「子犬にワクチンを接種させるのは2回までで良い?」
「子犬のワクチンは何回接種させるのが良い?」
といったように、子犬のワクチン接種させる回数について疑問に思われていませんか?
子犬のワクチンは3回接種させるのが一般的です。
犬によって個体差があるため、2回接種の場合は充分な量の抗体が作られていない可能性があるからです。
そのため、3回ワクチン接種させることでより安心できるでしょう。
この記事では、以下の内容でご紹介します。
- 子犬にワクチン接種させる回数
- 子犬にワクチン接種させることにより予防できる病気について
- 子犬のワクチン接種の注意点
- 子犬がワクチンを3回接種するまでにしてはいけないこと
- 子犬がワクチンを3回接種するまでの過ごし方
- 子犬のワクチンは3回打つのが一般的
子犬のワクチンについて気になる人は、ぜひ参考にしてください。
子犬にワクチン接種させる回数
子犬の健康を守るためには、定期的なワクチン接種が不可欠です。
接種のタイミングや回数は、犬の成長や健康状態により異なります。
以下に、一般的なワクチン接種のスケジュールを示します。
- 生後2ヶ月頃に1回目のワクチンを打つ
- 生後3ヶ月頃に2回目のワクチンを打つ
- 生後4ヶ月頃に3回目のワクチンを打つ
- 毎年1回ワクチン接種が必要
生後2ヶ月頃に1回目のワクチンを打つ
生後2ヶ月頃が子犬の初めてのワクチン接種の適切なタイミングです。
この時期の接種は、子犬が母犬から受け取る免疫力が減少してきたタイミングに合わせています。
1回目のワクチンは、多くの感染症から子犬を守るための基盤となります。
生後3ヶ月頃に2回目のワクチンを打つ
生後3ヶ月頃に2回目のワクチン接種をします。
母犬から受け取った免疫力がなくなってくるからです。
免疫力がなくなってくるため、ワクチン接種が必要になります。
生後4ヶ月頃に3回目のワクチンを打つ
犬に個体差があるため、2回目のワクチン接種で抗体が充分な量できていない場合があります。
そのため、3回目のワクチン接種をする必要がでてきます。
抗体検査を行い、充分な量の抗体が作られている場合は、3回目のワクチン接種は不要とされています。
毎年1回ワクチン接種が必要
ワクチンの3回目の接種が終わった後も、継続的な予防が必要です。
特に、狂犬病は法律で接種が義務付けられている地域も多いです。
毎年の接種は犬の健康を守るだけでなく、人々の安全も守ります。
犬のワクチン接種は毎年する必要があります。
子犬にワクチン接種させることにより予防できる病気について
子犬が生後数ヶ月から成犬になるまでの間、さまざまな感染症から彼らを守るためにワクチン接種は不可欠です。
これにより、重篤な病気の発症を予防し、長く健康的な生活をサポートすることにつながります。
以下、子犬のワクチン接種で予防できる主な病気を紹介します。
狂犬病ワクチン
狂犬病は致死的な疾患で、すべての哺乳動物に感染する可能性があります。
この病気は人間にも感染するため、多くの国では法律で犬のワクチン接種が義務付けられています。
狂犬病ワクチンは、子犬の初期段階から接種され、その後は年間ごとの定期的な接種が必要です。
混合ワクチンは狂犬病以外の主な感染症を予防
混合ワクチンは、犬の感染症の中でも特に一般的で重大なものを予防するためのものです。
これには、以下のような病気が含まれます。
- 犬ジステンパーウイルス
- 犬アデノウイルス
- 犬パルボウイルス2型
- 犬パラインフルエンザウイルス
- 犬コロナウイルス
- レプトスピラ
- ボルデテラ
- 犬伝染性肝炎
これらの感染症は、子犬の成長や健康に大きな影響を及ぼす可能性があるため、混合ワクチンの接種は非常に重要です。
子犬のワクチン接種の注意点
子犬のワクチン接種はその健康を保護する重要なプロセスである一方で、正しい知識と注意が求められます。
不適切な接種のタイミングや、副作用への対処が適切でない場合、子犬の健康を危険にさらす可能性があります。
以下、ワクチン接種時に飼い主が知っておくべき主要な注意点を紹介します。
- 健康状態を管理する
- ワクチン接種後3日間は副作用に気をつける
健康状態を管理する
ワクチン接種は、子犬が健康な状態であることが前提です。
ワクチン接種の前には獣医による健康診断を受け、体調や体温、体重などの基本的な健康指標が正常であることを確認することが重要です。
もし子犬に病気や感染の兆候が見られる場合、接種は延期する必要があります。
ワクチン接種後3日間は副作用に気をつける
ワクチン接種後、子犬が副作用を示すことがあります。
これには、接種部位の腫れや痛み、一時的な食欲不振や元気がない状態などが含まれます。
接種後の3日間は特に子犬の様子をよく観察し、異常が見られる場合は速やかに獣医に相談することが必要です。
子犬がワクチンを3回接種するまでにしてはいけないこと
子犬の初期段階におけるワクチン接種は、さまざまな感染症から彼らを守る重要なプロセスです。
しかし、すべてのワクチン接種が完了するまでの間、子犬はまだ多くの病原体に感染する可能性があります。
この期間において飼い主が避けるべき行動や環境を以下に紹介します。
- お散歩
- 他の動物との触れ合い
- トリミングサロン
お散歩
子犬が全てのワクチン接種を完了するまで、外でのお散歩は避けるべきです。
ワクチン接種前の子犬は、外の環境に存在する病原体に対して感染リスクが高いです。
感染症のリスクを減少させるためには、屋内での遊びやトイレの訓練を重視することが重要です。
他の動物との触れ合い
ワクチン接種が完了するまでの子犬は、他の動物、特にワクチン接種の歴が不明な動物との接触を避けるべきです。
他の動物が保菌者である場合、病原体を伝播するリスクがあり、子犬の健康を危険にさらす可能性があります。
お散歩同様屋内で子犬が他の動物と触れ合う可能性があることは避けましょう。
トリミングサロン
トリミングサロンでは多くの動物が訪れ、様々な病原体が持ち込まれる可能性があります。
そのため、子犬がすべてのワクチンを受けるまでは、トリミングサロンの利用は避けることが推奨されます。
ワクチン接種後に、清潔で信頼性の高いサロンを選ぶことも重要です。
子犬がワクチンを3回接種するまでの過ごし方
子犬の初期の成長段階は、「犬の社会化期」と呼ばれ、問題行動を起こさないような犬に育つためにも重要な期間です。
そのため、ワクチンを全て受けるまでの間は特定の過ごし方が推奨されます。
以下に、ワクチン完了前の子犬の過ごし方について具体的に解説します。
- 他の犬や動物などに触れさせないようにする
- 地面を歩かせないで抱っこして散歩する
他の犬や動物などに触れさせないようにする
子犬はワクチン接種が完了するまで、感染症のリスクが高まっています。
このため、他の犬や動物との接触は避けるべきです。
特に公園や散歩道など、多くの動物が行き交う場所では注意が必要です。
不明な動物との接触は、潜在的な感染源となり得るため、避けるよう努めましょう。
地面を歩かせないで抱っこして散歩する
ワクチン接種前の子犬は、病原体に感染する可能性があります。
地面を歩かせると他の犬や動物と接触する可能性があるため避けましょう。
外出する際は地面に直接触れさせず、抱っこして移動するか、キャリーバッグを使用するのが推奨されます。
これにより、感染症のリスクを最小限に抑え、子犬を外の刺激に慣れさせることができます。
子犬のワクチンは一般的には3回接種させる
子犬の健康を保つためには、初期の段階でのワクチン接種が非常に重要です。
一般的に、子犬には生後数ヶ月の間に3回のワクチン接種が推奨されています。
これにより、多くの感染症から子犬を守ることができ、安全に成長させる土台を築くことができます。
子犬のワクチン接種について気になっている人は、ぜひ参考にしてください。
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