「うちの子、ずっと私についてきて可愛い!どんな気持ちなのかしら?」
「私が離れようとすると、異常にさみしそうな顔をする!どうすればいいの?」
といった愛犬の後追いが気になっているそこのあなた。
犬が後ろをついてきてくれると可愛いと思う方は、多いですよね。
しかし、過度の後追いは「分離不安症」という病気の可能性もあります。
この記事では、以下のことを説明します。
- ついてくる理由
- 分離不安症の見分け方・治し方
- 犬が後追いをする年齢
愛犬の後追いの気持ちを知りたい方は必見の内容です。
犬が飼い主についてくる6つの理由
犬が飼い主についてくる理由は、以下の6つです。
- 不安な状態でいる
- 好きで依存している
- 本能でついていく
- 要求している
- 遊んでほしい
- 期待している
理由①.不安な状態でいる
不安な環境下では、飼い主についていく傾向があります。
例えば、以下のようなシーンです。
- 雷がなっている
- 周りがうるさい
- 車通りの多い場所を歩いている
- 怖い犬がいる
不安に感じた犬は、飼い主のそばで恐怖を和らげようとします。
外出時にのみついてくる場合は、不安だからでしょう。
理由②.好きで依存している
飼い主が好きで四六時中ついて回る場合もあります。
そばにいると安心だし、好きだから一緒に行動するのです。
- もっと飼い主に甘えたい
- もっと飼い主とくっつきたい
といった思いから、ついてくるのです。
飼い主を信頼しているサインでもあります。
理由③.本能でついていく
犬には群れで行動する習性があります。
犬の祖先はオオカミです。
「一匹狼」という言葉もありますが、オオカミは本来群れで行動する生き物。
仲間と一緒に過ごす習性を持っています。
飼い主や家族を仲間だと思って、ついてきている場合もあるでしょう。
犬は数日ぶりに会うといつもより喜びますよね。
一人で生きるのが苦手な生き物なのです。
仲間と認識して、本能でついてきているのです。
理由④.要求している
飼い主に要求しているときのみについてくる場合も。
- エサが欲しい
- おやつが欲しい
- 散歩に連れて行ってほしい
- ドアを開けてほしい
- トイレに行きたい
などの要求です。
要求の場合は、ついてくる意外にも他の行動で示す場合もあります。
目を見つめたり、吠えたりなどで意思表示する犬もいるでしょう。
理由⑤.遊んでほしい
「退屈で遊んでほしい」と思っているときに、ついていきます。
口に何かを加えてついてきている場合は、「遊んでほしい」からです。
遊んであげれば、愛犬のストレス発散や運動不足改善にもなるので、遊んであげるのがおすすめ。
信頼関係も増して、今までよりしつけもできるようになりますよ。
理由⑥.期待している
- 「ごはんの時間かも」
- 「おやつがもらえるかも」
- 「散歩に連れて行ってもらえるかも」
などと期待しているときに、飼い主のそばにいます。
「エサ・お菓子の袋の音」や「玄関あたりにいるとき」に、期待して近寄るのです。
期待しているときは、何かを待っているような嬉しそうな表情をしています。
犬か何か伝えたそうな表情をしていないかチェックしてみましょう。
犬がついてくるのは分離不安症の可能性もある
極度の場合は、「分離不安症」という病気の可能性もあります。
分離不安症とは、飼い主と離れると過度に不安な状態になる症状のこと。
精神面・肉体面ともに悪影響があり、中には不安で吐いてしまう犬もいます。
分離不安症の見分け方
分離不安症の場合、他の症状も見られるので参考にしてください。
- 飼い主が外出するときに、極度にさみしがる
- お風呂・トイレにもついてこようとする
- 常時、飼い主の後ろをついてくる
- 下痢や嘔吐などの体調不良になってしまいます
- 自分や物を傷つける
- 漏らしてしまう
- 自分の前足・後ろ足を「なめる」・「噛む」
以上の症状がみられた場合、「分離不安症」の可能性があります。
精神疾患なので、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
治せる病気なので、早く治療して症状が緩和するように努めましょう。
分離不安症を治す4つの方法
症状が軽い場合は、対策すれば改善できます。
以下の4つの方法で、改善していきましょう。
- 毎日別室に連れていき、離れる時間を少しずつ長くしていく
- 「行ってくるね」などの挨拶をせず、外出する
- 飼い主が外出する際は、テレビをつけておき、無音にしない
- 家にいるときに過度に接しない
治していく過程でも、留守中にものを壊してしまう場合もあるでしょう。
「留守番中のいたずらは𠮟らない」ことを徹底してください。
犬もいたずらしたくてしているわけではないからです。
どうしてよいか分からずやむを得ずしている場合も考えられます。
犬が飼い主の後追いをする時期
犬によって個体差があるため、ついてくる時期も一緒ではありません。
「子犬の頃」や「シニア犬の頃」に後追いが多くみられます。
成犬のころにも見られる現象です。
後追い自体は問題ないので、そっとしておきましょう。
子犬の頃
子犬の頃は、目の前のことや人に興味深々。
甘えん坊で人懐っこい犬が多いので、飼い主のそばにいたがります。
目にするものが新しいものばかりで、不安な気持ちもあるでしょう。
子犬は飼い主について行動しやすい時期です。
シニア犬の頃
成犬の頃はついてこなかったのに、シニア犬になってついてくる場合も。
シニア犬は、体の様々な部位に支障が出ています。
- 目の前がかすんでみえる
- 片耳が聞こえづらい
- 体が重く動かしづらい
支障がでて、一人でいることが不安になるのです。
飼い主といると安心できるので、そばにいようとするのです。
まとめ
この記事では、「飼い主についてくる理由」や「分離不安症と治し方」について紹介しました。
以下がまとめです。
- 飼い主についてくるのは好意があるからだけではない
- 目や表情、口の動きなども参考にして、気持ちを読み取ろう
- 限度を超えてついてくる場合は、「分離不安症」の可能性がある
- 分離不安症は治せる
- 分離不安症になると、自分や物を傷つけることがある
- 飼い主がいなくなると、吐いたり・漏らしたりする場合は、「分離不安症」の可能性がある
- 子犬だけでなく、シニア犬でも後追いする犬は多い
- 子犬の頃から大人になってもずっとついてくる犬もいる
- 分離不安症の場合、飼い主から離れるのを徐々に慣らしていこう
後追いをされると、「この子、私に懐いてくれてるんだ。可愛い」と思いますよね。
好きだからついてきてる場合もありますが、他の理由も考えられます。
犬の表情やしぐさなども参考にして、正しくサインを受け取りましょう。