犬の気になる臭いの原因4選!部位別の対策や病気の可能性

犬の気になる臭いの原因4選!部位別の対策や病気の可能性 犬の飼い方・暮らし

「最近、うちの子が臭い!何が原因なの?」

「臭いの対処法は?病院に連れて行くべき?」

といった愛犬の臭いが気になっているそこのあなた。

愛犬を抱っこしたときや一緒に遊んでいるとき、臭いと嫌ですよね。

体臭だけでなく、耳やお尻が原因で臭くなることがあるって知ってましたか?

この記事では、以下の内容について説明します。

  • 臭いの原因となる部位
  • 臭いの原因と病気のリスク
  • 臭い部位ごとの対策
  • 部屋の消臭方法

愛犬の臭いをどうにかしたい人は、必見の内容です。

気になる臭いの元は様々

犬の臭いの元

犬の臭いの元は様々で、以下のものが原因として挙げられます。

  • 目ヤニ・耳アカ
  • 抜け毛・体臭
  • 排泄物・オナラ
  • 内臓の不調
  • 土汚れ
  • 口臭
  • 汗臭

単純に臭いと言っても、原因は沢山考えられます。

原因を理解した上で、適切に対処しましょう。

犬の臭いの原因4選

臭いの原因

犬の臭いの原因として考えられるものを5つ紹介します。

  • 体臭
  • 口臭
  • 耳の臭い
  • お尻・便の臭い

体臭

体臭は、汗が原因です。

犬には、汗腺が2種類あります。

  • エクリン腺
  • アポクリン腺

上の2つの汗腺の内、アポクリン腺が臭いのもとになります。

アポクリン腺は犬の全身に備えられており、皮脂腺とも直結しているのが特徴。

直結しているので、汗をかいた際に皮脂が汗と一緒に分泌されてしまうのです。

皮脂は時間が経てば、酸化してしまいます。

酸化した成分は、細菌の分解作用により独特な臭いを発するのです。

口臭

口臭の原因は、2通りあります。

  • 病気(腎疾患や糖尿病など)
  • 歯垢

食事後の歯に残った食べかすが原因で、口臭を発します。

食べかすが原因で細菌が繁殖するからです。

繁殖すると歯垢ができ、炎症が起きるので、口臭が生じるのです。

細菌を繁殖させないように、歯磨きをすることが大切になります。

耳の臭い

耳が臭う原因として考えられるのは、主に以下の2つ。

  • 蒸れることによる雑菌の繁殖
  • 病気や怪我(外耳炎や傷の膿など)

耳の中は蒸れやすいのが特徴。

湿っている耳では雑菌が繁殖しやすいです。

雑菌が原因で匂いを発しています。

病気や怪我のときにも、強い臭いがします。

お尻・便の臭い

肛門の中の分泌液が溜まりすぎることが原因。

臭いを発する分泌液が肛門に過剰に溜まっているのです。

分泌液の溜まり具合は、消化度合が影響します。

また、お尻周りに便が付着している場合もあります。

原因別の臭いの対策

先述した4種類の原因に対する、対策は以下の通りです。

体臭

体臭が原因の場合は、シャンプーとブラッシングで改善しましょう。

シャンプーは月に1回が目安ですが、臨機応変に対応してください。

季節によって汗の量や汚れやすさが違うからです。

シャンプーの正しいやり方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬のシャンプーのやり方5STEP!注意点や嫌がる犬への対策を紹介

ブラッシングは、埃や抜け毛の除去を行うのに有効。

皮膚を清潔に保ち、皮膚病にならないためにもブラッシングしましょう。

口臭

口臭が原因の場合は、歯磨きの頻度を増やしましょう。

歯磨きの頻度は、1日1回が目安。

最低でも3日1回は、行ってあげてください。

歯垢が歯石になる前に、歯磨きで除去してあげるのが大切です。

耳の臭い

耳の臭いは、耳掃除で解決しましょう。

耳掃除のやり方が分からない方は、はじめはトリミングサロンや動物病院でお願いしましょう。

耳はとても繊細な部位なので、扱い方を覚えたうえでケアしてあげてください。

耳垢を溜めないように、月に1~2回の頻度で磨いてあげるのがおすすめです。

お尻・便の臭い

お尻・便の臭いが原因の場合の対策は、以下の3つです。

  • エサを変更する
  • トリミングサロンで肛門腺のケアをしてもらう
  • お尻回りを毎日拭いて、便を除去する

消化不良の場合は、穀物などの消化の悪いものが主原料のエサは与えないようにしてください。

肛門腺が原因なら、サロンでケアしてもらいましょう。

便が付着しないように適宜、お尻回りは拭いてください。

臭いが治らないなら動物病院へ行こう

ご自身で対策しても、臭いが改善されない場合もあるでしょう。

改善されないなら、病気の可能性もあるので、病院で診てもらってください。

臭いの部位ごとで、考えられる病気も様々。

臭いの元の部位 病名
体臭 甲状腺機能低下症
口臭 歯周病
外耳炎
お尻・肛門 肛門嚢炎、肛門嚢破裂

病気の場合は早期に治療することで、悪化する前に処置できる場合もありますよ。

部屋のペット臭対策3選

部屋の消臭対策

愛犬だけでなく、部屋全体の臭いが気になる場合もあるでしょう。

部屋の臭い対策は、以下の3つがおすすめです。

  • 部屋の喚起をする
  • 空気清浄機を使う
  • 消臭剤で消臭する

部屋の喚起をする

喚起不足でも、部屋に臭いがこもってしまいます。

定期的に喚起したり、喚起の回数を増やしたりしてください。

  • 換気扇をつけて喚起する
  • 窓を開けて、外気を取り込む

2つの方法で、部屋の臭いを新鮮にしましょう。

空気清浄機を使う

最近の空気清浄機は、脱臭力・集塵力に優れているものがあります。

ペット臭に特化したペット臭用フィルターも使えますよ。

加湿器のついている清浄機ならば、ペットの乾燥対策にもなります。

運転時の音の大きさに注意して選んでください。

消臭剤で消臭する

スーパーやドラッグストアで販売されている消臭剤もおすすめ。

ペット用消臭スプレーで、布製品などは消臭しましょう。

置型タイプの消臭剤を選ぶ際は、倒れてもこぼれないゲルや粒タイプが良いですよ。

まとめ

この記事では、「臭いの原因」「臭う部位ごとの対策」を解説しました。

以下がまとめです。

  • 犬が臭う原因は体臭だけじゃない
  • 口・体・耳が原因の場合は、ケアの頻度を増やそう
  • ケアしても臭いが改善されない場合は、病気の可能性もある
  • 犬もシャンプーや耳掃除、歯磨きを定期的に行わなければならない
  • 部屋の臭いは、喚起と消臭グッズで対策しよう
  • エサが原因の場合は、消化の良いエサ(グレインフリー)を選ぼう

いかがでしたか。

臭いが気になってしまうと、犬とのスキンシップもうまくいきません。

愛犬のケアを定期的に行い、気持ちが良い毎日を送りましょう。