「梅干しって人間の健康にはいいけど、犬には刺激が強すぎかしら」
「与えるときは何を注意すればいいの?」
といった梅を犬に与えても良いか調べているそこのあなた。
結論を言うと、梅干しの果肉部分は犬に与えても良いです。
梅干しの種や成熟していない青梅などは、絶対に与えないでください。
この記事では、以下の内容を説明します。
- 梅干しを与える際の注意点
- 種や青梅を与えることの危険性
- 種を食べてしまった時の対処法
梅干しの安全な与え方や量を知りたい方は、必見の内容です。
梅干しの果肉部分は与えても問題ない
梅干しの「果肉部分」のみ、与えても問題ありません。
種は与えてはならないので、必ず取り除いてください。
梅干しは健康面でいい作用があります。
しかし塩分も多いので、積極的に与えるべき食材ではありません。
与える際は、少量を与えるようにしましょう。
梅干しや青梅の種は与えてはならない
梅干しや青梅の種は与えてはなりません。
梅干しの種を飲み込むと、非常に危険です。
種を飲み込むことによる問題点は以下の通りです。
- 喉に詰まらせて呼吸困難になる
- 種が消化されず、排泄もされない
- 腸や胃に種があたり、傷ついてしまう
これらの問題点があるので、与えてはなりません。
梅干しの種の先端は尖っています。
尖った部分が、体内の粘膜部分に触れると傷ついてしまいます。
吐かせるために病院にもいかなければなりません。
種を誤飲してしまうと、犬のサイズによっては呼吸をしづらくさせてしまうこともあります。
種が消化管に詰まってしまう可能性もあります。
危険なことは確かなので、絶対に種を取り除いてから与えましょう。
梅に限らず、犬にとって種は危険なもの。
固くて消化しづらいため、果物や野菜の種は与えないようにしましょう。
食べすぎによる塩分の摂りすぎに注意
梅干しには塩分が多く含まれています。
犬は1日に、体重1kgあたり2g以上の塩分を摂ると危険です。
4gを超えると、命にかかわります。
梅1粒あたりの塩分相当量は、2g程度。
子犬の場合は、1粒与えるのも危険です。
与えすぎにより、塩分を取らせないように注意してください。
与えるなら、犬用に加工された梅の食べ物を与えると安心ですよ。
青梅は与えてはならない
青梅には犬に害のある成分が含まれているので、与えてはいけません。
アミグダリンという成分です。
アミグダリンが体内で分解される際に、シアン化水素に変化します。
シアン化水素が犬には有害で、中毒症状を引き起こす原因に。
熟す前の梅ほど、アミグダリンが多くなるので危険です。
シアン化水素を体内に入れると、シアン化水素中毒になります。
シアン化水素中毒の時に見られる症状
シアン化水素中毒の時には以下の症状が見られます。
- 下痢
- 呼吸困難
- 痙攣
- 嘔吐
- ふらつき
これらの症状が現れます。
バラ科の種も同様にシアン化水素酸を作ってしまいます。
以下の果物の種も、決して与えないようにしてください。
- あんず
- さくらんぼ
- もも
- りんご
種を食べてしまったら動物病院へ
種を食べてしまったら、すぐに吐かせることが重要。
自宅で種を取るのが難しければ、動物病院へ連れていきましょう。
小さい犬の場合、呼吸困難になる恐れもあります。
種が胃腸に詰まった場合は、嘔吐・腹痛などの症状も考えられます。
動物病院へ連れていき、以下の点を伝えるのが望ましいです。
- 食べた日時
- 食べた梅の種類
- 食べた量
食べた梅と同じ種類のものが残っているなら、持参して提示しましょう。
梅干しの果肉部分を食べると期待できる効果
先述した通り、果肉部分なら与えても問題ないです。
果肉部分には、クエン酸が含まれています。
クエン酸の摂取により、疲労回復や免疫力の向上が期待できますよ。
また果肉に含まれるカテキン酸は、腸内環境を整えてくれる作用も。
便秘や軟便といった便のトラブルを改善してくれますよ。
アスパラガス以外に与えてもよい食べ物
とうもろこし以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、「梅を与える際の注意点」や「種を食べてしまったときの対処法」を解説しました。
以下がまとめです。
- 梅干しの果肉部分は与えも良い
- 梅干しの種や成熟していない梅は与えてはならない・
- 梅干しは塩分が多いので、塩分量を確認して与えよう
- 梅の加工品も与えてはならない
- 種を飲み込んでしまったら、体内に残ってしまうので、病院へ連れて行こう
いかがでしたか。
梅は健康に良い面もありますが、塩分も高いので与えすぎは禁物。
成熟していない梅や種の部分は、非常に危険なので絶対に与えないでくださいね。
正しい食べ物の知識を学んで、愛犬の健康をサポートしてあげてくださいね。