「マンゴーって犬に与えてもいいの?危険な成分とかない?」
「どのくらいの量なら与えていいの?注意点は?」
といった犬にマンゴーを与えてもいいのか調べているそこのあなた。
結論を言うと、健康な犬にはマンゴーを与えても大丈夫です。
健康状態に問題がある子や食物アレルギーの子には、与えてはなりません。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬へのマンゴーの与え方
- マンゴーを与える際の注意点
- マンゴーを与える際の目安量
- マンゴーの加工品は与えてもいいのか
- マンゴー以外に与えてもいい食べ物
マンゴーを与えてみたい方は、必見の内容です。
犬にマンゴーを与えてもいい
基本的には、マンゴーを与えても問題ありません。
一部、アレルギーや腎臓・心臓に問題のある犬は食べない方がいい犬もいます。
マンゴーを与える際は、果肉の部分だけを与えてくださいね。
主食としてではなく、あくまでおやつとして少量を与えるのがおすすめ。
マンゴーは甘くて、犬の好物になりやすいです。
与えすぎると、主食のドッグフードを食べなくなってしまう可能性もあります。
適量を与えるようにしてください。
子犬にはマンゴーを与えない方が安全
マンゴーを子犬には与えない方が良いです。
マンゴーは比較的、固い食べ物。
消化機能が未発達の状態の子には、与えない方が良いです。
積極的に与えるべき食べ物ではないので、成犬になってから与えましょう。
マンゴーに含まれている5つの栄養素
マンゴーに含まれている栄養素は、以下の通りです。
- βカロテン
- カリウム
- ビタミンE
- ビタミンC
- 食物繊維
βカロテン
βカロテンは犬が摂取すると、体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAを犬が摂ることによって期待される効果は、以下の通りです。
- 皮膚や被毛の健康維持
- 歯や粘膜を強くする
ビタミンAは、成長や粘膜などの機能に必要な栄養成分。
しかしビタミンAの摂りすぎもNG。
ビタミンを過剰摂取すると、関節炎になる恐れもあります。
カリウム
カリウムは、犬の機能維持に必要な栄養素。
生命維持活動をするために、必要不可欠なほど重要です。
カリウムとナトリウムが犬の細胞の一つ一つに存在しています。
ナトリウムの役割は以下の通りです。
- 体液のphを調節する
- 筋肉の収縮の働き正常に維持する
- 細胞に含まれている余分なナトリウムを出す
ビタミンE
ビタミンEは、犬にとって細胞膜の健康維持に必要な栄養素。
細胞膜が壊れると、以下の病気になる恐れがあります。
- ガン
- 消化器疾患
- 皮膚病
- 腎臓病
- 脳の病気
といったいろんな病気になる恐れがあります。
ビタミンEを摂ると、細胞膜を守ってくれる働きがあり、壊れにくくなるのです。
細胞膜の破壊が原因による病気になりにくくなります。
ビタミンC
ビタミンCはビタミンEと一緒に摂ると良い栄養素です。
抗酸化作用があり、以下の病気になるリスクを軽減する効果が期待できます。
- 胃がん
- 肺がん
- 口腔がん
ビタミンCはマンゴーをはじめとしたフルーツに多く含まれます。
- キウイ
- イチゴ
- オレンジ
- パイナップル
- メロン
これらのフルーツもビタミンCが多いです。
食物繊維
食物繊維は犬にも大切な栄養素であり、三大栄養素の一つでもあります。
マンゴーを獲ることで、「水溶性」「不溶性」どちらの食物繊維も摂れるのがメリット。
バランスよく含まれており、これらの食物繊維を摂ることで期待できる効果は以下の通りです。
- 便通を改善する
- 満腹感を維持する
- コレステロールの排出をサポートする
- 下痢の改善
などたくさんのメリットがあります。
食物繊維は取りすぎても良くないので、便の様子を見ながら調整してください。
犬にマンゴーを与える際の適量
犬にマンゴーを与える際は、おやつ程度の量を与えましょう。
具体的には、犬が1日に必要とするカロリー量の10%程度が目安。
犬の体重ごとの、与えてもいい目安量は以下の通りです。
犬の体重 | 与えてもいい量 |
---|---|
4kg未満 | 11g以下 |
8kg未満 | 25g以下 |
25kg未満 | 50g以下 |
25kg以上 | 70g以下 |
犬の普段の運動量や状態によって、違うのであくまで目安としてください。
犬へのマンゴーの与え方
犬にマンゴーを与える際は以下のポイントを守って、与えてください。
- 皮と種は取り除く
- 果肉部分だけを与える
- 消化しやすいように細かく切ってから与える
これらを必ず守って与えてください。
種は固いので、犬が食べると消化不良になる恐れがあります。
種を小さい犬が誤飲すると喉や消化器官に詰まる恐れも。
腸閉そくになるリスクもあるので、非常に危険です。
マンゴーに限らず、食べ物の皮や種は与えないようにしてください。
果肉部分も細かく切って、犬が飲み込みやすいようにしてくださいね。
犬にマンゴーを与える際の4つの注意点
犬にマンゴーを与える際は、以下の点に注意してください。
- 高カロリーなので肥満の犬には与えない方が良い
- 食物繊維が豊富なので便トラブルを起こす
- 食物アレルギーを持つ犬もいる
- 腎臓・心臓に問題がある犬には与えない方が良い
高カロリーなので肥満の犬には与えない方が良い
マンゴーは100gあたり68kcalあります。
高カロリーなので、与えすぎると肥満になるリスクも。
また糖分も多いので、糖尿病になる可能性もあります。
犬の好物になりやすいので、与える量や頻度には注意して与えて下さいね。
食物繊維が豊富なので便トラブルを起こす
マンゴーは食物繊維が豊富。
食物繊維は適量であれば、便通を良くさせたり、整腸作用がある成分。
しかし摂りすぎると、便トラブルを引き起こします。
食物繊維の摂りすぎが、下痢や便秘、軟便の原因になるのです。
食物アレルギーを持つ犬もいる
他の食べ物と同様、マンゴーに食物アレルギーを持つ犬もいます。
はじめてマンゴーを与える際は少量から与えましょう。
アレルギーの際に出る症状は、以下の通りです。
- かゆみ
- 下痢
- 嘔吐
これらの症状が与えた後に見られる場合、アレルギーの可能性があります。
症状がひどい場合は、動物病院に連れて行ってあげてください。
症状が軽ければ様子を見て、マンゴーを与えるのは控えましょう。
「アレルゲンを特定して、危険な食べ物を避けたい」方は、病院で検査を行いましょう。
アレルゲン検査についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
腎臓・心臓に問題がある犬には与えない方が良い
腎臓病の犬にカリウムを与えるのは危険。
カリウムを体内からうまく排出できないからです。
血中のカリウム濃度が上がってしまうため、高カリウム血症になる可能性もあります。
高カリウム血症になると以下の症状が見られます。
- 筋力の低下
- 吐き気
- 不整脈などの脈拍以上
- 足のしびれ
重症になると、死に至る恐れもある病気です。
腎臓や心臓に問題がある犬に与える際は、獣医師に確認するようにしてください。
マンゴーの加工品は与えない方が良い
マンゴーの加工品は基本的に与えない方が良いです。
- マンゴープリン
- マンゴーアイス
- ドライマンゴー
砂糖がたくさん入っていたり、牛乳を多く使用している場合もあるためです。
与えすぎると、肥満になったり、下痢になってしまう恐れがあります。
無添加のドライマンゴーも食物繊維を多く含んでいるため、便トラブルを起こしてしまいます。
加工品は犬には良くない成分・調味料が多く含まれているため、与えないようにしましょう。
マンゴーの他に犬に与えてもいい食べ物
マンゴー以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、「犬へのマンゴーの与え方・注意点」や「マンゴーに含まれる栄養素」について解説しました。
以下がまとめです。
- マンゴーを犬に与えてもいい
- 食物アレルギーの可能性もあるので、最初は少量からにしよう
- 腎臓・心臓に問題がある犬には与えないようにしよう
- マンゴーを与える際は、種や皮は取り除こう
- 種を食べると、喉や消化器官につまる恐れがある
- マンゴーはカロリーや糖分が多いため、与えすぎに注意
- 犬が1日に必要とするカロリー量の10%程度が与えてもいい目安量
- マンゴーの加工品は食物繊維や糖分が豊富なため与えない方が良い
いかがでしたか?
マンゴーを初めて与える際は、少量にしてください。
また与えすぎると、偏食になる恐れがるので、たまに与える程度にしましょう。
あくまで主食はドッグフードにしてくださいね。
食べ物に関して正しい知識を取り入れて、愛犬の健康をサポートしてあげて下さい。