犬にかかる月の食費はいくら?ドッグフードの相場やエサの給餌量を解説

犬にかかる月の食費はいくら?ドッグフードの相場やエサの給餌量を解説 犬のコラム

「ワンちゃんの食費って月あたりどのくらいかかるの?」

「犬っておやつも必要?ドッグフード代以外もお金はかかるの?」

といった犬の食費について、調べているそこのあなた。

毎月の食費(主食代)は、「3,000~3,999円」の家庭が多いです。

わんわんナビでは、犬を飼っている(飼っていた)方にエサに関するアンケートを取りました。

この記事では分かる内容は、以下の通りです。

  • 犬の食費
  • 犬のおやつ代
  • ドッグフードのタイプ別の購入割合
  • ドッグフードの種類とそれぞれの相場
  • ドッグフードを安く購入する方法
  • 犬を飼うのにかかる費用

犬の食費を見直したい方は、必見の内容です。

月にかかる犬の食費は3,000~3,999円の家庭が多い

犬 主食代

月にかかるエサ(主食)代は、「3,000~3,999円」の家庭がもっとも多い結果となりました。

次いで、「2,000~2,999円」「2,000円未満」の順に多いです。

月当たりの食費は、「3999円未満」に収まっている家庭が多いことが分かります。

毎月のエサ代が「3,999円未満」に該当する方は、回答者全体の65.2%。

「4,000円以上」に該当する方は、回答者全体の34.8%でした。

1日あたりの食費は100~133.3円の家庭が多い

月あたり3000~3999円の家庭が多いということが分かりました。

1か月を30日と仮定した場合の、日単位の食費は100~133.3円ということになります。

1日2食~4食を与えているのが一般的なので、1食あたり25〜66.8円という計算になります。

年間で考えると、食費は36,000円~48,000円かかる家庭が多いでしょう。

おやつ代は月1,000~1,999円の家庭が多い

毎月の犬のおやつ代には、「1,000~1,999円」かけている割合が最も多いです。

「1,000~1,999円」と答えた家庭の割合は、全体の32%。

次いで、「1~999円」「2,000~2,999円」の順に多いです。

「与えていない」と答えた家庭の割合は、全体の15.5%。

およそ85%の家庭で、犬におやつを与えていることが分かります。

ドッグフードはドライタイプを購入する人が多い

ドッグフード 購入割合

ドライタイプの購入割合が「73.6%」と最も多いことが分かりました。

次いで、「半生」「ウェット」タイプの順に多いです。

「ドライ・半生・ウェットフード」のいずれかを選んでいる割合は、全体の96.4%。

ほとんどの家庭で、3タイプのいずれかのエサを選んでいることが分かりました。

ドライフードが人気な理由は価格が安いから

ドライタイプが人気な理由は、価格が安く長期保存できるからでしょう。

各タイプの価格相場は、以下の表をご覧ください。

ドッグフードのタイプ kgあたりの相場
ドライフード 1,360円
半生フード 2,393円
ウェットフード 3,052円

水分量が多いドッグフードほど、相場が高くなっていることが分かります。

ドッグフードの種類と価格相場

ドッグフードの相場ってどのくらい?

ドッグフードの種類は、主に以下の3種類があります。

フードのタイプ 概要 水分量
ドライフード 乾燥していて、エサの中では硬い。 10%程度
半生フード 少し湿っていて、柔らかい。 25~35%
ウェットフード 水分が多い。食べやすくて犬が好みやすい。 75%程度

ドライタイプは、長期保存できるのが特徴です。

ウェットタイプは長期保存には向かない代わりに、犬が好みやすいのが特徴。

水分量が多いほど柔らかいので、犬が食べやすいです。

ドライタイプはシニア犬や子犬では、エサによっては固くて食べれない場合も。

ドライフードの相場は1kgあたり1,360円

ドライタイプのエサの価格を10商品程度、集計したところ1,360円程度でした。

商品名 kg単価(円)
スーパーゴールド 917
プロマネージ 732
アイムス 696
ナチュラルバランスドッグフード 1,499
ナウフレッシュ 1,743
ユーカヌバ 1,050
プラチナム ナチュラル 1,111
シュプレモ 1,784
ロイヤルカナン 2,171
プラぺ 1,900

ドライタイプのドッグフードについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ドライタイプでおすすめのドッグフードランキングTOP10!安全なエサの選び方

半生フードの相場は1kgあたり2,393円

半生タイプのフードの価格を10商品程度、集計したところ2,393円でした。

少量パックでの販売が多く、1.0kg未満の商品が多くみられました。

商品名 kg単価(円)
いぬのしあわせ プッチーヌ 2,010
サクラペットフード プレミアム半生フード 3,149
ヤワラハ グレインフリー 1,535
チキンと雑穀でつくった ふんわりごはん 4,125
ボッシュ bosch ハイプレミアム プラス 2,112
7歳からのやさしいフード 4,400
ジャパンプレミアム バランスミール エゾ鹿 1,207
ゴン太のデリシャスカット ビーフ&緑黄色野菜入り 1,225
やさしいフード 2,163
アドメイト モアソフト ホースアダルト 2,004

ウェットフードの相場は1kgあたり3,052円

ウェットタイプのフードの価格を10商品程度、集計したところ3,052円でした。

商品名 kg単価(円)
ニュートロ シュプレモ 2,075
カナガンドッグフード 3,520
和漢みらいのドッグフード 6,500
ミニ エイジング 2,329
K9ナチュラル プレミアム缶 2,976
テラカニス パピー ラム 2,970
アニモンダ グランカルノ 2,965
ロイヤルカナン BHN-WET チワワ 2,255
テラカニス ハイポアレルジェニック 2,567
アニモンダ フォムファインステン 2,378

ウェットタイプのドッグフードについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬用ウェットフードのおすすめランキングTOP10!ウェットフードの選び方

ドッグフードを安く購入する方法3選

ドッグフードを安く買うには?

ドッグフードを安く購入する方法は、以下の3つです。

  • 初回限定割引の商品を購入する
  • 定期お届け便プランで購入する
  • 容量の大きいドッグフードを購入する

初回限定割引の商品を購入する

ドッグフード通販では、初回購入者限定で割引される場合があります。

割引額が多い販売会社では、初回だけ半額で買える場合も。

初回割引で購入する方法は、一時的にしか安く購入できません。

2回目以降の購入から通常価格となります。

買ってみたい商品が複数あれば、1回だけ購入してみるのがおすすめですよ。

市販でしか購入することがない方は、一度通販での購入も検討してみましょう。

定期お届け便プランで購入する

一番オーソドックスで安全な方法です。

定期便で購入すると、通常価格から2~3割引される商品が多いです。

他にも1パックではなく、複数パックを一度に買うと割引される場合も。

送料や代引き手数料の負担額が無料になることがあります。

愛犬の食事ペース・量がある程度把握できている方は、ぜひ利用してみましょう。

注意点は食べきっていない状態で、翌月・翌々月分の商品が届いてしまうことです。

餌の消費量(食べる量)を正確に把握できていない状態では、定期購入はしないようにしましょう。

ドッグフードが余り、未開封のエサが溜まってしまう恐れがあるからです。

容量の大きいドッグフードを購入する

大容量でパッケージされているドッグフードほど、kg単価では安いことが多いです。

注意点は開封後の賞味期限。

ドライフードの賞味期限は開封後、1か月程度。

ウェットタイプフードの賞味期限は開封後、冷蔵保存しても2~3日以内です。

安いからといって、開封後の賞味期限内に食べれない量は買わないようにしてください。

腐らせて処分することになれば、結果的に損してしまいます。

給餌量を求めるには必要摂取カロリー数から考えなけらばならない

犬 ごはん

給餌量を考えるには、1日の必要カロリー摂取量を考えましょう。

必要摂取カロリー数の計算式は以下の通りです。

「1日に必要なカロリー数」=「安静時エネルギー要求量」×「犬の活動係数」

「1日に必要なカロリー数」は「安静時エネルギー要求量」と「犬の活動係数」をかけ合わせて求められます。

例えば、3kgの肥満傾向の犬の「1日に必要なカロリー数」は以下の通りです。

159.565(安静時エネルギー要求量)×1.4(犬の活動係数)=223kcal

「安静時エネルギー要求量」と「犬の活動係数」の求め方は、以下の見出しをご覧ください。

「安静時エネルギー要求量」の求め方

安静時エネルギー要求量の求め方は、以下の計算式をご覧ください。

「安静時エネルギー要求量」=(犬の体重)^0.75×70

一般的な電卓で求める方法は以下の通りです。

【安静時エネルギー要求量の求め方2STEP】

①.愛犬の体重を3回かける。【計算式:体重×体重×体重=体重の3乗】

②.①の算出結果に「√√×70」をかける。【計算式:(体重の3乗)√√×70=安静時のエネルギー要求量】

例えば、3kgの犬がいた場合の「安静時エネルギー要求量」は以下の通りです。

①(体重の3乗)=3×3×3=27

②(体重の3乗)√√×70=159.565

よって、「安静時エネルギー要求量」は159.565になります。

「犬の活動係数」の求め方

犬の活動係数は以下の表の通りです。

活動係数
避妊・去勢していない成犬 1.8
避妊・去勢している成犬 1.6
肥満傾向 1.4
減量 1
重篤管理 1
体重増加 1.2~1.4
高齢犬 1.4
子犬 離乳期~3か月 3
4か月~9か月 2.5
10か月~1歳まで 2
妊娠期 1~4週目 2
5~6週目 2.5
7~8週目 3
産後授乳期 4.0~8.0

引用元:元住吉からき動物病院

犬に1日に与えるべきエサの量

犬に1日に与えるべきエサの量は、以下の計算式で求められます。

「1日に与えるべきエサの量」=「1日に必要なカロリー数」÷「エサの100gあたりのカロリー数」×100

「エサの100gあたりのカロリー数」はドッグフードのパッケージに記載されています。

「1日に必要なカロリー数」の求め方は、先述した通りです。

例えば、「100gあたり363kcalのエサ」を3kgの肥満の犬に与える場合の計算式は以下の通りです。

223kcal÷363×100=61.43

よって、1日に与えるべきエサの量は61gとなります

犬を飼うのにかかる3つの費用

まとめ

犬を飼うのにかかる費用は、主に以下の3つに分類されます。

  • 飼い始めの初期費用
  • 毎年、養育にかかる年間費用
  • 臨時でかかる費用

3つの内、「臨時でかかる費用」はライフスタイルや養育方針によっては、費用が発生しない場合があります。

飼い始めの初期費用は30,000円前後

飼い始めの初期費用は、以下の表をご覧ください。

中には、毎年費用が発生するものもあります。

種類 1回あたりの費用 費用の発生頻度
混合ワクチン接種 5,000~8,000円程度 初年度に3回のみ
狂犬病予防注射 3,500円程度 年に1回
畜産登録 3,000円程度 初回のみ

毎年の養育にかかる年間費用(食費含む)は178,000円前後

毎年、犬を育てるのにかかる費用は、178,000円前後です。

178,000の内訳は、以下の表をご覧ください。

種類 費用
食費 42,000円程度
おやつ代 18,000円程度
トリミング料 28,000円程度
保険料 50,000円程度
日用品費(衣料品・トイレ・リード等) 40,000円程度
合計金額 178,000円程度

臨時でかかる費用は0~100,000円

臨時でかかってしまう費用は、以下の表をご覧ください。

種類 費用
治療費(入院費含む) 40,000円程度
去勢・避妊費(手術) 30,000円程度
ペットホテル・ペットシッター費 10,000円程度
トレーニング・しつけなどの費用 20,000円程度

ご家庭の育児方針やライフスタイルによっては、費用が発生しない場合もあるでしょう。

まとめ

犬の種類

この記事では、「犬の食費」「ドッグフードのタイプごとの相場」について解説しました。

以下がまとめです。

  • 月あたりの食費(主食)は、「3,000~3,999円」の家庭が多い
  • 毎月のおやつ代は、「1,000~1,999円」の家庭が多い
  • ドッグフードの1kgあたりの相場は「1,360~3,052円」
  • 餌はドライタイプのドッグフードを選ぶ家庭が、7割以上
  • 飼い始めにかかる犬の初期費用は30,000円前後
  • 毎年の養育にかかる年間費用(食費含む)は178,000円前後

いかがでしたか?

今回紹介したアンケート結果は、犬のサイズごとには分類されていません。

アバウトなアンケート結果なので、あくまで参考程度にしてください。

小型犬であればアンケート結果より安くなりますし、大型犬であれば高くなると考えられます。

犬の給仕量の目安も解説したので、ぜひ参考にして計算してみてくださいね。