「なんで、こんなに犬は人になつくの?」
「うちの娘にはなつくのに、なんでお父さんいはなつかないの?」
といった犬がなつく理由を知りたいそこのあなた。
なつく理由は、人間を親だと思っている場合や習性が理由だと考えられています。
犬は人間と1万年以上前から親密な関係にあったことを知っていましたか?
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬が人になつく理由
- 犬になつかれやすい人の特徴
- 犬がなついている時にするサイン・しぐさ
- なついてもらうためにすべきこと
- 人になつきやすい犬種となつきにくい犬種
犬のことをもっと深く知りたい方は、必見の内容です。
犬が人になつく2つの理由
犬が人になつく理由として考えられるのは、以下の2つです。
- 人間を親やリーダーだと思うから
- 犬の習性だから
人間を親やリーダーだと思うから
人間を自分の親だと思うからです。
犬は小さい頃から世話をしてもらった人を、親として認識します。
親と思い込んでいるので、従順になるのです。
また群れのリーダーとして認識している場合も。
犬はもともと野生で生きていた頃は、群れで生きていました。
群れで暮らしているからこそ、家のリーダーに従おうとします。
リーダーの指示も従い、信頼するようになるので、なつくのです。
犬の習性だから
犬は「人間の役に立ちたい」と思う習性があります。
狼が人間と共同生活を行う家庭で進化して、犬になったのです。
共同生活をする上で、協力しあって生きるために進化しました。
足が長くなる犬種や嗅覚の優れた犬種など、人の役に立てるように進化していったのです。
役に立ちたいと思う理由から、なついているのです。
犬がなつく人の特徴4選
犬がなつく人の特徴は、以下の4つです。
- 犬にとって異性となる人
- 優しい雰囲気でおっとりとした人
- 犬を不安にさせないような接し方をしている人
- 犬の状態に合わせて接し方を変えられる人
犬にとって異性となる人
オスは女性になつき、メスは男性になつくと言われています。
はじめから好意を抱きやすいです。
もちろん、同性でも仲良くはなれます。
ただ初対面の場合は、異性である方がなつきやすいでしょう。
優しい雰囲気でおっとりとした人
犬は落ち着きのある人が好き。
自分の予想にできないことをするような方は、なつきづらいでしょう。
子供は嫌われやすいのもこれが原因。
「何をしてくるか」分からないから、威嚇したり噛みついたりします。
落ち着いていて、普段から優しく接してあげれば、「安全な人」と認識するようになるでしょう。
犬を不安にさせないような接し方をしている人
犬とのうまい接し方を知っている人です。
例えば、いきなり犬の体に触ろうとしない人。
見知らぬ人の場合、犬も多かれ少なかれ警戒しています。
そんな見知らぬ人の手が、迫ってきたら犬も怖いです。
怖い理由は、何をされるか分からないからです。
接し方の分かっている人であれば、触る前になるべくコミュニケーションを取ります。
他にも立ってではなく、座ってなるべく犬に目線を合わせようとします。
接し方を知っていれば、犬の警戒心が薄れ、相手への信頼度も高まるでしょう。
犬の状態に合わせて接し方を変えられる人
犬の状態を理解し、接することができる人は犬に好かれやすいです。
例えば、ゆっくりしたがっているときに、無理やり構おうとしない。
撫でることを求めていない犬を、無理やり撫でようとしないなど。
- 遊びたがっている時に遊んであげる
- 撫でられたがっている時は、撫でてあげる
犬の状態を汲み取り、接し方を柔軟に変えられる人は好かれやすいです。
犬が人になついている時にするしぐさ・サイン4選
人になついている犬がするしぐさやサインは、以下の通りです。
- 匂いを嗅ごうとする
- 歩くと後ろをついてくる
- 前足をゆだねる
- 遊ぼうと誘ってくる
匂いを嗅ごうとする
匂いを嗅いでいるのは、犬が興味を示しているということ。
触れ合う時に、匂いを嗅ごうとしたら、じっとしてあげてください。
犬にとっての挨拶でもあります。
犬は、飼い主の臭いを優先して察知するとも言われています。
歩くと後ろをついてくる
飼い主をなつき、信頼していると後ろをついてくる場合も。
親だと認識している場合も、ついてきます。
後ろをついてくるのは、甘えたいという気持ちの表れ。
家族でついてこられる方がいれば、その方が一番懐かれているということです。
ついてくる理由について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
犬が飼い主についてくる6つの理由!分離不安症の場合の治し方も解説
前足をゆだねる
前足を乗せてくるというのは、「もっと自分を見てほしい」という犬のサイン。
「かまって」と表現しているのです。
構ってあげないと、強めにタッチしてくる子や吠える子もいます。
信頼関係を深めるチャンスでもあるので、できるだけ構ってあげましょう。
遊ぼうと誘ってくる
ボールやお気に入りのおもちゃを加えて、持ってくる場合は遊びたいという気持ちの表れ。
なついているからこそ、一緒に遊ぼうと誘っているのです。
アイテムを持ってきたのであれば、おもちゃで遊んであげるといいでしょう。
ただし、ただ単に見せたがっているだけのこともあります。
おもちゃをとる時は、犬の様子を見ながら取ってください。
犬になついてもらうためにすべきこと5選
「うちの子、お父さんに全然なついてくれない」
「いつもお父さんにだけ、吠えてばっかり」
といった犬もいるのではないでしょうか。
犬がなついておらず、嫌われていると考えられます。
犬になついてもらうためにすべきことは、以下の5つです。
- 犬が苦手なアイテムをつけない
- 落ち着いてご機嫌な表情でいる
- マッサージをしてあげてスキンシップをとる
- 犬や周りの人に怒らない
- 初対面のときはすぐにさわったりしない
犬が苦手なアイテムをつけない
苦手なアイテムは、以下の3つです。
- サングラス
- 帽子
- マスク
苦手な理由は、顔が見えづらくなるから。
表情が見えないので、犬が警戒してしまいます。
マスクはTPOによっては必要でしょう。
初めて接する犬には、落ち着いた態度で接してください。
落ち着いてご機嫌な表情でいる
人間の心理状態は、犬にも伝わってしまいます。
恐る恐る触ろうとすると、犬も怖くなり噛んでしまう犬も。
穏やかな気持ちで、落ち着いて接することができれば犬も安心しますよ。
心があらぶっている不機嫌な状態やイライラしている状態では、触らないようにして下さい。
マッサージをしてあげてスキンシップをとる
マッサージでスキンシップをとり、徐々に信頼関係を気づいていきましょう。
はじめはマッサージではなく、少しなでるところから。
触られると喜ぶ部位は、以下の通りです。
- 首回り
- 耳の付け根
- アゴ周り
逆に敏感な部位は、以下の通りです。
- 愛崎
- 口先
- 肛門周り
- しっぽ
これらの部位は嫌がる子もいます。
信頼関係が築けるまで、これらの部位は触らないようにしましょう。
犬や周りの人に怒らない
犬をはじめ、周りの人に怒ってはいけません。
家族が怒られているのを見ると、犬にも伝わります。
動画で「相手を叩くふりをすると、守ろうとする犬」などを見たことはありませんか?
犬は家族が怒られているのを見ると、守ろうとします。
しつけをする上で、犬に叱る必要もありますよね。
叱るときは長時間怒らず、なるべく短時間で叱るのをやめましょう。
初対面のときはすぐにさわったりしない
初対面の犬には、すぐに触ろうとしないでください。
犬は相手がどんな人か分かっていない状態です。
相手がどんな人なのか分からないので、警戒している場合も。
警戒しているときに、触ろうと手を伸ばす人がいると、噛む子もいます。
触る前にゆっくりと距離を詰めて、触る前に自分の手などを嗅がせてあげましょう。
なつく理由をもっと詳しく知りたい方はこちらもチェック
本書はイヌに関するすべてを紹介した一冊。
- なぜしっぽを振るのか
- 犬が飼い主に似るのはなぜか
これら身近な犬に関する不思議を解説した一冊。
この本を読めば、犬の生体や習性が分かりますよ。
なつかれず、苦労している人は犬を理解することから始めましょう。
犬の気持ちを理解できるようになると、状態に合わせて接し方を変えることもできます。
なつきやすい犬種となつきにくい犬種
人になつきやすい犬種となつきにくい犬種に分けて紹介します。
なつきにくい犬種に接する際は、通常より注意深く接してください。
なつくまでに時間がかかる注意深い犬種であることを理解しましょう。
犬側の気持ちに寄り添うことで、感情的にならずに済みますよ。
人になつきやすい犬種
人になつきやすい犬種は、以下の通りです。
- トイプードル
- ボーダーコリー
- ポメラニアン
- パグ
- シェットランドシープドッグ
- ゴールデンレトリーバー
これらがなつきやすいです。
もちろん個体差はあるので、すべての犬に当てはまるわけではないです。
人になつきにくい犬種
以下の犬種たちは、なつくのに時間がかかると言われています。
- 九州犬
- 四国犬
- 北海道犬
- 柴犬
- 秋田犬
警戒心が高く、注意深い子が多いです。
打ち解け会うまでに時間はかかりますが、ゆっくりと距離を縮めていきましょう。
生まれたときから人間のもとで育てられている場合は、人懐っこくなることもあります。
事実として、犬カフェには柴犬を多く扱っている店舗もあります。
まとめ
この記事では、「犬が人になつく理由」や「犬になつかれやすい人の特徴」について解説しました。
以下がまとめです。
- なつく理由は親やリーダーとして見ているから
- 犬の習性で「人の役に立ちたい」という思いがあるから
- 「優しい雰囲気でおっとりした人」や「上手な接し方をしている人」は犬になつかれやすい
- 犬の機嫌・状態に合わせて、距離を合わせられる人は犬になつかれやすい
- サングラスや帽子、マスクをつけた状態で接するのは犬に警戒されやすい
- 犬や周りの人を怒ると嫌われやすい
- 犬を叱るときは、短時間にすること
- 初対面の犬に対して、すぐに駆け寄って触るのは危険
- 落ち着いてご機嫌な表情で触るのがいい
- 人の感情は犬にも伝わりやすいので、イライラしているときには近寄らない
いかがでしたか?
できるだけ犬に好かれやすい服装・姿勢で接するようにして下さい。
距離感は急に詰めるのではなく、徐々に詰めていきましょう。
犬が喜ぶことを通して、仲良くなっていくと良いでしょう。
その他にも犬のコラムをたくさん書いています。
気になる記事があれば、ぜひご覧ください。