「犬ってマッサージしてあげるべきなの?どこを揉むと喜ぶの?」
といった犬のマッサージの仕方について、調べているそこのあなた。
人間だけでなく、犬もマッサージをすると喜びます。
毎日5分~15分程度してあげると、喜ぶだけでなく、信頼関係も深まりやすいです。
この記事では、以下の内容について説明します。
- マッサージのやり方・ポイント
- 犬が喜ぶ部位・コツ
- マッサージを喜んでいるかを確認する方法
- マッサージの効果・頻度・時間
部位ごとの正しいマッサージ方法を覚えて、愛犬に喜んでもらいましょう。
マッサージ前に準備すべきこと
犬をマッサージする前に、飼い主側は以下の点をチェックしましょう。
- 腕時計やアクセサリーを外したか
- 爪を短くしてあるか
- 手の平の温度は暖かいか
マッサージに入る前に以上の準備をしてください。
腕時計やアクサセリーは、犬の被毛に引っかかってしまう恐れがあります。
引っかかると、犬は怖がってしまうので外しておいてください。
爪も犬の皮膚を傷つけないように、あらかじめ切っておきましょう。
マッサージのやり方・ポイント3選
マッサージをする際は、以下の3つのポイントを守って行いましょう。
- 人・犬共に穏やかな気持ちのときに行う
- リラックスできるような体勢で行う
- 揉むときに力を入れすぎない
人・犬共に穏やかな気持ちのときに行う
マッサージは興奮状態のときにやってはいきません。
どちらかが神経質な状態でやると、お互いにリラックスできないからです。
興奮しているときは、リラックスするまで待ってから始めてください。
マッサージ中に必要な道具は特にありません。
犬の大好きなおもちゃやクッションなどがあれば、そばに置いてあげると良いでしょう。
リラックスできるような体勢で行う
愛犬にはリラックスできる体勢で、マッサージを受けてもらいましょう。
「伏せ」の体勢がリラックスでき、マッサージしやすいのでおすすめ。
伏せの体勢を中心に、部位に合わせて体勢を変えてあげてください。
大型犬のような大きい犬は、真横からマッサージしてあげると良いでしょう。
飼い主が部位に合わせて移動しなくても、腕が届きやすいからです。
揉むときに力を入れすぎない
揉むときに力を入れないことも重要。
揉む際の力の目安は1,000~2,000g程度。
力加減が難しいと思う方は、重量計で計って確認しましょう。
マッサージをしているときに、愛犬が嫌がる部位もあるでしょう。
嫌がる部位は、無理にマッサージしなくてOK。
マッサージはリラックスしてもらうことが大切。
嫌がっているときは、体に力が入ってしまうので、効果も半減します。
マッサージをすると犬が喜ぶ6つの部位
犬が喜ぶ部位は、以下の6つです。
- 足
- 肉球
- 首回り
- 耳
- 目の周り
- お腹
足
足は体を支える重要な部位。
同時に負担がかかりやすい部位でもあります。
足の爪の根元から付け根までの範囲をマッサージしてあげましょう。
足の筋肉を揉んだり、撫でたりしてください。
血液・リンパを流してあげるようなイメージで、揉んであげましょう。
肉球
犬は歩く際に、床と肉球が触れ合います。
ダメージを受けやすい部位でもあるため、ケガやひび割れをしている場合も。
小型・中型犬の場合は、肉球をつまんで、揉んであげるのがおすすめ。
大型犬のような肉球が多い犬の場合は、肉球を下から上に押してあげると良いでしょう。
足先は犬にとって急所でもあります。
慎重に触ってあげましょう。
首回り
犬は人間と違って、肩は凝りません。
体の構造上、首が凝るのです。
首の後ろや背骨が位置する部位をマッサージしてあげるのがおすすめ。
首回りは、犬が苦手としている部位はありません。
- 首を両手で挟む
- 円を描く形で手の平でさする
緊張をほぐしてあげることを意識して、マッサージしてください。
耳
耳は、耳の内側に親指を置いて、マッサージしましょう。
力はいれなくてOK。
やさしく耳の尖っている方向に流してあげてください。
続いて、耳の付け根を親指・人指し指で挟んで、揉んであげましょう。
耳はコリや疲れがたまりやすい部位なので、定期的にマッサージしてあげてください。
目の周り
犬の目は、骨で覆われていないということを念頭においてマッサージしてください。
眼球の外側をマッサージするときに、強い力を入れないようにしましょう。
目をマッサージするときは、眼球の上あたりをマッサージしてください。
目の上の皮膚をアーチ状になぞるように、マッサージしましょう。
お腹
お腹は犬の弱点なので、嫌がっている場合はしなくてもOK。
懐いており、喜んでお腹を向けてくれる場合はマッサージしてあげましょう。
お腹を触りやすい、仰向けにした状態で行ってください。
円を描くようにお腹の表面をさすってあげましょう。
繊細な部位なので犬の表情を見ながら、行うのがベスト。
犬が喜んでいるかを把握する方法
「うちの子、マッサージを喜んでくれているのかしら?」
「嫌がってるなら、無理にやりたくない」
といったマッサージして喜んでいるのか気になる方もいるでしょう。
喜んでいるかを見極める手法としては、以下の表を参照してください。
喜んでいるときの反応 | 嫌がっているときの反応 |
---|---|
・全身の力が抜けている ・呼吸がゆっくり ・あくびをしている ・お腹を見せるような体勢をしている ・終始、眠そうにしている |
・別のところへ行こうとする ・体の動かし方が硬い ・「ウー」と低い声で吠えている ・マッサージ中に振り向いてくる |
喜んでいるときは、「リラックスしている」ときに見せる反応が見られます。
嫌がっているときは、体に力が入っています。
マッサージ中に急に振り向く際は、注意してください。
痛みを感じている可能性があります。
力を入れすぎていないか、確認して随時チェックしましょう。
犬のマッサージに関するQ&A2選
犬のマッサージに関するよくある質問と回答を用意しました。
以下の2つの質問に回答します。
- マッサージではなくブラッシングでもいいの?
- マッサージ時間はどのくらいがいいの?
質問①.マッサージではなくブラッシングでもいいの?
ブラッシングだけでも問題ないですが、両方行うのがベストです。
ブラッシングでもリラックスできますが、マッサージの方が温もりは伝わります。
マッサージは普段、使わない部分をほぐすこともできるのでマッサージも欠かせませんよ。
質問②.マッサージ時間はどのくらいがいいの?
5分~15分程度が望ましいです。
ただし、犬が嫌がっている場合はすぐにやめるのがベスト。
犬にリラックスしてもらえなければ、マッサージをする意味がないからです。
マッサージを長時間やるのは、飼い主側も疲れてしまうので適度に行いましょう。
頻度は、毎日か1日おきに1回程度が望ましいです。
時間をとるのが難しければ、2分程度だけ揉んであげるのも良いでしょう。
犬にマッサージをする効果・メリット
マッサージをする効果やメリットには、以下のモノがあります。
- 全身の血行が良くなる
- 愛犬のちょっとした体の変化に気づける(痛がる・腫瘍など)
- 筋肉の緊張がほぐれる
- 便秘改善も期待できる
- 飼い主と愛犬の信頼関係が深まる
マッサージをすることで、愛犬の病気の早期発見にもつながりますよ。
まとめ
この記事では、「犬のマッサージの部位・ツボ」や「マッサージの仕方・ポイント」を紹介しました。
以下がまとめです。
- マッサージはお互いがリラックスしている状態で行うこと
- マッサージの目安時間は5分~15分程度
- 頻度(マッサージ)は毎日行っても良い
- 力を入れすぎないこと、指圧しすぎないことが大切
- 犬は喜んでいれば、「リラックス」しているしぐさや表情をする
- 嫌がっていれば、「体に力が入っている」
- マッサージすると、筋肉の緊張が緩くなり、血行が良くなる
いかがでしたか。
マッサージは犬にリラックスしてもらうことが重要。
嫌がっている場合は、無理にしないようにしましょう。
信頼関係が浅い場合は、より仲良くなってからマッサージしてあげるのがおすすめ。
目の周りやお腹をマッサージする際は、力を入れすぎないようにしてください。
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