ほめてしつける理由
ほめてしつけるトレーニング。というと、とても親しみやすいイメージがするので、
しつけ教室のキャッチコピーとしては最適のような気がします。
ただ、この素晴らしいキャッチコピーを用意して客引きをしよう!なんて思っているわけではなく、数多くあるトレーニングの種類の中で、
ドッグキャッチのしつけ教室はどのようなものなのかをわかりやすく表せば、「ほめてしつける」方法をメインにしています。ということなのです。
ドッグトレーナーの金倉です。
今回は、その「ほめてしつける理由について」お話しします。
まずは、犬の感じ方(考え方)を一番に考えます。
子犬が我が家にやってきて、一番最初のトレーニングはトイレトレーニングになると思うのですが、
よく聞く方法は、かなり古くから言われているもので、
おしっこを失敗した場所に連れて行って、鼻先をそこにこすりつけて「ここでおしっこしちゃだめよ!」と叱り、「ここでするの!わかった?」と、正しい場所へ導きます。というような方法ですね。
今でも、トイレシートの袋のうしろっかわにも書いてあるしね・・・。^^;
子犬は「ここ」でおしっこをしたら叱られるんだ。と考えた場合、「ここ」ではない場所でしよう!と理解します。
そうすると、「ここ」じゃなくて、シートの上でしようと運良く思いついた子は、その方法でうまくいきます。
まぁ、実際はこんな簡単に運良く覚えてくれれば、誰も苦労はしないですね。^^;
この方法で、よくある失敗例は「おしっこをしたら叱られるんだ。」と考える子の場合。
その場合は「怒られるからママが見てないところでしなくちゃいけない」と理解するわけです。
そうなると、排泄はやめるわけにはいきませんから、隠れてするようになってしまいます。
そして、隠れておしっこをするようになってしまうと、叱ることもほめることも出来なくなってしまいます・・・。
考えて、理解します。
犬が考えているタイミングをつかむのは少し難しいです。
子犬の意志で何かをしている瞬間と、人の叱る、ほめる、その他、色々なサインとがうまくマッチしたときがそのタイミングです。
おしっこをし、叱られた瞬間に、子犬は何かを考えます。叱り方やその子の性格や色んな事でみ~んな違うことを考えます。
そんなわけで、子犬を飼って必ずやらなくてはいけない「トイレトレーニング」で失敗してしまう場合が結構あるのでしょう。
叱って教えようとすると、運悪く間違った理解をしてしまう可能性が高まります。
ほめてしつけるトレーニングは叱って教えるよりも、いささか時間がかかります。
重要なのは、いかに犬に「成功体験」をさせてあげられるかです!