「犬のひげ」には、見た目以上の重要な役割があります。
多くの飼い主が気づかないかもしれませんが、犬のひげは非常に敏感で、犬が周囲の環境を把握するための大切な感覚器官です。
今回は、犬のひげがどのように機能し、犬にとってどれほど重要なのかを詳しくご紹介します。ひげを正しく理解することで、愛犬とのコミュニケーションがさらに深まるでしょう。
犬のひげの役割とは?

犬のひげは「触毛(しょくもう)」と呼ばれ、普通の毛とは異なり、根元には多くの神経が集中しています。
このため、犬のひげはわずかな触覚や空気の動きにも敏感に反応し、犬が周囲の状況を感じ取るためのセンサーのような役割を果たしています。
1. 周囲の物体を感じ取るセンサー
犬のひげは、周囲の物体に触れることでその位置や形、大きさを確認する役割があります。
特に目の前にある物や狭い場所を通過する際に、ひげが物体に触れることでその距離感を把握します。暗闇の中でもひげがあることで、安全に動き回ることができるのです。
2. 距離感の調整と安全な移動
犬は視力が優れているわけではなく、特に近くのものを見るのが得意ではありません。
そのため、ひげを使って顔の前にある物との距離を感じ取ります。例えば、壁や障害物に顔が近づいたとき、ひげが先に触れることで衝突を防ぎます。
このように、犬のひげは移動時の安全確認の役割を果たしています。
3. 空気の動きを感知する能力

犬のひげは空気の流れや風の動きに対しても敏感です。
風がどの方向から吹いているのか、また近づいてくる物体が生み出す空気の変化を感じ取ることができるため、犬は素早く反応することができます。
特に狩猟犬は、この感覚を活かして獲物の位置を正確に捉えることができるのです。
4. 感情表現やコミュニケーション

犬のひげは、感情や状態を示すためにも動きます。
例えば、警戒しているときはひげがピンと前に立ち、リラックスしているときは自然に垂れることが多いです。
このように、ひげの動きは犬の気持ちを表現する一つの手段となっており、他の犬とのコミュニケーションにも影響を与えると言われています。
5. 狩猟や探索活動のサポート
特に狩猟犬や作業犬にとって、ひげは周囲の環境を探索する際の重要なツールです。
ひげを使って獲物や障害物の存在を確認し、適切に行動することができます。
狩猟中やトレーニング中には、ひげの感覚が役立ち、犬が効率的に任務を遂行できるようサポートしています。
犬のひげは抜いてはいけない
ひげを抜くことで見た目を整えたいと思うことがあるかもしれませんが、ひげを抜くことは犬にとってストレスや不安を引き起こす原因となります。
ひげを失うことで感覚が鈍くなり、環境への適応力が低下する恐れがあります。ひげは犬の大切な感覚器官ですので、無理に抜いたりしないようにしましょう。
まとめ:犬のひげを大切にしよう

犬のひげは単なる飾りではなく、周囲の情報を収集し、安全に過ごすための重要なツールです。
ひげの持つ感覚機能を理解することで、犬の行動や感情をより深く読み取ることができます。愛犬との信頼関係を築くためにも、ひげを大切にし、その役割を尊重してあげてください。
愛犬のひげがどれほどの情報を伝えてくれているかを知ることで、より豊かなペットライフを楽しむことができるでしょう。
※トリミング犬種については、この通りではありません。サロンでカットしてくれる場合もあるかと思います。美容目的のカットを否定するための記事ではありません。ただし、ひげを「抜く」のはやめてあげてくださいね

