「犬にシャンプーするときって、体のどこからやっていけばいいの?注意点は?」
「犬用のシャンプーを買うのは面倒くさいし、人間用のものを使っても大丈夫?」
といった犬のシャンプーの仕方について調べているそこのあなた。
汚れや匂いが気になったら、シャンプーしたくなりますよね。
「シャンプーのやり方を良く知らない。なんとなくでやっている」
という飼い主の方も多いです。
この記事では、以下の内容について説明します。
- シャンプーのやり方
- シャンプー後の乾かし方
- シャンプーを嫌がる犬への接し方
- シャンプー時の注意点やよくある質問
正しいシャンプーの知識・手順を覚えて、愛犬の清潔さをサポートしてあげましょう。
犬のシャンプーに必要な6つの道具
シャンプーとシャンプー後に必要な道具は以下の6つです。
- 犬用シャンプー
- 洗面器具
- スポンジ
- 犬用リンス
- ドライヤー
- ブラシ
リンスはなくても問題ないですが、した方が良いです。
皮膚の状態をアルカリ性から元の状態(弱酸性)に戻してくれるからです。
リンスをした方が毛流れは良くなるので、パサつきがある犬にはリンスをするのもおすすめですよ。
犬のシャンプーのやり方・泡立て方5STEP
シャンプーの手順や泡立て方を紹介します。
以下の5つの手順で行ってください。
- ブラッシングする
- 全身濡らす
- シャンプーする
- すすぐ
- リンスをして再度すすぐ
リンスをしない場合は、4番目の「すすぐ」で終了です。
STEP①.ブラッシングする
ブラッシングをして、シャンプーをしやすくしましょう。
毛に付着しているフケやゴミを落としてあげてください。
ブラッシングが好きな犬は気持ちよくて、喜んでくれて一石二鳥ですよ。
被毛のもつれもほどいて、流れを整えましょう。
STEP②.全身濡らす
シャワーで、全身を濡らしてあげましょう。
お湯の適温は37~38度。
人間の手でちょっとぬるいなと感じる温度がシャンプー時の適温です。
濡らす順序は、「お尻から頭」にかけてするのが望ましいです。
被毛だけではなく、地肌までしっかり濡らしてください。
シャワーヘッド―を軽く体に当ててあげてもOK。
STEP③.シャンプーする
シャンプーは洗面器で泡立ててから、つけて洗ってあげましょう。
- 適量のシャンプーを洗面器に入れる
- シャワーの水圧を強めにした状態で、洗面器に水を入れる
- 少し泡立ったシャンプーをスポンジでさらに泡立てる
以上の手順でシャンプーの泡立ては完了。
続いて、泡立ったシャンプーで洗っていきます。
背中→お尻→足先→顔周りの順番で洗ってください。
目の周りを洗う場合は、慎重に行いましょう。
万が一、目に入ってしまった場合はシャワーで優しく洗い流してあげてください。
STEP④.すすぐ
すすぐ際は、「顔周りからお尻」の順序できれいにしてください。
顔→背中・胸→お尻・尻尾といったようにすすぎましょう。
一通り泡を取り除いたら、ヌメリをとっていきます。
「ヌル」とした感覚がなくなるまで、水を含ませたスポンジでヌメリをとりましょう。
リンスをしない場合は、ここで終了です。
STEP⑤.リンスをして再度すすぐ
首から下だけリンスをしていきます。
リンスは泡立てなくてOK。
なじませる感覚で体に着けてあげてください。
すすぎは「首からお尻」の順番ですすぎましょう
シャンプー後のケア方法2STEP
シャンプー後のケアはとても大切。
半乾きの状態で自然乾燥はNG。
乾かすときの手順は以下の2STEPです。
- タオルである程度乾かす
- ドライヤーで完全に乾かす
STEP1. タオルである程度乾かす
ドライヤーの前にタオルで、水分を取ってあげましょう。
シャワー後はなるべく早めに、拭いてください。
濡れた状態では、体温を奪われてしまうからです。
風邪の原因になるので、しっかりとタオルドライをしてあげましょう。
STEP2. ドライヤーで完全に乾かす
タオルドライ後は、ドライヤーで完全に乾かしてあげてください。
ドライヤーで乾かす際は、犬に直接風が当たらないようにしましょう。
乾かす際に飼い主の手に風を当てて、跳ね返った風で乾かすのが良いです。
やや時間はかかりますが、皮膚・被毛を傷めずに済みます。
ドライヤーの温度は、低温で優しく乾かしてあげてください。
最後は冷風とブラシで毛並みを揃えて終了。
顔を乾かすときは、距離をなるべく離して目に風が当たらないようにしましょう。
耳元やあごの舌は乾きにくいので、念入りに乾かしてあげてください。
耳の中が濡れているようであれば、綿棒で水分をとってドライしましょう。
嫌がる犬にシャンプーする方法
シャンプーを喜ぶ犬もいれば、嫌がる犬もいます。
嫌がる犬への対処法と嫌いな原因を理解してあげましょう。
シャワー嫌いの原因は、以下の通りです。
- 怖い(音、水、泡)
- 水が熱い・冷たい
- 濡れるのが嫌
シャワーをする過程で作業・物体・環境内に苦手なものがあるのです。
お風呂場の環境や水に徐々に慣れさせてあげるのが大切。
お風呂場でおもちゃを使って遊んであげたり、適温の湯が入った洗面器に手だけ入れてあげたりしましょう。
最初は短時間で、徐々に慣らしてあげるのがポイント。
5~10分程度の短時間から始めて、苦手意識を徐々に薄れさせてあげましょう。
シャンプーをする際の2つの注意点
シャンプーをする際の注意点は、以下の2つです。
- シャンプーの頻度は月に1、2回が良い
- 人間と同じシャンプーは使わない
注意点①.シャンプーの頻度は月に1、2回が良い
シャンプーの頻度は月に1、2回程度を目安にしましょう。
洗いすぎも禁物です。
犬の肌の皮膚の油が取り除かれてしまうからです。
皮膚や被毛のコーティングがはがれると、バリア機能が失われます。
失われると乾燥しやすくなったり、被毛がパサついたりしてしまいます。
汚れが気になる部分は、蒸しタオルで拭いてあげましょう。
月に1,2回はあくまで目安なので、季節にあわせて臨機応変に対応してください。
注意点②.人間と同じシャンプーは使わない
人間と同じシャンプーを、犬に使ってはいけません。
犬には、人間のシャンプーは刺激が強いからです。
皮膚のpH(ピーエイチ)が違うのが原因です。
犬専用のシャンプーが販売されているので、専用シャンプーを買ってください。
シャンプーに関するよくある質問Q&A2選
シャンプーに関するよくある質問と回答を用意しました。
- お湯だけで洗ってはダメなの?
- お湯の温度はどのくらいが最適なの?
お湯だけで洗ってはダメなの?
お湯だけで洗っても良いです。
シャンプーを嫌がるなら、お湯で洗ってあげましょう。
お湯でも汚れは落とせます。
水が苦手な子で、どうしても汚れが気になるならドライシャンプーもおすすめ。
濡れタオルで拭き落とせる場合もあるので、臨機応変に対応してください。
お湯の温度はどのくらいが最適なの?
犬にとっての適温は37~38度。
人間基準では少しぬるい程度の温度です。
高温ではやけどになる可能性がありますし、被毛を傷める原因にもなります。
まとめ
この記事では、犬の「シャンプーのやり方」や「シャンプーを嫌がる犬に慣れさせる方法」について紹介しました。
以下がまとめです。
- シャンプーは月に1,2回程度の頻度でやるとよい
- 「濡らす→泡立てる→洗う→すすぐ」の順番でシャンプーしよう
- 湯水で濡らすときはお尻から、徐々に湯に慣らしてあげよう
- シャンプーは泡立ててから、犬につけて洗おう
- 犬への湯水の適温は37~38度
- シャンプーだけでなくリンスもおすすめ
- 人間用のシャンプーで犬を洗ってはいけない
- シャンプーが苦手な子には、水やお風呂に徐々に慣らしていくことが大切
- シャンプーのやりすぎは、必要な皮脂を取り除いてしまう原因になる
- シャンプーが嫌なら、お湯だけで洗ってもOK
いかがでしたか。
シャンプーをして清潔な体を保ってほしいですよね。
嫌がる子にシャンプーをするのは、気持ちが痛むと思うので、徐々に慣らしてあげましょう。
シャンプーのやり方を見直して、愛犬の健康維持をサポートしてあげてください。