「シニア犬用のドッグフードはいつから与えたらいいの?」
「シニア犬用のドッグフードを選ぶときのポイントは?」
といったように、愛犬にいつからシニア用のドッグフードを与えたらいいのか迷われるかもしれません。
犬のサイズにより違いはありますが、大体5〜7歳になったら愛犬の様子を見てシニア犬用のドッグフードに切り替えるのが良いでしょう。
今回は成犬からシニア期へ以降する年頃のわんちゃんの注意点などをまとめました!
是非最後までご覧ください!
犬にシニア用ドッグフードを与えるのはいつから?
大体小型犬は10ヶ月、中型犬は12ヶ月、大型犬は18ヶ月で20歳を迎え、その後小、中型犬で1年に4歳分、大型犬で7歳分歳をとると言われています。
しかしわんちゃんの成長スピードはそれぞれなので上記は目安でしかありません。
ヤンチャな時を過ぎ、少し寝ている時間が長くなってきたり、白い毛が所々出て来たら、少しずつ老化が始まっている証拠かも知れません。
シニア用フードへの切り替え時期は5~7歳頃
先にも書いたように、犬は成犬になった後、小型・中型犬で1年に4歳分、大型犬で7歳分歳をとると言われています。
その様に考えると小型・中型犬は7歳で46歳、大型犬は5歳で48歳を迎えます。
人間でも50歳を目前に、明らかな運動能力の衰えを感じ始めたり、昔は平気だった焼肉が胃もたれで食べ進めなくなったりと変化が出て来る頃ですね。
それは犬も同じく、昔のようには走らなくなったり、ご飯もそれまでのフードでは胃もたれを起こしているかもしれません。
大体5〜7歳になったら注意深く愛犬の様子を見て状況によっては少し早めにフードの切り替えをする必要があるかもしれません。
シニア犬向けフードへ切り替える際のポイント
シニア犬向けフードへ切り替える際のポイントについてご紹介します。
フードを切り替える際は1~2週間程度かけよう
成犬からシニアへのフード以降に限らず、フードを変える時は最新の注意が必要です。
野生の犬にとってご飯が変わるということは住んでいる環境を変えるようなもので、消化器官がすんなり受け入れてくれるとは限りません。
何らかの拒否反応、下痢、嘔吐やアレルギーが見つかる可能性を考えなくてはいけません。
まず1割ずつ新しいフードにしていって消化器官を慣れさせ、完全に変更するまでは2週間を目安に変えていくようにしましょう。
犬用シニア向けおすすめドッグフード3選
犬用シニア向けおすすめドッグフード3選は以下のとおりです。
- ピッコロドッグフード
- このこのごはん
- モグワン
ピッコロドッグフード
シニア専門に作られた、グレインフリーでチキンとサーモンで原材料の全体の70%を占める高タンパク質フードです。
サーモン由来のオメガ3脂肪酸で免疫力を、マリーゴールドで活力を支えてくれるのでいつまでも若々しい体作りができます!
間接サポート成分のグルコサミン、MSM(メチルスルフォニルメタン)でアクティブに走れる身体を支えてくれるのもうれしいですね!
カロリー | 355kcal/100g |
---|---|
タンパク質 | 32.0% |
脂質 | 15.0% |
オメガ3脂肪酸 | 0.80% |
オメガ6脂肪酸 | 2.50% |
より詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック。
ピッコロドッグフードの評判ってどうなの?良い・悪い口コミや安全性を評価
このこのごはん
高タンパクで低カロリーな生肉のチキンを主原料とし、グルテンフリーに配慮した自然派レシピです。
他にスーパーフードのモリンガやマグロなどが配合されています。
乳酸菌や食物繊維、カリウムなどの栄養素が豊富に含有されており、腸や腎臓の働きをサポートしてくれるのもポイント!
またオイルコーティングする代わりに食いつきを良くするため鰹節を入れているのも嬉しいですね。
カロリー | 343kcal/100g |
---|---|
タンパク質 | 21.3% |
脂質 | 8.2% |
より詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック。
このこのごはんの評判ってどうなの?良い・悪い口コミや安全性を評価
モグワン
カナガンで有名なレティシアンから生まれた、更に健康と美味しさに特化したオールステージ用のスペシャルフードです。
グレインフリーでチキンを50%以上配合した高たんぱく質なのが魅力です!
オメガ3、6脂肪酸のみならず中鎖脂肪酸のココナッツオイルを配合し、皮膚の保護や炎症予防が期待できます。
原材料も厳しいチェックがなされパッキング前にも厳しいテストをクリアしたもののみとどくのも嬉しいですね!
カロリー | 361.5kcal/100g |
---|---|
タンパク質 | 27.0% |
脂質 | 10.0% |
オメガ3脂肪酸 | 1.0% |
オメガ6脂肪酸 | 1.8% |
より詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック。
シニア用のドッグフードを選ぶ際のポイント
シニア用のドッグフードを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
- 消化をサポートしてくれる成分が含まれいるか?
- 粒サイズが適切か?
- タンパク質が適量含まれているか?
- 関節サポート成分が含まれているか?
消化をサポートしてくれる成分が含まれいるか?
シニア期のわんちゃんは消化器官も衰えが始まっているため、消化酵素が出にくく栄養素の分解速度も著しく低下して行きます。
ご飯を食べでも消化できていない様子の場合は、与えているフードに脂質やタンパク質過多ではないかを確認してみましょう。
更に乳酸菌やオリゴ糖、エンテロコッカスフェシウム、ラクトバチルス、ビール酵母など消化吸収を助ける成分が入っているフードが最適です。
消化の遅いフードはそのまま内臓にも負担をかけてしまい、エネルギーにならないだけでなく病気を引き起こす可能性もありますので気をつけましょう。
粒サイズが適切か?
犬も老化するにつれ筋肉の衰えや脳や咽頭の炎症により嚥下力が衰え、成犬用の硬く大きいフードを取り込む事が出来なくなってしまいます。
酷い場合は飲み込んだフードが喉に詰まったり、誤って器官に入ってしまった場合そのまま肺に入り肺炎を起こす可能性もあります。
粒サイズが大きすぎず小さすぎず、適切な大きさ、また噛みちぎりやすい硬さのものを選んであげましょう。
タンパク質が適量含まれているか?
シニア期に入ったら消化の良い炭水化物をメイン与えタンパク質はあまり要らないと思われがちです。
しかし実際はかなりの高齢でほぼ寝たきりになってしまったわんちゃんの除き、シニア犬ほどタンパク質メインの食事にする必要があります。
骨や関節が弱ってしまい更に運動量が減り足腰をあまり使わなくなると筋肉量も著しく減ってしまうためです。
ただタンパク質の摂りすぎも腎臓に負担をかける心配があるため、良質のタンパク質を適度に含んでいるものが好ましいでしょう。
関節サポート成分が含まれているか?
人間にしてもそうですが、わんちゃんも歳を減るにつれ、骨の密度や関節の軟骨細胞の代謝が鈍化し歩行が難しくなってきます。
そのため日頃から関節や骨をサポートする成分が入ったフードやおやつを選ぶようにする事が望ましいでしょう。
コラーゲンやコンドロイチン、グルコサミンなどは脊椎の周りの軟骨成分のすり減りを防いでくれる成分です。
また関節痛を和らげるメチルスルフォニルメタンなども関節の違和感を減らすのに有効な成分として知られます。
これらを接種し、更に適度に運動し筋肉を付けることで 歩行障害のリスクは低減します。
ぜひ予防のためにも普段の食事から取り入れてみましょう。
シニア犬とフードに関するよくある質問Q&A
シニア犬とフードに関するよくある質問についてご紹介します。
- なぜシニア用のフードに切り替えなきゃいけないの?
- 『オールステージ』や『全年齢対応』と書かれているフードはシニア犬に与えてよい?
- シニア犬がご飯を食べない時の解決策は?
なぜシニア用のフードに切り替えなきゃいけないの?
子犬や成犬とシニア犬では運動系数(犬のライフステージに応じた運動強度の数値)が違います。
ライフステージによる運動係数の違い | |
---|---|
〜生後4ヶ月 | 3.0 |
生後4ヶ月〜1歳 | 2.0 |
避妊、去勢済みの成犬 | 1.6 |
未避妊、未去勢成犬 | 1.8 |
老犬 | 1.2 |
ドッグフードはこの運動係数を軸に給餌目安量や栄養成分を考えられて作られています。
このように対象年齢が子犬や成犬のものを与えてしまうと、少量でも脂質やカロリーが高めなご飯になってしまう可能性があります。
しっかり『シニア用』または『オールステージ用』と書かれているものを選び、消化器官の負担にならないようにしましょう。
『オールステージ』や『全年齢対応』と書かれているフードはシニア犬に与えてよい?
一般的には『オールステージ』や『全年齢対応』と書かれているものは栄養価的にも形状や硬さ的にもシニア犬の特性も踏まえて作られているでしょう。
シニア犬がご飯を食べない時の解決策は?
シニアのわんちゃんがご飯を食べない理由としてまず考えられるのが下記の4つです。
- ご飯を美味しく感じられなくなっている
- 嚥下障害(飲み込むことが難しい)になっている
- 体勢が食べにくい
- 何らかの病気である
ご飯を美味しく感じられなくなっている
シニア犬用のドッグフードはただでさえ低脂質でライトな作りになっていますを
更にシニア期になると味覚や嗅覚を感じにくくなってくるため、食い付きが悪くなるときがあります。
茹でた鶏肉や鹿肉、馬肉をトッピングしてあげると香りも立ち、さらに生肉からとれる酵素が消化を助けるためとても良いでしょう。
嚥下障害(飲み込むことが難しい)になっている
先程も書いたようにシニア犬になると嚥下力(飲み込む力)が衰えるため、成犬用の硬いフードを取り込む事が出来なくなってしまいます。
酷い場合は飲み込んだフードを誤って器官に入ってしまった場合そのまま肺に入って肺炎になってしまう可能性もあるので気をつけましょう。
フードをふやかしたり、ウェットタイプのフードや缶詰を試してみましょう。
体勢が食べにくい
わんちゃんにご飯をあげる時に床に平たいフードボールを置いてご飯をあげている場合、体勢が辛い事が考えられます。
シニア期になると頭を下げて屈む事が億劫になる事があり、また飲み込んでも逆流してしまうことが考えられるので気をつけましょう。
フードボールの下に台を置くなどして頭と腰が並行になる体勢で食べられるように工夫してあげましょう。
何らかの病気である
シニア期になると急に病気になることも不思議ではありません。
最初はご飯の食い付きが悪かったりちょっとした下痢や嘔吐だけだったとしても検査をすると大きな病気が発見されることもよくあります。
このような状況が見られたらすぐに病院を受診しましょう。
また大型犬は5歳、小型・中型犬は7歳を超えたら半年に1回は健康診断を受けることをおすすめします。
まとめ
常に家族としてそばにいた愛犬が徐々に年老いてゆくのを見ているのは時に辛い気持になることがあるかもしれません。
でもそんな姿を一番傍でケアをしてあげるのは飼い主の義務であり、その時間を経て愛犬から更に学びをもらえる貴重な時間となると思います。
是非これを読んで、シニア犬に対する正しい情報と知識を身に付け、愛犬が安心してシニアライフを過ごせるようサポートしてあげましょう。
なお、当サイト(わんわんナビ)では、他にも子犬についての記事があります。
気になる人は以下の記事もご覧ください。