「きのこって犬に与えてもいいの?中毒とかない?」
「どの種類のきのこなら与えてもいいの?どんな栄養があるの?」
といった犬にキノコを与えてもいいか調べているそこのあなた。
結論を言うと種類にもよりますが、キノコを与えても問題ありません。
低カロリーなので、肥満気味の犬におやつとして与えるのがおすすめですよ。
この記事では、以下の内容について説明します。
- 食べてもいいキノコの種類
- きのこに含まれる栄養素
- 安全な与え方と注意点
- 食物アレルギーや与えてはいけない犬の特徴
きのこを与える際の注意点や適量を知りたい方は、必見の内容です。
犬がきのこを食べても問題ない
犬にきのこを与えても、基本的に問題はありません。
しかし、生で与えるのは避けましょう。
与える際は、必ず加熱したものを食べさせるようにしてください。
道端に生えている種類の分からないきのこは、食べさせないでください。
中毒物質を含む危険なきのこかもしれません。
きのこは1歳以上の成犬・シニア犬にのみ与えましょう。
子犬には与えないことをおすすめします。
きのこは、食物繊維が豊富だからです。
食物繊維を過剰摂取すると、栄養素と結合して、便として排泄されてしまう恐れがあります。
与えてもいいきのこの種類と含まれている栄養素
与えてもいいきのこは、以下の表に記載しています。
きのこの種類 | 栄養素 |
---|---|
しいたけ | ビタミンD、食物繊維 |
しめじ | ビタミンD2、βグルカン |
舞茸 | βグルカン |
えのき | ビタミンB1,B2 |
エリンギ | ビタミンD、ビタミンB2 |
マッシュルーム | ビタミンB2、食物繊維 |
松茸 | βグルカン、食物繊維 |
マッシュルーム以外のきのこは、加熱して与えましょう。
マッシュルームのみ、生で与えても大丈夫です。
きのこから期待できる犬への効果
きのこの種類にもよりますが、含まれている栄養素は以下の通りです。
- ミネラル
- 食物繊維
- βグルカン
- ビタミンB1,B2,B6
- ビタミンD
犬がきのこを食べることにより期待できる効果は、以下の通りです。
- 皮膚・粘膜の健康維持
- 骨・歯の健康維持
- 体内の余分なナトリウム・不要なものを体外に出す・
- 免疫力の維持・強化
βグルカンには抗腫瘍作用や血糖値を下げる作用が期待できます。
犬にきのこを与えるときの適量
きのこは主食とは別に、トッピング程度の少量を与えましょう。
小型犬に与える際は、1~2本程度。
あくまで、ドッグフードなどの栄養バランスの整ったものを主食にしてください。
多くても「犬が必長とするカロリー量の10%程度」を、目安に与えましょう。
きのこの与え方と注意点
犬にきのこを与える際のポイント・注意点は、以下の通りです。
- 生では与えない
- 加熱して与える
- 喉に詰まらせないように、細かく切って与える
- 道端のきのこは、食べさせない
- 便のトラブルにならないために、適量を与える
- 加熱後の熱い状態では、与えない
きのこは低カロリーで、食物繊維が多いのが特徴。
与えすぎると、食物繊維を過剰摂取することに繋がります。
食物繊維の過剰摂取は、下痢や軟便、便秘などの便トラブルを引き起こす原因に。
適量を守って、与えるようにしましょう。
乾燥しているきのこを与える際は、粉末状にすりつぶして与えると良いです。
きのこにはアレルギーを持つ犬もいる
他の食べ物と同様、きのこにアレルギーを持つ犬もいます。
ただし犬では事例が少なく、あまり見られません。
犬の好みの問題もあるので、初めて与える際は少量にしましょう。
食物アレルギーを起こしたときに、見られる症状は以下の通りです。
- 顔や体回りをかく・赤くなる
- 下痢
- 嘔吐
食べた後にこれらの異変が見られたら、アレルギーの可能性があります。
症状が深刻な場合は、病院に連れていきましょう。
きのこは腎臓病のある犬には与えない方が良い
きのこは、カリウムが多く含まれているのが特徴。
カリウムには、体内にある不必要なナトリウムを排泄してくれる作用があります。
腎臓機能に問題があると、カリウムが排泄されず体内に残ってしまう場合も。
残ってしまうと、高カリウム血症を起こしてしまう恐れがあります。
腎臓機能が低下している犬には与えないことをおすすめします。
きのこ以外に与えてもよい食べ物
きのこ以外にも、与えても良い食べ物はたくさんあります。
食べても大丈夫な食べ物は、以下の通りです。
- きゅうり
- ブロッコリー
- いちご
- バナナ
- りんご
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚肉
- まぐろ
- さけ
- さば
食べさせてはいけない食べ物は以下の通りです。
種類 | 食べてはいけない食べ物 |
---|---|
果物 | レモン、ぶどう(レーズン)、さくらんぼ、いちじく、グレープフルーツ、ざくろ、すだち |
野菜 | ネギ、玉ねぎ、にんにく、アボカド、トマト、ギンナン、ニラ |
魚介 | カニ、イカ、エビ、貝、ししゃも、タコ |
豆類 | ビターアーモンド、マカダミアナッツ |
お菓子 | チョコレート、キシリトール |
飲み物 | コーヒー、ココア、アルコール、緑茶、酒類 |
そのほか | ソーセージ、生のパン、香辛料 |
食べ物に含まれる栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、「食べてもいいきのこの種類」や「与え方と注意点」について解説しました。
以下がまとめです。
- 犬にきのこを与えても問題ない
- 市販のきのこを与えること
- 食物繊維が豊富なので、与えすぎに注意
- 腎臓機能が低下している犬には、与えるべきではない
- 与える際は、加熱して冷ましたきのこを与えること
いかがでしたか。
きのこは、低カロリーで食物繊維が豊富な食べ物。
適量であれば、整腸作用やダイエット効果も期待できます。
エサのトッピングの一つとして、たまに与えるのがおすすめですよ。