愛犬がそっぽ向いて背中を向けて座っているけれど、どうしたんだろう?
犬がこっちを向いてくれないとなんだか不安になりますよね。
犬は何か不満を持っているのでしょうか、それとも何か伝えたいことがあるのでしょうか。
今回は犬が背中を向けて座る理由と、背中を向けて座ったときの注意点をご紹介します。
- 犬が背中を向けて座る理由
- 犬が背中を向けて座るときの注意点
- 犬が背中を向けて座る以外に信頼を示す行動
犬が背中を向けて座るのはなぜ?
犬が背中を向けて座るのはなぜでしょうか。
どんな気持ちが隠れているのか見ていきましょう。
- 信頼の表れ
- リラックスのサイン
- 相手に敵意がないことを示している
- 相手に落ち着いて欲しいカーミングシグナル
- 一緒に行動したい
- 背中を撫でてほしい
- うんざりしている
信頼の表れ
犬が背中を向けて座るのは、飼い主への「信頼の表れ」を示すサインです。
この行動は、犬が周囲の環境や家族との関係に対して安心しているときによく見られます。
背中を向けることによって、犬は自身を守る必要がないと感じており、周囲に対して警戒心を抱いていないことを示しています。
犬が背中を向けて座るのは、飼い主と犬の関係が良好であり、信頼と愛情が築かれている証拠と言えます。
リラックスのサイン
犬が背中を向けて座るのは、信頼と安心だけでなく、リラックスのサインでもあります。
犬が背中を向けて座る時は、犬は緊張やストレスがなくリラックスできる環境であり、犬が安心して休息を取りたいときや、飼い主の優しさや愛情を感じているときに現れます。
相手に敵意がないことを示している
犬が背中を向けて座るのは、相手に対して敵意がないことを示しています。
犬が他の犬や人間に対して攻撃的でなく、友好的で協力的であることを示すサインです。
犬は警戒心が強い動物で、警戒している場合は周りの様子を観察するためにじっと見回しています。
背中を向けて座ることは、警戒する必要がなく、背中を向けても大丈夫であるということです。
相手に落ち着いて欲しいカーミングシグナル
犬が背中を向けて座るのは、周りの人や犬に対して「相手に落ち着いてほしい」というカーミングシグナルの1つです。
犬は、相手に不安や緊張を感じたときに穏やかな態度を示すことで、緊張を和らげたり相手との関係を改善しようとします。
背中を向けて座ることは、相手に対して攻撃的ではないという表現の方法で、敵意がないということを知らせています。
一緒に行動したい
犬が背中を向けて座るのは、時に「一緒に行動したい」という意思を示すことがあります。
この姿勢は、犬が飼い主や仲間と一緒に過ごしたいときに見られます。
犬は社交的な動物であり、誰かと一緒に時間を過ごすことや関係を深めることを楽しむことが多いです。
背中を向けて座ることは、時に犬がリラックスして飼い主や他の犬と過ごすことを望んでいるサインとして解釈できます。
一人きりでリラックスさせてあげることも大切ですが、一緒にいたいというサインかもしれないので、側に寄って撫でたり話しかけたりするのも有効です。
背中を撫でてほしい
犬が背中を向けて座り、何か訴えているときは、背中を撫でて欲しいというサインのひとつです。
犬が背中を撫でて欲しいときは、飼い主とコミュニケーションを取りたい、飼い主に触れて欲しい、側に来て欲しいという気持ちがあります。
背中を撫でてもらうことは犬にとって心地よさを感じ、リラックスできる瞬間となります。
犬とのコミュニケーションを深め、犬との絆を強化する良い方法です。
うんざりしている
犬が背中を向けて座り、飼い主に向けて背中を向けている場合、犬がうんざりしているかもしれません。
犬も感情を持つ生き物なので、監視されすぎたり、過度に行動を制限されたりすると飼い主にうんざりします。
犬とコミュニケーションを取ることは大切ですが、過度に取りすぎず、ひとりで好きなことをさせることも大切です。
犬が背中を向けて座る時の注意点
犬が背中を向けて座るとき、飼い主はどのようにしたらいいでしょうか。
飼い主の行動によっては犬にストレスを与えてしまうかもしれないので、注意点を解説します。
- 傍にいて安心させる
- 急に大声を出さない
- 急に触らない
傍にいて安心させる
犬が背中を向けて座っている時は、飼い主はゆっくりと側に近づいて犬を安心させてあげてください。
背中を向けて座るのは犬が安心感を持っているサインなので、無理に近づいたり、抱きしめたりせず、そっと側に近づいて犬が自分から接触を求めるまで待ちましょう。
犬はひとりでリラックスする時間を楽しんでいたり、不安をなだめていることがあります。
飼い主がそっと側にいることで、犬は間接的に安心感を得ることができます。
急に大声を出さない
犬が背中を向けて座っている時には、急に大声を出すことは避けるべきです。
犬は鋭い聴覚を持っており、大声を聞くとストレスを感じることがあるため、大声や急な動きは、犬に驚きや不安を与える可能性があります。
遠くから大声で呼んだりバタバタと近づいたりせず犬と静かなコミュニケーションをとることが大切です。
急に触らない
犬が背中を向けて座っている時は、急に触ることも避けるべきです。
犬は皮膚が敏感なため、急に触れると犬が驚いたり不安に感じたりします。
犬に近づいて触る前に、声をかけて触ることを予知させましょう。
犬が自分から近寄ってきたり、リラックスしている兆候を示す場合、触れることは許可されている可能性が高いです。
犬に触れる際はやさしい手つきで触れて、犬が気持ちよさそうに感じるように触れてあげましょう。
犬が背中を向けて座る以外に信頼を示す行動
犬が飼い主に信頼を寄せている証にはどのような行動が見られるでしょうか。
信頼を示す犬の行動について見ていきましょう。
- お腹を見せてヘソ天をする
- 自分のお尻をくっつけてくる
- くっついて寝る
お腹を見せてヘソ天をする
へそ天とは、犬がお腹を天に向けてヘソを出す行為のことです。
犬がヘソ天をする場合、飼い主に対してかなりの信頼を寄せている証です。
犬は警戒心を抱いている間は最も大切なお腹(内臓)を見せることはなく、お腹を見せることは相手に対する信頼の表れとなります。
お腹を見せることは、飼い主からの愛情や撫でてほしいというコミュニケーションを求めるサインです。
自分のお尻をくっつけてくる
犬が自分のお尻をくっつけてくるのは、相手を信頼しもっとコミュニケーションを取りたいというアピールです。
犬はコミュニケーションをとるために体でその気持ちを表現します。
犬がお尻をくっつけてくることは、飼い主との絆を深めるべく、自分は飼い主を信頼しているというアピールです。
飼い主からの愛情を求め、撫でてもらいたいという気持ちを示していることもあるので、犬がお尻をくっつけてきたら、優しく撫でてあげてください。
くっついて寝る
犬がくっついて寝ることは、強い絆と信頼の証拠です。
犬は飼い主と一緒に寝ることによって温もりや愛情を感じ、安心感を得ることができます。
犬は本来群れで生活する動物で群れで、一緒に寝ることは社会的な結束を強化し、協力して生存するための重要な要素でした。
くっついて寝る行動は、この本能的な群れでの習性の一つであり、相手への信頼と警戒心のない安心感があることを意味しています。
犬が背中を向けて座ることに関するよくある質問
犬が背中やお尻を向けて座ることに関しての、飼い主からのよくある質問をご紹介します。
犬がお尻を向けてくるのはなぜ?
犬がお尻を向けてくるのは、背中を向ける時の気持ちと似ており、信頼と安心感を表しています。
犬がお尻を向けてくることは、周囲の環境や他の人や動物に対して安心感を持っている証拠とされ、犬はお尻を向けることによって、相手に敵意がないことを示します。
犬同士や飼い主とのコミュニケーションにおいて、お尻を向けることは友好的なジェスチャーで、遊びたい、撫でて欲しい、かまって欲しいというサインです。
また、お尻を向ける行動は排泄行動に関連していることがあります。
お尻を向けてそわそわとした態度を見せるときは、トイレに行きたい可能性があります。
特に散歩中だと、どこでトイレをして良いか迷っている場合があるので、飼い主はトイレの場所を指示してあげましょう。
犬が触られるのを嫌がる場所は?
犬が触られるのを嫌がる場所は、体の敏感な部分、特に耳、目、口、肛門周辺、肚腹などは触られると敏感な場所であるため、犬が拒否することがあります。
私たち人間と同じで、皮膚の薄い部分はかなり敏感なので、触られると不快感を感じます。
また、経験のない刺激にも反応することがあり、例えば犬が初めて爪を切られたり、シャンプーをされたりする場面では何をされているかわからず不安で逃げようとします。
ただし犬の性格や経験によって、触られることを嫌がる部分が異なる場合があり、一部の犬は特定の場所を嫌がらず、他の犬はその逆かもしれません。
一般的に犬が触られて喜ぶ顎の下やお腹も、犬によっては不快な場所かもしれませんので、飼い主の見極めが大事です。
犬が背中を向けて座るのは飼い主さんを信頼している
今回は犬が背中を向けて座る理由と、背中を向けて座ったときの注意点をご紹介しました。
以下は今回の記事のまとめです。
- 信頼の表れ
- リラックスのサイン
- 相手に敵意がないことを示している
- 相手に落ち着いて欲しいカーミングシグナル
- 一緒に行動したい
- 背中を撫でてほしい
- うんざりしている
犬が飼い主に背中を見せるのは、一見何か不満があるように思えますが、実は飼い主に対して信頼を寄せている証である場合が多いです。
背中を向けているからといって無理やり呼び寄せたりせず、犬の気の向くままの時間を過ごさせてあげることが大切です。
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