ほめる達人になろう!
しつけの課題はそれぞれに色々とあるので、問題行動の矯正には、時間とかなりの根気が必要なので別の方法を取る場合がありますが、基本的にはドッグキャッチしつけ教室で
「ほめてしつけるトレーニング」を教えています。
ほめてしつける方法には【大きなリスク】がありません。
そして、自分の身に付くとしつけがどんどん楽しくなるメリットがあるのです。
今回は「愛犬をしつける!」という視点でなくて、愛犬のしつけが楽しく上手に出来るトレーナーになるぞ!という気持ちでお読み下さい。
「愛犬を、ほめて育てましょう!」とお話しすると、いくつかの決まったご質問を頂きます。
・いつ、ほめたらいいのですか?
・どうやってほめたらいいのですか?
・困ったことばかりで、ほめるところなんてありません
他にも色々と出てきますが、飼い主さんの性格やしつけの目標などに合わせた回答となるときりがなくなってしまうので、代表的な感じでご紹介を終わります。
この3つのご質問には、何度も繰り返しお答えしています。
ほとんどのケースに該当するので、自信を持ってこちらでもお答えします。
この3つを理解するといつの間にか「ほめ上手な人」に変わってしまうのではないかと思っています。
もしかしたら、ビジネスや家族関係にも役に立ってしまうかも知れません♪
いや、それはないかな^^;どうかな^^ とりあえず楽しいので想像してみて下さい。
ほめる達人になろう! 1 【いつ、ほめたらいいか?】
犬のしつけはタイミングとメリハリです。
私は、この2つがパーフェクトであれば他の事は何も考えなくて良い。くらいに思っています。
ただ、パーフェクトを身につけるのは非常に難しく、私もまだまだ修行中です。
自慢ですが、私はもともとこのタイミングとメリハリがとても良くて(笑)
犬とのコミュニケーションを心から楽しむことが出来たこともあり、ドッグトレーナーになりました。
それからたくさんの犬を観て、たくさん勉強をしてもまだまだだと感じています。
生徒さんの中にも、もともとのセンスが良い人がたくさんいます。また、ちょっと苦手な方もいらっしゃいます。
そんなわけで、いつ、ほめたらいいか?は犬のしつけのたった2つのコツのひとつ、「タイミング」の問題なわけで、とても大変重要なポイントなのです。
大変もったいつけてしまいましたが、答えはとても簡単です。
『出来るだけ早く!!』が正解です。
とにかく早く。犬は3秒で忘れる。とも言いますが、何秒で忘れるかは大きな問題ではありません。
教えたいことが出来たとき、練習に成功したとき、とにかく早くほめて下さい。
だんだんと成功が増えてくることは間違いありません。
3秒はちょっと長いですね。。
ここは目標を高く、0.01秒を目指しましょう♪
ほめる達人になろう! 2 【どうやってほめたらいいですか?】
「ほめる」というのは、慣れていない人間にとっては、結構難しいことですね。
私も昭和生まれの日本男児ですから、ちょっと気恥ずかしいような・・・
ほめるっていうのは、なんだか照れてしまいますね。あまり、自分もほめられた記憶もありません(苦笑)
なので、「どうやってほめたらいいですか?」と聞きたくなる気持ちが分かります。
犬の反応が微妙で、ほめたことになっているのか?分からない場合もありますね。
でも、これも答えは簡単です。
成功に対して、自分が喜べばいいんです。
前回のコラム「頭でっかちにご用心」でも少しお話ししましたが、
大前提として愛犬に対して心を開くことはとても大切なことです。
目標を持ってトレーニングをしたときに、愛犬の成功体験が自分にとっても嬉しいことだと思えるようになります。
パートナーに対して「良くできたね!すごかったね!」と一緒に喜ぶことが一番のご褒美になりますから、
是非、よく観察しながら成功を一緒に喜んで下さい。
「出来たねー。天才だねー。」と、オーバーなくらい表現して、心の中では「良くやったね☆嬉しいよ☆」と思っているようならパーフェクトです。
ほめられた犬が嬉しいのはもちろんですが、その前に自分が嬉しがっているようであれば、どちらも楽しくてワクワクしてしまいますね。
あまり考えすぎずに、一緒に喜んでみませんか。
ご褒美におやつを使うこともオススメしていますが、そのときでも必ず、自分は嬉しいよ。と思っているのが理想です。
見た感じに分からないようなクールな愛犬でもだんだんとほめられるのが嬉しいという表情や仕草が出てきます。
そうなると、さらに可愛くなりますよ。
だんだんと自分の身に付いてきたなら、+スピードアップを目標に加えて下さいね♪
ほめる達人になろう! 3 【困ったことばかりで、ほめるところなんてありません】
これは、困ってしまいますね^^;
でも、本当にそうなのか?は疑わしいと思います。
愛犬は家族の一員ではありますが、ペットドッグは、生活の一部(~ほとんど)を飼い主が管理しています。
まず、困ってしまうことの原因の中に管理の見直しで減ることを探しましょう。
「失敗を減らし、成功を増やす。」
それを目標にすると、飼育環境の中に問題点が結構見つかります。
いくつかの工夫で一気に問題点が解決することもあります。
それで、失敗が減ります。困ったことが少し減るわけです。
そして、成功を増やしましょう。
たとえば、今、完全に覚えているしつけを繰り返しほめることでもOKです。
おトイレが上手に出来た。おすわりはいつでも出来る。
簡単なこと、もう出来ていることだけど賢くできることに対して、ちょっと声を掛けてみる。嬉しい気持ちだと伝えてみましょう。
犬もだんだん、飼い主の気持ちに寄り添ってきます。
どんどん「もっとほめられたい」という気持ちが強くなってきます。
とても可愛いです^^ でも、たまに鬱陶しいかも(笑)
それから、吠えて、吠えて、吠えて困る。という場合でも、少し位は吠えやむ瞬間があるはずです。
そのときに、猛スピードで(^^)ほめる。
これは、かなりのテクニックが必要になるかも知れませんが、飼い主さんが習得することで、改善につながりますからチャレンジしてみて下さい。
しつけの方法は様々ですから、これは楽しそうだな♪と思われれば、是非積極的にチャレンジして下さい。
人が変われば犬も変わる。とよく言いますが、その通りだと思います。
犬が変わったときには、人が変わっている訳なので、社会生活での人間関係や、家族関係ももしかしたら変わるかも知れませんね。
自分以外の生き物(ざっくり、犬と人を一緒にしてます^^)の成功を、一緒に喜び合えるっていうのは素晴らしいことだと私は思います。
ナチュラルにナチュラルに、ほめる達人になって楽しく過ごしましょう♪
ドッグトレーナー 金倉高志
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