ふわふわなお人形さんのような犬と聞いて皆さんはどんな犬種を思い浮かべますか?
まず誰もが真っ先に思いつくのがトイプードル。
少し犬に詳しい方ならビションフリーゼを思い浮かべるのでは無いでしょうか?
今回は見た目にはよく似ているビションフリーゼとトイプードルの違いや共通点、それぞれの特徴などをまとめました!
お人形さんの様なわんちゃんを飼いたい!と思っている方やどちらか迷われている方は必見です!
ビションフリーゼとトイプードルの7つの違い
ビションフリーゼとトイプードルの違いは、以下の7つです。
- 被毛の構造
- 毛色
- 筋肉量
- サイズ・大きさ
- 性格
- 体の丈夫さ
- 値段
違い①.被毛の構造
この2種類の犬種が似ている点としてまず挙げられるのが身体を覆う被毛の毛質ではないでしょうか。
しかし、厳密にはこの2種類の被毛は大きな違いがあるのです。
ビションフリーゼはダブルコート
ビションフリーゼはダブルコートという被毛構造です。
ダブルコートとは被毛が2層になっており、下毛の部分が大体春と秋の2回生え変るというサイクルを持ちます。
このことにより夏はすっきり、冬はボリューミーになり犬が自然と体温調節しやすい様になっているのです。
トイプードルはシングルコート
トイプードルはシングルコートという被毛構造です。
その名の通り単層で、季節に関係なく常に少しずつ抜けては生え変わるというサイクルです。
ビションフリーゼは年2回の換毛期に集中的に、トイプードルは週一回などに少しづつブラッシングをすると良いでしょう。
違い②.毛色
犬種 | 毛色 |
---|---|
ビションフリーゼ |
|
トイプードル |
|
ビションフリーゼは、ジャパンケンネルクラブで認められている色は純白に近い白しかありません。
小さい頃は目の周りや耳の周りが少しフォーンのような茶色味があることがありますが、成犬になるにつれ純白になります。
トイプードルは黒、レッド(レッドフォーン)アプリコット(オレンジフォーン)、シルバー(グレー)、クリーム(ペールフォーン)、白とあります。
こちらの白は白といってもオフホワイトのようなクリームと大差ない白色です。
全身ふわふわで純白の犬を見つけたらまずビションフリーゼだと思って良いでしょう。
違い③.筋肉量
この2つの犬種は体格差も微妙に違います。
ビションフリーゼは被毛がないと意外と胴長短足でフレンチブルドッグのようなコロンとした体型です。
トイプードルは被毛の下はあまり肉付きは無く痩せ型なのです。
ビションフリーゼがトイプードルに比べ運動量も多いのもこの体格差から来るものでしょう。
違い④.サイズ・大きさ
ビションフリーゼは大体平均体重が5〜6kg、体高も23〜30cmとと小型犬の中では大きい方に分類されます。
トイプードルは平均体重は3kg前後、体高は24〜28cmと超小型犬〜小型犬の部類です。
ビションフリーゼはダブルコートなこともあり被毛もトイプードルよりボリューミーなので、全体的に一回り大きいと言えるでしょう。
違い⑤.性格
ビションフリーゼは古くから貴族に愛されていただけあり、とても従順で社交的でどちらかと言えばおっとりした性格と言われています。
一方トイプードルは同じく従順ですが、元々狩猟犬な事もあり比較的警戒心が強いと言われています。
前述の通り、トイプードルはカナダのブリティッシュコロンビア大学の調べでは全犬種の中で2番目に賢い犬種とされた程頭の良い犬種です。
おっとりとしていてマイペースなのがビションフリーゼ、頭が良く常にご主人様の為に賢く立ち振る舞うのかトイプードルと覚えましょう!
違い⑥.体の丈夫さ
ビションフリーゼは先にも書いたように体格も良く、足腰もしっかりしていて、比較的頑丈といえます。
中耳炎や皮膚炎、尿結石などに多少なりやすいと言われていますが、特に目立った遺伝病もありません。
一方トイプードルは体が細く小さい分動きが多く、心拍数が多くなるので心臓や関節、眼病などになりやすいと言われています。
特に遺伝病である僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病や進行性網膜萎縮症(PRA)などの眼病がとても多いとされています。
トイプードルをお家に迎える場合は、1ヶ月に1回は病院で検査をしてもらうなどこまめな観察やケアが必要でしょう。
違い⑦.値段
ビションフリーゼは一般的に20万から50万円位の価格帯で取引されることが多いようです。
またトイプードルは一般的に10万から70万円位と価格の幅が大きいのが特徴です。
しかしトイプードルで稀にとても小さい個体(ティーカッププードルなど)だと100万や200万円も珍しくはありません。
ビションフリーゼにしてもホワイト以外の珍しいカラー等だと80万〜100万円位する個体もあるそうです。
こらからお迎えを検討される際はしっかり相場を見極めてからお迎えするようにしましょう!
ビションフリーゼとトイプードルの共通点
ビションフリーゼとトイプードルは、どちらも原産地がフランスであることから、フランスを思わせる高貴な外見になったと考えられます。
また、どちらも愛玩犬としての歴史が長いため人間に慣れているため、小さなお子さんのいる家庭でも問題なく飼えるでしょう。
ビションフリーゼってどんな犬?
ビションフリーゼがどんな犬なのか、以下の項目に分けて解説します。
- 歴史
- 体高・体重
- 平均寿命
- 性格
歴史
ビションフリーゼは元々地中海周辺にいたウォータースパニエル(水中で作業をするのに適した犬の総称)であったと言われています。
その後フランスへ渡りフランシス1世、アンリ3世やその他の多くの貴族に愛されたそうです。
愛されすぎて、香水入の水で身体を洗われていたという逸話も残っているのだとか!
しかしフランス革命や二度の世界大戦を経て、貴族の犬ということもあり多くが処分され、個体数が減ってしまいます。
その後またベルギーやフランスの愛好家たちによりマルチーズ等と交配され、少し身体が小さくなり庶民等にも広まるようになりました。
今の人気に至るまで様々な紆余曲折があるのですね!
体高・体重
体高は大体23〜30cm。
平均体重は5、6kgです。
平均寿命
平均寿命は、12~15歳と言われています。
小型犬の平均寿命は、14歳なので平均的な寿命です。
性格
性格は、おっとりしていて甘えん坊でマイペースです!
人馴れしているので先住犬がいる家庭や小さい赤ちゃんがいる家庭でも問題ないでしょう。
トイプードルってどんな犬?
トイプードルがどんな犬なのかを、以下の項目に分けて解説します。
- 歴史
- 体高・体重
- 平均寿命
- 性格
歴史
トイプードルは元々原種は大きいサイズのスタンダードプードルであり、ロシアやドイツからフランスやイギリスへ渡ったそうです。
次第に小型化され、フランスの上流階級の間で大人気の愛玩犬となります。
トイプードルはその賢さからドイツでは水辺では鴨等の水鳥を狩猟する手伝い、またイギリスではトリュフを取る手伝いをしていたそうです。
更に軍用犬として、病院のセラピー犬として、そして警察犬としても現在まで様々な国で活躍しています。
今のトイプードルと言えば愛玩犬の象徴の様なイメージですが、使役犬としての歴史が長いのは意外ですね!
体高・体重
体高は24〜28cm、体重は大体3〜4kgです。
平均寿命
平均寿命は12歳から15歳と言われています。
ビションフリーゼと同様の平均寿命です。
性格
性格は明るく従順、甘えん坊で飼い主の言うことをとても良く聞くと言われています。
少し警戒心が高く、家族以外の人に吠えてしまう時もありますが、ちゃんとしつければ無駄吠え等は直ぐにおさまるでしょう。
とても頭が良いので、どんな時でも最高の相棒となって賢く立ち回ってくれる犬種として有名です。
ビションフリーゼに関するよくある質問
ビションフリーゼに関するよくある質問に回答します。
質問は、以下の2点です。
- トイプードルとどちらが飼いやすいですか?
- 抜け毛は多いですか?
トイプードルとどちらが飼いやすいですか?
どちらも甘えん坊で従順なため、一人暮らしで家を空ける時間が長い人やあまりかまってあげられない人は不向きでしょう。
ビションフリーゼはあまり運動が必要ないので、一緒にのんびりしてあげられる性格の方は飼いやすいでしょう!
トイプードルの方が活発で運動好きなので、こまめに一緒に散歩や運動出来る方や広いお庭のお持ちの方はトイプードルがおすすめです。
抜け毛は多いですか?
抜け毛の総量としてはどちらも同じ位かもしれません。
しかし、抜ける時期がビションフリーゼは春と秋に一気に、トイプードルは常に少しずつ抜けるという違いがあります。
まとめ
どちらもふわふわの綿あめのような外見で非常に人気の高い犬種ですが、性格や飼い方などはかなり違います。
もしどちらをお迎えするか迷っている方がいらっしゃったら、ご自身の性格に照らし合わせて考えてみてくださいね!