第二章:クレート トレーニングをオススメする理由(前編)
みなさん、しつけを楽しんでいますか?
こんにちは。
ドッグキャッチのトレーナー金倉です。
第二回目は「クレートトレーニング」についてです。
クレートトレーニングっていうのは、俗に言う「ハウス」を利用する事です。
我が家のワンコ達、お留守番の時にはハウスに入っています。
スヌーピーが入っているような「犬小屋」とは違います。
別の言い方をすれば「檻」の様なタイプの物です。
これを「ケージ」と言います。
ケージを利用することに嫌悪感を示す方がいます。
初めて犬をトレーニングしようとする人は、たいてい嫌がります。
まぁ、気持ちは分からなくもありません。
檻に閉じこめて飼う様に感じてしまうのですよね・・・
とりあえず「檻」っていう感覚を無くしてみて下さい。
「閉じこめる」とも違います。
快適に日常使用する「ハウス」を「クレート」と表すことにします。
DogCatchでおすすめしたいのは
写真の、屋根付きの「ケージ」です。
(協力:クレートでヘラヘラしている愛犬のパララ )
このような屋根のない「サークル」は、
いつか飛び出す可能性が大で、
さらに、上からの出入りを覚えると、
後ろ足で立ち上がって出たがる様になってしまいます。
(協力:トイレ掃除のためサークルで待機中のパララJr)
クレートを、愛犬の安心できる部屋だと考えると、 使用するのに不快感が無くなります。
例えば、愛犬とあまり気の合わないお客さんが来た時などは、ムリに引き合わせる必要がありますか?
お客さんが来ると、玄関まで走って行って吠えかかって困る という相談が非常に多いですが、
それならば、ケージに入れて回避することを選択できませんか?
犬の習性ですが、もともとは穴の中で暮らしていた動物です。
少し狭いくらいのお部屋を住処として与えてあげれば、安心するものです。
クレートに慣らしておくことに、デメリットはありません。
常に使用するかどうかは、トレーニングの進み具合を考え、
飼い主さんが決めればいいことだと思います。
ただ「慣らしておくこと」は必ず必要だと思っています。
トリミングに出されているわんちゃんは、
仕上がってからお迎えまでの待ち時間にはクレートを使用することがほとんどです。
クレートトレーニングが出来ていないワンちゃんには
少なからずストレスがかかると思います。
ずぅ~っと、吠えっぱなしのワンちゃんも少なくありません。
クレートを使用しないペットホテルはほとんどありません。
(まあ、最近は犬好きの主婦さんなんかが経営する
「普通のおうちホテル」も増えてきているようですが・・・)
飼い主さんが旅行、又はお葬式や結婚式など絶対にはずせない用事が出来てしまう事は、
わんちゃんを迎えてから最後の時を迎えるまで全くないということはないはずです。
飼い主さんと離れて寝泊まりをし、さらに入ったことのないクレートに入らされれば、
相当のストレスを感じることでしょう。
「だれか家で預かってくれる友達や親戚や両親がいるんだ。」という飼い主様。
じゃ、入院は?
ケガをした。病気をした。
重症なので入院することになりました。
でも、入院って事は、少なからず安静が必要です。
安静が必要なのにクレートを使用せずに放し飼いをしてくれる病院がありますか?
痛い。心細い。しんどい。
それなのにクレート初体験。
それでは、完治する日が遠ざかってしまうこと間違いなしでしょう。
クレートを使用することが、「閉じこめるという事ではない」と思って欲しいと書きましたが、
慣れていないということは、閉じこめられた。と感じてしまうこと間違いなしです。
丁寧に「慣らせる」練習をしてはみませんか?
次回(後編)は、パララに協力してもらって、画像でトレーニング風景を紹介します。
お楽しみに!!