「たけのこって犬に与えても大丈夫なの?生で与えてもOK?」
「たけのこに危険な成分って含まれてる?」
といった犬にたけのこを与えてもいいか調べているそこのあなた。
結論から言うと、犬にたけのこを与えても問題ありません。
ただし、生の状態では与えるのは危険。
この記事では、以下の内容について説明します。
- たけのこの犬への与え方
- たけのこを与える際の注意点
- たけのこに含まれている栄養素
たけのこを犬に与えたい方は、必見の内容です。
この記事で紹介している注意点を守って、与えてくださいね。
犬にたけのこを与えてもいい
結論から言うと、犬にたけのこを与えても問題ありません。
中毒症状を起こすような危険な成分は、入っていません。
与える際は、以下の2点の処理をしてから与えるようにしてください。
- 加熱
- 細かく切る
- 茹でた際のアクを取る
生で与えるのは、避けましょう。
生の状態では、固くて消化に悪いです。
シュウ酸という犬には有害な成分も多く含まれているので、危険です。
子犬や老犬には与えない方がいい
子犬や老犬には与えないことをおすすめします。
消化機能の働きが弱いからです。
子犬に至っては、まだ消化機能が発達段階。
たけのこは、食べ物の中でも固いです。
子犬や老犬が食べると、消化不良を起こす可能性があります。
器用に食べれず、喉に詰まらせる可能性も。
犬は噛まずに飲み込む習性があるので、喉に詰まらせやすいです。
たけのこに含まれている4つの栄養素
たけのこに含まれている栄養素は、以下の通りです。
- 亜鉛
- 食物繊維
- パントテン酸
- グルタミン酸
亜鉛
タケノコには亜鉛が多く含まれています。
体には、以下の良い影響があるのが特徴。
- 細胞やDNAなどの合成に役立つ
- 丈夫な体を作るのに役立つ
犬は亜鉛が足りていないと、以下のような症状が見られます。
- 皮膚が乾燥する
- 毛が抜ける
- フケが出るようになる
- 毛の色が変わる
- 免疫力が低下する
以上のことがあるので、亜鉛は犬の健康維持に必要な栄養素だということが分かりますね。
食物繊維
たけのこは食物繊維を多く含んでおり、整腸作用が期待できます。
適量であれば、腸内環境を改善してくれますよ。
便秘解消に役立つ栄養素です。
phを低下させる役割もあり、病原性の細菌の増殖も防ぐ効果が見込めます。
しかし過剰な量を与えると、逆効果な栄養素です。
摂りすぎると、消化不良を起こすので与えすぎには注意してください。
パントテン酸
パントテン酸はビタミンB群の一つ。
エネルギーを効率的に生み出すのに役立つ栄養素です。
期待できる効果は、以下の通りです。
- セラミドの合成を促す
- 皮膚を乾燥から保護する
パントテン酸が足りなくなると、皮膚炎などの症状が見られます。
欠乏することは非常に珍しいです。
意識的に摂らなければならないほどの栄養素ではありません。
グルタミン酸
グルタミン酸はアミノ酸の一種。
期待できる犬の健康に役立つ効果は、以下の通り。
- 体内の粘膜の形成
- 消化吸収を促す
グルタミン酸は他の栄養素にも含まれており、昆布やトマトにも含まれています。
魚介類では、イワシに多く含まれている栄養素です。
体内で再生される細胞の代謝に役立ちます。
グルタミン酸が足りなくなると、腸粘膜の機能が失われる可能性があるので注意してください。
犬へのたけのこの安全な与え方
犬へのたけのこを与える際のポイントは、以下の通りです。
- たけのこの皮は剥く
- 加熱(茹でる)してから与える
- 柔らかくなるまで、加熱する
- 茹でた際に出てくるアクは必ず取り除く
- 飲み込みやすいサイズに細かくカットする
- 生の状態では与えない
これらのポイントは全て重要です。
必ず上記のポイントを守って、与えてください。
たけのこは食べ物の中でも、固い部類に入ります。
「細かく切る」・「茹でて柔らかくする」を守ってください。
ペースト状にして与えるのもOK。
消化の面で見ても、優れています。
犬にたけのこを与えるときの3つの注意点
たけのこを与える際の注意点は、以下の3つです。
- シュウ酸で結石ができる恐れがある
- 食物繊維の摂りすぎは消化不良を起こす
- 食物アレルギーを起こす可能性がある
シュウ酸で結石ができる恐れがある
たけのこには、シュウ酸が多く含まれています。
シュウ酸は、犬には有害な成分。
過剰に摂取すると、結石が体内にできるリスクがあります。
肝臓や尿道などにできやすいです。
シュウ酸カルシウム結石になる恐れもあります。
シュウ酸カルシウム結石になると、
- 食欲不振
- 尿道閉塞
などのトラブルを起こします。
シュウ酸を取らないためには、茹でてアク抜きする事が重要。
茹でると、シュウ酸はアクになって出てきます。
アクを取ることで、犬にシュウ酸を多量に摂取せずに済みます。
食物繊維の摂りすぎは消化不良を起こす
たけのこには、食物繊維が多く含まれています。
含有量はたけのこ100gあたり、2.8gです。
キャベツが1.8gなので、およそ1.5倍多いです。
犬は食物繊維を摂りすぎると、以下の消化器症状を起こします。
- 下痢
- 嘔吐
食物繊維の摂取目安量は、明らかにされていません。
日ごろの食物繊維量と便の調子から、判断しましょう。
ドッグフードを与えているなら、パッケージに含有量が記載されているので参考にしてください。
食物アレルギーを起こす可能性がある
他の食べ物と同様、たけのこを食べると食物アレルギーを起こす子もいます。
タケノコに含まれる以下の物質は、人間でもアレルギー反応が見られます。
- アセチルコリン
- ノイリン
食物アレルギーを起こした際に見られる症状は、以下の通りです。
- 下痢
- 嘔吐
- かゆみ
上記の症状が見られた場合は、アレルギーの可能性が考えられます。
初めてたけのこを与える際は、少量から与えましょう。
免疫力がない犬や体調を壊しやすい犬に、与える際は特に注意してください。
たけのこの加工食品は与えてはいけない
人間食用に加工されたたけのこは、与えてはダメ。
調味料が加わっているからです。
塩分量が犬には多すぎることもあります。
基本的に加工された食材は与えないようにしましょう。
人間用に加工されたものは、犬には有害なことが多いです。
たけのこ以外に犬に与えてもいい食べ物
たけのこ以外で、与えても良い食べ物はたくさんあります。
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説
まとめ
この記事では、「犬へのたけのこの与え方や注意点」や「たけのこに含まれている栄養素」について解説しました。
以下がまとめです。
- 犬にたけのこを与えても問題ない
- たけのこを与える際は、茹でてアクを取ろう
- アクには、犬に有害な「シュウ酸」が含まれている
- 「シュウ酸」を過剰摂取すると、結石が体内にできるリスクがある
- 細かく切って、消化に優しく・飲み込みやすくしよう
- 食物繊維が多く含まれているので、与えすぎると消化不良を起こす
いかがでしたか。
たけのこは犬に与えても問題ないですが、与え方には注意が必要です。
生の状態では与えないようにしてください。
食べ物を与える際は、正しい知識を学んでから与えてくださいね。