犬に与えてもいいナッツと悪いナッツ!中毒やアレルギーの可能性も解説

犬に与えてもいいナッツと悪いナッツ!中毒やアレルギーの可能性も解説 犬の食べ物

「ピーナッツって犬に与えても大丈夫?少しなら平気」

「アーモンドって与えていいんだっけ?アレルギーがあったりするの?」

といった犬にナッツを与えていいか調べているそこのあなた。

ナッツは、くるみやピーナッツなどの木の実の総称。

与えていいナッツもあれば、いけないナッツもあります。

ナッツによっては、中毒症状を起こすほど危険って知ってましたか?

この記事では、以下の内容について説明します。

  • 与えていいナッツと与えてはいけないナッツの種類
  • 与える際の注意点
  • アレルギーや中毒を起こす可能性のあるナッツ

犬に与えていいナッツの種類や適量を知りたい方は必見の内容です。

ナッツには犬に与えていいものといけないものがある

アーモンド

ナッツには、犬に与えていいものといけないものがあります。

詳しくは、以下の表をご覧ください。

与えてもいいナッツ 与えてはいけないナッツ
アーモンド
ピーナッツ
くるみ
チョコレートナッツ
カシューナッツ
マカダミアナッツ
ブラジルナッツ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ
柿の種のピーナッツ

与えてもいいナッツもありますが、犬の体にそれほどいいものではありません。

脂質も高いので、積極的には与えないようにしてください。

子犬や老犬にはナッツ全般与えない方が良い

子犬や老犬には、ナッツは与えない方がいいです。

与えてもいいナッツであっても、与えないようにしてください。

与えてはいけない理由は以下の通りです。

  • 消化機能が未発達・弱いから
  • 喉に詰まらせるおそれがあるから
  • 脂質や脂肪が多く、太りやすいから

消化機能が弱い・未発達の場合、消化できない可能性があります。

犬が消化不良を起こすと、下痢を引き起こすでしょう。

犬に与えてもいいナッツ類3選

ピーナッツ

犬に与えてもいいナッツは、以下の3つです。

  • アーモンド
  • ピーナッツ
  • くるみ

アーモンド

アーモンドは、素焼きのものであれば問題ありません。

与える際は、砕いて小さくして与えてください。

小さくする目的には、以下の2つがあります。

  • 消化をしやすくするため
  • 喉や気管に詰まらせないため

犬は丸飲みする習性があります。

アーモンドは粒が大きいので、小型犬だと詰まらせる可能性もあります。

消化不良を起こさないためにも、砕いてから与えてください。

食べた後に軟便や下痢を引き起こした場合は、与えないようにしましょう。

ピーナッツ

ピーナッツも犬に与えていいです。

中毒物質を含んでおらず、有害な成分も入っていません。

ただし、人間向けに味付けされたものを与えるのはNG。

塩やバターなどの調味料が加えられているものは、犬の体に良くありません。

くるみ

くるみは少量なら与えてもOK。

与える際は、殻を割って与えましょう。

ただし、カロリー・脂質共に高いです。

カロリーの摂りすぎは、肥満の原因にもなります。

くるみの殻は固すぎて、犬の体内に入ると危険なので、届かないところで保管してください。

犬種によっては、数粒でカロリーオーバーになります。

与える際は、与えてもいいカロリー量を把握して与えましょう。

犬には与えない方がいいナッツ類

マカダミアナッツ

犬には与えない方が良いナッツ類は以下の通りです。

  • チョコレートナッツ
  • カシューナッツ
  • マカダミアナッツ
  • ブラジルナッツ
  • ヘーゼルナッツ
  • ピーカンナッツ
  • 柿の種のピーナッツ

チョコレートナッツ

チョコレートナッツは有害なので、犬に与えてはなりません。

中毒物質が含まれています。

デオブロミンという物質です。

中毒症状を起こすと見られる症状は、以下の通りです。

  • 嘔吐
  • 興奮
  • 下痢
  • 不整脈
  • 頻尿
  • ふらつき
  • 痙攣

チョコを含む食べものは与えないようにしましょう。

カシューナッツ

カシューナッツは中毒症状を引き起こす成分はないですが、与えない方が良いです。

与えない方がいい理由は、以下の二つです。

  • 消化に悪く、胃に負担がかかるから
  • 高カロリーで肥満になる恐れがある

少量程度なら与えても問題ありませんが、おすすめできないナッツ類です。

マカダミアナッツ

マカダミアナッツを犬が食べると、中毒を引き起こします。

原因とされる成分は、いまだにはっきりしていません。

食べると、6時間~24時間の間に反応が見られます。

万が一、食べすぎてしまうと死に至る危険な食べ物です。

ブラジルナッツ

ブラジルナッツは、与えても問題ないかはっきりしていません。

日本では入手も困難な珍しいナッツです。

ナッツ類は犬に危険なものが多いので、与えない方が安全です。

カロリーの高いものも多いので、積極的に与えるべきではありません。

ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツは、犬がよいかはっきりしていません。

食べて良いという記事も見られますが、前例が少ないので与えない方が良いでしょう。

ピーカンナッツ

ピーカンナッツには、中毒物質が含まれています。

ジュグロンという毒素が、犬には危険です。

胃腸障害を引き起こす可能性があるので、与えてはなりません。

中毒症状としては、「食欲不振」や「下痢」などが見られます。

柿の種のピーナッツ

柿の種のピーナッツは塩分が含まれているので、与えてはなりません。

人間用に味付けされているので、犬にとっては塩分が多すぎます。

ピーナッツも赤い種(柿の種)も与えないでください。

柿の種は香辛料が入っているからです。

香辛料は刺激が強いので、犬に与えてはいけません。

ナッツには犬に有益な栄養があまりない

首をかしげる 犬

ナッツには、以下の不飽和脂肪酸が含まれています。

  • オメガ3系脂肪酸
  • オメガ6系脂肪酸
  • オメガ9系脂肪酸

これらは、犬の健康に良い成分です。

しかし、喉に詰まるリスクやカロリーが多いことから、与えるほどのメリットがない食べものでもあります。

ナッツを与える際の適量

犬 ごはん

犬にナッツを与える際は、おやつ程度にしましょう。

具体的には、犬が「1日に必要とする摂取カロリーの10%」程度が目安量。

以下の表を目安に与える量を検討してください。

犬のサイズ 1日の必要摂取カロリーを10%換算した値
3kg 25kcal
5kg 37kcal
10kg 63kcal
30kg 106kcal

ナッツの1粒あたりのカロリーは、9kcalです。

3kgサイズの小型犬であれば、2個以内が良い計算になります。

摂取カロリーは犬の成長段階やサイズ、去勢手術の有無によっても違います。

あくまで目安として、参考程度にしてください。

ナッツを与える際の4つの注意点

ナッツを与える際の注意点は、以下の通りです。

  • アレルギー症状を起こす可能性がある
  • 塩分の摂りすぎで臓器に負担を抱える可能性がある
  • 消化不良で下痢を起こす可能性がある
  • 喉や気管に詰まる可能性がある

アレルギー症状を起こす可能性がある

ナッツにアレルギーを持つ犬もいます。

人間でもナッツ類で、アレルギー症状を見られることが多いです。

犬が食物アレルギー症状の時に見られる症状は、以下の通りです。

  • 体のかゆみ
  • 下痢
  • 嘔吐

初めて与える際は少量から与えて、問題がないか確認しましょう。

上記の症状が見られなければ、量を徐々に増やしてみてください。

犬のアレルゲンを特定したい方は、動物病院で検査してもらうのもおすすめ。

詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬のアレルギーが出やすい8つの食べ物!特定方法と対処法を解説

犬がアレルギーを起こしやすい食べ物も紹介しているので、参考になりますよ。

塩分の摂りすぎで臓器に負担を抱える可能性がある

犬用のナッツではなく、人間用のナッツを与える際は注意が必要です。

塩分量が犬には多い場合があります。

塩分の摂りすぎは、犬にはとても危険です。

体重1kgあたり2g以上摂ると、中毒症状を起こす可能性も。

塩分の過剰摂取は、腎臓に負担がかかってしまいます。

与える際は食塩相当量を確認して、塩をあまり含まないナッツを選んでください。

消化不良で下痢を起こす可能性がある

ナッツは、固く消化に良くありません。

消化機能が弱っている子に与えると、ちゃんと消化できないことも。

消化不良になると、下痢を引き起こします。

ナッツは脂肪が多いのも懸念点の一つ。

脂肪分が多いものを体内に入れると、腎臓に負担がかかります。

取り入れた脂肪を分解するのが困難だからです。

喉や気管に詰まる可能性がある

犬は食べ物を丸飲みする習性があります。

噛まずに飲み込むのは普通のことで、何の問題もありません。

噛まない可能性もあるため、大きなサイズの食べ物を与える際は危険。

切らずに与えると、ナッツを喉に詰まらせてしまう犬もいるでしょう。

食べた後に、吐こうとするなど様子がおかしければ、病院に連れて行ってください。

ナッツ以外の犬に与えてはいけない食べ物

食材

ナッツ以外にも犬に与えると危険な食べ物は、たくさんあります。

与えてはいけないものを、誤って与えないように把握しておきましょう。

果物や野菜、魚類など様々あるので、表を確認してください。

種類 食べてはいけない食べ物
果物 レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち
野菜 ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ
魚介 カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ
豆類 ビターアーモンド、マカダミアナッツ
お菓子 チョコレート、キシリトール
飲み物 コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類
そのほか ソーセージ、生のパン、香辛料

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬が食べてはならない食べ物!食べれる食べ物を一覧表で解説

まとめ

犬

この記事では、「与えていいナッツと与えていけないナッツ」「ナッツを与える際の量・注意点」を解説しました。

以下がまとめです。

  • アーモンド、ピーナッツ、くるみは犬に与えてもいい
  • チョコレートナッツ、ピーカンナッツ、マカダミアナッツは、絶対に与えてはいけない
  • ナッツを与える際は、細かく砕いて消化に優しくして与えよう
  • 塩分量の少ないナッツを与えよう
  • 塩分の過剰摂取は、中毒症状を起こす
  • 香辛料や調味料が加わっているナッツは与えてはいけない
  • ナッツは積極的に与えるべき食べ物ではない

いかがでしたか?

犬にナッツを与えるなら、与えていいもの・悪いものを把握しておきましょう。

肥満になりやすい食材でもあるため、太り気味の犬には与えないでください。

犬に与えていい食材は、他にたくさんあります。

犬が食べてもいい食べ物を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬が食べても大丈夫な食べ物!含まれている栄養素や与え方も解説