬の生活習慣を見直す
犬の食欲を抑えるためには、まず、犬の生活習慣を見直すことが重要です。
定期的な運動は犬の健康維持に必要不可欠とされています。
適切な運動量があると食事量とエネルギー消費のバランスが保たれ、適切な食欲が維持されるでしょう。
体重を測り給餌量を見直す
次に、犬の体重を定期的に測ることで、適切な給餌量を決定することができます。
犬の体重が増加しすぎると、食欲も増えてしまう可能性があります。
そのため、体重を管理し、必要なカロリー量を計算することで、適切な食事量を犬に提供できます。
1日に与える食事回数を増やす
また、1日に与える食事の回数を増やすことも食欲を抑えるのに有効です。
一度に大量の食事を与えるのではなく、同じ量を小分けにして何回かに分けて与えるという方法です。
犬の空腹期間を短くすることができるでしょう。
ドッグフードを見直す
犬の食事内容を見直すことも重要な対策の一つです。
ドッグフードには種類が豊富にあり、消化吸収までの時間に違いがあります。
ゆっくりと吸収される食材を使用したドッグフードを与えることで、犬は長時間満腹感を感じられるでしょう。
食事の提供方法を工夫する
最後に、食事の提供方法を工夫することもおすすめです。
早食いする犬の場合は、早食い防止皿を利用するのが良いでしょう。
早食い防止皿を使用することで、犬が食事をゆっくりと摂ることにつながります。
食欲を自然と抑える効果が期待できます。
ご飯欲しがる犬が吠える場合の3つの対処法
ご飯欲しがる犬が吠える場合の3つの対処法についてご紹介します。
- 吠えても反応しない
- 静かになったら褒める
- 「待て」や「おすわり」などを指示する
吠えても反応しない
犬が食べ物を欲しがり吠える場合、最初の対処法は、無視することです。
吠えて要求を満たすと犬は、「吠える=欲しいものが手に入る」と学習してしまいます。
そのため、犬が吠えてもまったく反応を見せず、欲求を満たさないようにすることが重要です。
これにより、吠えても意味がないと犬が理解することで、その行動は次第に減少するでしょう。
静かになったら褒める
次に、犬が静かになった瞬間を捉え、その行動を褒めることも大切です。
静かな状態を保ったら、声かけや軽い触れ合い、おやつなどで褒めてあげましょう。
これにより、犬は「静かでいることが良いこと」と学び、自制心を身につけることができるでしょう。
「待て」や「おすわり」などを指示する
最後に、犬が食べ物を欲しがって吠える場合、犬に対して「待て」や「おすわり」などの基本的な指示を出しましょう。
これらの指示は犬が食べ物に対する興奮状態をコントロールするのに役立ちます。
以上の方法を試すことで、食べ物を欲しがる犬の吠える行動を管理し、共に過ごす時間をより快適にすることができます。
犬のご飯が足りないときに見せるサインやしぐさ
犬のご飯が足りないときに見せるサインやしぐさについてご紹介します。
- 飼い主さんをじっと見る
- 飼い主さんのそばで歩き回る
- 飼い主さんの手や口などを舐める
- 犬用の食事皿を舐める
- 犬用の食事皿の近くで吠える
飼い主さんをじっと見る
犬が食事が足りないと感じている時、一つ目のサインは、飼い主さんをじっと見つめる行動かもしれません。
犬は直接言葉を話すことはできませんが、視線を通じて飼い主に伝えようとします。
もし、あなたの犬があなたをじっと見つめている場合は、食事が足りない可能性を考慮に入れてみてください。
飼い主さんのそばで歩き回る
二つ目のサインは、飼い主さんのそばをぐるぐると歩き回る行動です。
これは犬が何かを伝えたい、特に食事に関する何かを伝えたいというサインだと考えられます。
特に食事時間近くになると、このような行動が見られるかもしれません。
飼い主さんの手や口などを舐める
食事が足りないとき、犬は飼い主さんの手や口を舐めることもあります。
これは食事を求める一つの手段であり、愛情表現の一部でもあります。
ただし、これは犬の一部に見られる行動で、全ての犬がこのような行動を示すわけではありません。
犬用の食事皿を舐める
食事が足りないと感じた犬は、食事皿を舐めることがあります。
これは食事の残りを探している行動で、食事量が十分でないかもしれないというサインです。
飼い主さんとしては、このような行動が見られたら、犬の食事量や栄養状態を見直すことを考えてみてください。
犬用の食事皿の近くで吠える
最後のサインは、食事皿の近くで吠える行動です。
犬が食事皿の周りで吠えたり、うろついたりすることは、食事が足りないという訴えの一つと解釈できます。
飼い主さんは、このような行動を見た場合、食事の時間や量を再確認し、必要であれば調整することが求められます。
まとめ
一日中食べ物を欲しがる犬の行動は、野生の習性、期待、飲み込み行動、認知症、エネルギー消費の変化、食事時間の変更、特定の食物への好みなど、様々な理由によるものです。
犬が過度に食べ物を欲しがる場合、まずは飼い主が犬の生活習慣を見直すことが重要です。
食事の提供方法や食事内容の見直し、体重を測り給餌量を調整すること、一日の食事回数を増やすなどの対策が有効です。
また、犬が吠える場合は、無視する、静かになったら褒める、基本的なコマンドを教えるなどの方法があります。
それでも問題が解決しない場合は、獣医に相談することをお勧めします。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では他にも犬のコラム記事があります。
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