犬がしっぽを振るのは嬉しいから?尻尾の状態別で犬の気持ちを解説

犬がしっぽを振るのは嬉しいから?尻尾の状態別で犬の気持ちを解説 犬のコラム

「うちの子しっぽをめっちゃ振ってる!やっぱり喜んでるの?」

「この子、最近しっぽを振らなくなったけど大丈夫かしら?何かあったのかな?」

といった犬がしっぽを振る気持ちを理解したいそこのあなた。

犬がしっぽを振って嬉しそうな顔をしていると、こちらまで嬉しくなってきますよね。

しかし「しっぽを振る=嬉しい」とは限らないことを知っていましたか?

この記事では、以下の内容を説明します。

  • しっぽの状態別の犬の気持ち
  • しっぽの役割
  • しっぽに関するQ&A
  • しっぽが関わる病気

愛犬のしっぽを振る気持ちやしっぽの役割を知りたい方は、必見の内容です。

しっぽの状態で分かる犬の気持ち3選

しっぽで分かる犬の気持ち

今回紹介するしっぽの状態は、以下の3つです。

  • 振る
  • 立てる
  • しまう

振る

犬がしっぽを振るのは、「好意」や「服従」、「喜び」、「興奮」を表しています。

「振る」と言えば、飼い主が帰宅したときに、激しく振っている印象があるのではないでしょうか?

体を丸めながら振っているなら、甘えるためです。

興奮しているときに、振るので嬉しくないときもあります。

「喜んでいるから、触ろう」と誤って解釈しないようにしましょう。

立てる

しっぽを立てているときは、警戒・威嚇のサイン。

立てることで、体を大きく見せようとしています。

他の動物でも、頬を膨らまして威嚇し合うことがあるようです。

威嚇している場合は、相手をじっと見ています。

また、歯をむき出しにして、「ウー」などと低い声を発している場合も。

「喜び」とはかけ離れている表情をしているでしょう。

しっぽを立てて、威嚇している様子が取れたときは、目を合わせず離れるようにしてください。

しまう

しっぽを後ろ脚の間にしまうようにしているときは、恐怖を感じています。

不安なときも同様にしまうようです。

しまっているときも無理に近づかないでください。

犬にはストレスになりますし、噛まれる場合もあるからです。

犬のしっぽの役割3選

犬のしっぽの役割は飾りであるわけではありません。

もともとは野生動物だったので、自然界を生き抜くためのいろんな役割があります。

役割は以下の3つです。

  • バランス維持
  • 寒さ対策
  • 感情表現

バランス維持

犬はバランスを取るために、しっぽを使うのです。

「走る・泳ぐ」などのあらゆる場面で使います。

しっぽでバランス感覚を取り、コントロールしているのです。

泳ぐときは、舵をとる役割で。

走るときは急な旋回をするときに、旋回しやすくするために。

転倒を防止するために、活躍しています。

寒さ対策

犬は自分の体温維持のときにも、しっぽを使います。

寒いときはしっぽで自分をくるんで、体温を逃さないようにしているのです。

犬がしっぽを自分に巻き付けているときは、寒いとき。

冬の寒い日や寝るときに、巻いて寝ることが多いです。

感情表現

感情表現のためにも、しっぽがあります。

先述した通り、「嬉しい」「悲しい」「怒っている」「リラックスしている」「興奮している」時に、別々のしっぽの動かし方をしているのです。

しっぽの振るスピードや位置(角度)によって、いろんな感情を表現しているのです。

しっぽに関するQ&A 2選

しっぽに関するQ&A

しっぽに関するQ&Aを紹介します。

・しっぽを振っているときはなでても大丈夫?
・しっぽを追いかける・噛むのはなぜ?

しっぽを振っているときはなでても大丈夫?

大丈夫でない場合もあります。

必ずしもなでてよいわけではありません。

喜んでいるのではなく、興奮している場合もあるからです。

「しっぽを振る=喜んでいる」とは限りません。

実際に、しっぽを振っている犬を撫でようとして噛まれた事例も。

犬好きのお子さんは触ってなでてあげたいと思うでしょう。

触って良いと言われても、触らせないことをおすすめします。

興奮しているので、噛まれる可能性があります。

しっぽを追いかける・噛むのはなぜ?

犬が自分のしっぽを追いかける・噛む理由は以下のことが考えられます。

  • かゆい
  • 何らかのケガ・病気
  • 暇つぶし・退屈しのぎ

退屈しのぎであれば大きな問題はありません。

遊んであげて、しっぽを噛むのをやめさせればいいのです。

ケガや病気の場合は、不自然な動かし方をしているでしょう。

しっぽに関わる病気は、以下の見出しで詳しく説明します。

しっぽの動きが不自然なときは病気の可能性がある

しっぽの動きや角度が不自然なときは病気の可能性もあります。

通常時と違うので、異変を感じたら病院に連れていきましょう。

しっぽにも神経や筋肉があります。

散歩や屋内で遊んでいる時に、ぶつけて炒めている可能性があります。

しっぽに「変色している箇所がないか」や「腫れている部分はないか」を見てあげましょう。

触ってあげて、痛がるしぐさをしていないかもチェックしてください。

犬のしっぽに関わる病気

犬のしっぽに関わる病気には、「馬尾症候群」があります。

脊髄神経の末端部分にある馬尾神経が、何らかの影響によって圧迫を受けて発症する症状です。

しっぽを強く触ると、犬は痛がります。

症状としては以下の通りです。

  • 後肢の痛みや筋肉の萎縮
  • ふらつき
  • しっぽの痛み
  • 跛行

しっぽの怪我は他の部分と比べて、治るのが遅いです。

悪化しないように安静にさせておいてください。

しっぽの角度は犬種によって違う

犬種別のしっぽの角度

しっぽの角度は犬種によって違っています。

通常時が「下がっている犬」もいれば、「上がっている犬」もいます。

詳しくは以下の表をご覧ください。

通常時のしっぽの角度 犬種
上がっている プードル、ビーグル
水平 シェパード
下がっている セント・バーナード、シベリアンハスキー
丸まりながら上がっている パグ、ブルドッグ、柴犬

まとめ

この記事では、犬の「しっぽの状態別心理状態」「しっぽの役割・Q&A」を紹介しました。

以下がまとめです。

  • しっぽでいろんな感情を表現している
  • 「しっぽを振る=喜んでいる」とは限らない
  • しっぽは寒さ対策や体のバランスの維持にも役立っている
  • しっぽの動きが不自然で、触ると痛がるなら病院へ
  • しっぽの角度は犬種によって違う
  • しっぽを振っているからといってなでると、噛まれる場合もある

いかがでしたか。

「しっぽを振っている=喜んでいる」ではないことは理解頂けましたか。

犬は感情表現豊かな生き物。

表情だけでなく、目やしっぽ、しぐさからも気持ちを読み取れます。

愛犬の行動に注目して、良好な関係を気づいてくださいね。