「トマトって人間には体にいいけど、犬に与えても平気?」
「トマトって生でも大丈夫なの?火を通さないとダメ?」
といった犬にトマトを与えてもいいか調べているそこのあなた。
結論から言うと、犬にトマトを与えても問題ありません。
生の状態でも加熱した状態でも与えてOK。
葉やヘタには有害な成分が含まれているので、与えないようにしましょう。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬へのトマトの安全な与え方
- 与える際の注意点・適量
トマトを犬に与えてもいいか調べている方は、必見の内容ですよ。
犬がトマトを食べても問題ない
犬がトマトを食べても問題はありません。
ただし、人間が食べるときと同様に完熟したものを与えてください。
与えるときは、生でも加熱した状態でもどちらでもOK。
トマトは水分が豊富で、水分量が90です。
水を積極的に飲まない犬に与えるのがおすすめですよ。
子犬や老犬に与える際は加熱して与えよう
子犬や老犬にも、トマトは与えてよいです。
与える際は加熱して、柔らかくしてから与えてください。
子犬や老犬は消化機能が弱いからです。
皮や種も取り除いて、果肉だけを与えるようにしてください。
トマトに含まれている3つの栄養素
トマトに含まれている栄養素は、以下の3つです。
・カリウム
・リコピン
・ビタミンC
カリウム
カリウムはミネラルの一種です。
細胞を正常な状態に保つのに必須の栄養素。
期待できる効果は以下の通りです。
- 体の水分量の調整
- 血圧を下げる
- 利尿作用
利尿作用があるのも特徴の一つ。
体内にある余分なナトリウムを尿と一緒に体外に排出してくれる役割があります。
ただし腎臓機能が弱い子に、摂らせるのは要注意。
腎臓機能が衰えていると、体内のカリウム濃度が高くなる恐れがあります。
カリウム濃度が高くなると、高カリウム血症という病気になる可能性も。
投薬している犬も、カリウム摂取量を調整しなければならない場合があります。
通院中の犬に与えるときは、獣医師に問題ないか確認しましょう。
リコピン
リコピンは、トマトを代表する栄養素。
天然色素カロテノイドの一つです。
老化を予防する効果があり、ダイエットや美容にも良いと期待されています。
サプリメントにも配合されることの多い栄養素です。
ビタミンC
ビタミンCの摂取により期待できる効果は以下の通りです。
- 白血球の機能強化
- 免疫力のアップ
- 皮膚や被毛の健康維持
ビタミンCは犬の体内で生成できる栄養素。
積極的に摂るべきほどの栄養素ではないですが、与えても特に問題はありません。
体内で生成する量が足りない時もあります。
犬にトマトを与える際の適量
犬にトマトを与える際は、1日に必要なエネルギー量の10%~20%を目安にしましょう。
主食ではなく、おやつ程度に与えてください。
与える際の目安量は、以下の表を参考にしてください。
犬のサイズ | 適量 |
---|---|
3kg以下 | 5g〜10g |
5kg | 8g〜15g |
10kg | 15g〜39g |
25kg以上 | 39g〜78g |
トマトは水分量が豊富です。
与えすぎると、下痢になる恐れもあります。
他の与える食べ物を水分量の少ないものにしたり、与える水の量に気を配ってください。
トマト1個当たりの重量は、以下の表を参考にしてくださいね。
トマトのサイズ | 重量 |
---|---|
大サイズ | 280g程度 |
中サイズ | 150g程度 |
小サイズ | 73g程度 |
ミニトマト | 17g程度 |
犬へのトマトの安全な与え方と注意点
犬へトマトを与える際は、以下のポイントを守ってください。
- 生でも加熱した状態でもトマトを与えていい
- 皮は剥いてから与える
- ヘタや葉は取り除く
- 細かく切って、喉に詰まらないようにする
- 完熟したトマトのみを与えよう
以上の5点です。
皮は剥かなくても問題ないですが、消化の面を考えると向いた方が良いです。
栄養素も吸収しやすくなります。
ミニトマトは小さいですが、必ず小さく切って与えてください。
犬は飲み込む習性があります。
丸飲みしても問題ないくらい、小さく切ってください。
丸ごと与えると、喉や食道に詰まってしまう恐れがあります。
トマトに含まれるトマチンが犬には危険
トマトには、「トマチン」とぃう有害物質が含まれています。
トマチンは果肉には含まれておらず、以下の部位に多いです。
- ヘタ
- 葉
- 茎
- 花
なので、これらの部分を犬に与えてはなりません。
未熟なトマトにも含まれている物質です。
トマチンを摂取すると、中毒症状を起こす可能性があります。
中毒症状を起こすと体内では、以下のような作用が起きます。
- 下痢・嘔吐などの消化器症状が出る
- 体内の赤血球が破壊される
重症の場合は、死亡する可能性もあるので注意してください。
犬がトマトの危険な部位を食べてしまったら病院へ
犬がトマトの危険部位を食べてしまったら、すぐに病院へ連れて行ってください。
中毒を起こさせる前に、吐き出させなければなりません。
口に残っている場合は、飲み込む前に取り除いてください。
中毒が起きてしまっている場合も、治療が必要なので病院に行かなかなければなりません。
現物と同じトマトが残っているなら、持って行ってください。
食べたことが確実なら、できるだけ早く病院を受診。
吐かせる処置は、獣医師に任せてください。
医学知識のない素人が対応すべきでは、ありません。
吐かせた後も適切なケアが必要なので、病院に連れて行ってください。
病院での治療法
病院では症状の進行度合いにより、治療が異なります。
以下のような治療を行うことになるでしょう。
- 血液検査
- レントゲン
- 超音波検査
- 点滴
- 注射
場合によっては、入院が必要な場合もあるでしょう。
トマトに食物アレルギーを持つ犬もいる
トマトに食物アレルギーを持つ犬もいます。
初めて与える際は、少量を与えてみてください。
少量でアレルギー症状が出ないか、確認しましょう。
食物アレルギーの際に見られる症状は、以下の通りです。
- 体のかゆみ
- 嘔吐
- 下痢
これらの症状が見られる場合、アレルギーの可能性があります。
愛犬のアレルギー対象となる食べ物を知りたい方は、病院でアレルゲン検査を受けましょう。
犬にトマトの加工品は与えない方が良い
トマトの加工品は、与えないでください。
人間が食べるために、加工されたものは犬には危険です。
添加物や調味料が加わっているからです。
- 塩分量が犬には多すぎる
- 保存料などの添加物が含まれている
など、犬には良くない加工品が多いです。
無添加のモノであっても添加物は入っている場合があります。
例えば、食塩の添加が5%以下の場合、無添加と記載できるのです。
無添加だから安心とは、思わないでください。
トマトケチャップもNG。
ケチャップの原材料には、ネギ類が含まれている可能性があるからです。
ネギ類は犬が食べると、中毒症状を起こす可能性があります。
トマト以外に犬に与えてもいい食べ物
トマト以外で、与えても良い食べ物はたくさんあります。
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
まとめ
この記事では、「犬にトマトを与える際の注意点や適量」と「トマトに含まれる栄養素」について解説しました。
以下がまとめです。
- 犬にトマトを与えても問題ない
- 生でも加熱でもどちらの状態でも与えていい
- トマトを与える際は、ヘタや葉は取り除いて与えよう
- ヘタや葉には、犬には有害な成分が含まれている
- ミニトマトであっても、細かく切ってから与えよう
- トマトの加工品は、犬には良くないので与えないようにしよう
いかがでしたか?
犬にトマトを与える際は、量に注意してください。
水分量が多いので、与えすぎは良くありません。
先述で紹介した適量を守って、与えてくださいね。