「タンパク質が必要っていうけど、なんで必要なの?なきゃどうなるの?」
「必要なタンパク質量ってどのくらい?何を与えればいいの?」
といった愛犬の健康を気遣っているそこのあなた。
愛犬には健康に良いエサをあげて、長生きしてほしいですよね。
タンパク質には大きく分けて2種類あり、「動物性たんぱく質」を摂らせることが重要って知ってましたか。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬にタンパク質が必要な理由
- タンパク質が不足することの健康上のリスク
- タンパク質の多いエサを与える際の注意点
- タンパク質を過剰摂取するとどうなるか
- 動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の違い
- 市販ドッグフード・手作りエサを与える際のポイント
タンパク質の正しい知識を取り入れ、体に良いエサを与えたい方は必見の内容です。
タンパク質は犬にとって最も必要な栄養素
タンパク質が必要な理由は、犬が健康を維持する上で必要な栄養素だからです。
- 基礎代謝
- 免疫力
- 被毛
- 皮膚
以上の健康を維持する上でタンパク質が必要になります。
タンパク質摂取後の体での流れは以下の通りです。
- タンパク質を摂取すると、体内でアミノ酸に分解される
- アミノ酸は摂取時のタンパク質とは異なるタンパク質に作り変えられる
- 犬の体に必要なタンパク質が出来上がる
以上の流れで必要な栄養素となります。
タンパク質が不足すると体に悪影響が出る
「タンパク質が足りてないと、うちの子はどうなっちゃうの?」
と心配されている方も多いでしょう。
タンパク質が足りていないと、犬の体に以下のような症状が出ます。
- 抜け毛が増える
- 免疫力が落ちる
- 病気にかかりやすくなる
- 成長しにくくなる
- 骨格や筋肉などの発育不全
- 被毛の質の低下(パサつく)
- 皮膚の乾燥
タンパク質の必要量は18%以上
AAFCO(全米飼料検査官協会)によると、犬種別の必要なタンパク質量は以下の通りです。
ライフステージ | 必要なタンパク質量の割合(ドライフード) |
---|---|
成犬 | 18%以上 |
子犬 | 22.5%以上 |
水を抜いた状態(乾物量ベース)で、タンパク質量の割合が18%以上であると望ましいです。
子犬の場合は、成長途中なので成犬よりもタンパク質割合が高いです。
AAFCO(全米飼料検査官協会)はペットフードの栄養基準を制定している団体のこと。
アメリカの団体で、日本ではアフコと呼ばれています。
ペットフード公正取引協議会もアフコの基準を採用している信頼度の高い団体です。
良質なタンパク質とは?
タンパク質にも、良質なものとそうでないものがあります。
「アミノ酸スコア」が高いほど、良質なタンパク質です。
- 魚類
- 大豆
- 卵
- 牛乳
- 牛肉
- 豚肉
上記のものはアミノ酸スコアが高い食べ物です。
スコアが高い食べ物をバランスよく上げるのが望ましいです。
ドッグフードを選ぶ際も、主原料がアミノ酸スコアの高い食べ物であるものを選びましょう。
タンパク質を与える上での3つの注意点
タンパク質を与える上での注意点は、以下の3つです。
- タンパク質を過多に摂ると悪影響のリスクがある
- 植物性たんぱく質ではなく動物性たんぱく質をあげよう
- 粗悪なタンパク質を与えると健康機能が低下する
注意点①.タンパク質を過多に摂ると悪影響のリスクがある
過剰にタンパク質を与えると、犬の体に悪影響が出る場合もあります。
肝臓や腎臓などによくありません。
過剰に摂取すると、脂肪として体の一部となる可能性があります。
脂肪とならなければ、裴瀬物や老廃物に変わる可能性があります。
必要摂取量のタンパク質を与えることが重要です。
注意点②.植物性たんぱく質ではなく動物性たんぱく質を与えよう
タンパク質は、「動物性」と「植物性」の2種類があります。
さらに大きく分けると、以下の5種類あります。
タンパク質の種類 | タンパク質の分類 |
---|---|
カゼイン | 動物性 |
ホエイ | |
卵白 | |
大豆たんぱく | 植物性 |
小麦たんぱく |
犬の祖先はオオカミです。
オオカミは肉食性なので、動物性タンパク質を多く摂取しなければなりません。
タンパク質を重視してエサを選ぶ場合、「動物性なのか植物性なのか」にも目を配って選びましょう。
注意点③.粗悪なタンパク質を与えると健康機能が低下する
先述で、良質なタンパク質について説明しました。
逆に粗悪なタンパク質を与えてしまうと、健康機能が低下してしまいます。
肝臓や腎臓に負担がかかるのです。
アミノ酸スコアが高い良質なタンパク質を与えましょう。
エサを与える際のポイント
エサをあげる際のポイントを以下の2パターンに分けて、紹介します。
- ドッグフードを選ぶときは総合栄養食のエサを選ぼう
- 手作りエサを与えるなら動物性たんぱく質を原料に使おう
ドッグフードを選ぶときは総合栄養食のエサを選ぼう
必要なタンパク質を摂るには、総合栄養食を選びましょう。
総合栄養食で犬に必要なタンパク質が十分摂れるからです。
総合栄養食とは、ペットフードと水だけで健康を維持するための必要な栄養素を取れるエサのこと。
ペットフードには、適切な犬の成長段階も併記されています。
成長段階にあったエサを選びましょう。
手作りエサを与えるなら動物性たんぱく質を原料に使おう
タンパク質を考慮した手作りエサを作るなら、以下の食材を原料にしましょう。
- 鶏肉
- 豚肉
- 魚
動物性たんぱく質は「鶏肉」や「豚肉」といった肉類だけではありません。
魚も動物性たんぱく質になります。
肉類と比べて、魚は消化がしやすいのが特徴。
アレルギーも起こしにくく、カルシウムも摂れます。
魚でも、白身魚は低脂肪なので、老犬にピッタリの食材ですよ。
魚を原料につかってエサを作るときは、必ず骨を取り除いてください。
まとめ
この記事では、タンパク質が必要な理由や必要な量について、説明しました。
以下がまとめです。
- 犬にとってタンパク質は最も必要な栄養素
- 最低でも水を含んでいないエサで18%以上タンパク質を含んでいるものをエサにしよう
- 手作りでエサを作る際は、動物性たんぱく質の食材を使おう
- 魚は動物性たんぱく質で、消化性も良い
- 粗悪なタンパク質を摂りすぎるのは体に悪影響が出る
- 市販のフードを買う際は、成長段階に合った総合栄養食を選ぼう
いかがでしたか。
タンパク質は摂ればよいのではなく、良質なタンパク質を必要量摂ることが重要。
市販のドッグフードを選ぶ際は、総合栄養食を選びましょう。