「あれ?うちの子、こんなところにほくろがある?」
「これってほくろ?腫瘍?見分け方はある?病院に連れて行くべき?」
といった愛犬のほくろが心配なそこのあなた。
結論をいうと、犬にもほくろはできます。
ほくろは悪性のものと良性のものがあるって知ってましたか?
この記事では、以下の内容について説明します。
- 犬にできるほくろとは
- ほくろの注意点
- ほくろが要注意な部位
- 病院に行くべきか
- ほくろに関するよくある質問
愛犬にほくろらしきものがある方は、必見の内容です。
ほくろは犬にもできる
人間と同様、ほくろは犬にもできます。
ほくろとは、皮膚にできる以下の2種類のものを意味します。
- 黒色斑
- 黒褐色斑
細胞(メラノサイトやメラニン)が皮膚の特定の場所に集まってしまうことで、ホクロになります。
見た目の色は、黒か茶色。
いぼのように隆起しているものもあります。
犬にほくろがある場合の4つの注意点
犬にほくろがある場合の注意点について解説します。
以下の4点について、詳しく説明しますね。
- マダニでないかチェックしよう
- むやみに触ってはならない
- 素人が安全か危険かを判断しない
- 口腔内・爪周りにあるほくろは危険
マダニでないかチェックしよう
ほくろのような色をしたマダニの場合もあります。
マダニは血を吸うダニ。
血を吸うと大きくなりますが、吸血前は小さいです。
ホクロと大きさにあまり違いがありません。
マダニの場合、足があります。
色(ホクロらしきもの)の周りに、足がついていないかチェックしてください。
むやみに触ってはならない
ほくろの部分をむやみに触らないようにして下さい。
刺激を与えることで、成長が早まることがあります。
素人が安全か危険かを判断しない
素人には、有害なものか否かを判断できません。
ほくろのようなシミは、一般的には「良性腫瘍(メラサイトノーマ)」であることが多いです。
しかし「メラノーマ」という悪性腫瘍の場合もあります。
メラノーマの場合は、犬には有害です。
最悪の場合は、死に至る危険な腫瘍です。
メラサイトノーマとメラノーマのどちらであるか判断するのは難しいでしょう。
病院でチェックしてもらいましょう。
口腔内・爪周りにあるほくろは危険
- 口腔内
- 爪周り
これらの部分にできるホクロは、悪性(メラノーマ)であることが多いです。
これらの部位に見られた際は、早めに病院へ連れて行ってください。
以下の症状も腫瘍と同時に見られた場合は、すぐに病院に連れて行ってください。
- ごはんをあんまり食べなくなった
- 口臭がきつくなった
- よだれが多くなった
口腔内にある場合は、転移も早いので要注意です。
犬にほくろを見つけたら病院に連れて行こう
ほくろを見つけたら病院に連れて行ってください。
理由は以下の3つです。
- 腫瘍によっては転移が早い
- 悪性の場合は死に至る可能性がある
- 素人では良性と悪性の判断が難しい
良性である場合も、除去した方がいいことはあります。
手遅れになる前に、動物病院に相談しましょう。
悪性腫瘍は大きくなるスピードも早い
悪性腫瘍は、早く大きくなります。
日が浅いのに、みるみる大きくなる場合はかなり危険。
随時大きさをチェックして、問題がないか確認しましょう。
犬のほくろに関するよくある5つの質問
ほくろに関するよくある質問は、以下の5つです。
- 目元にほくろがあるけど大丈夫?
- ほくろができる原因ってなに?
- ほくろができる部位ってどこ?
- 病院ではどんな診察をするの?
- 良性と悪性って見た目に違いはある?
目元にほくろがあるけど大丈夫?
問題ない場合も、危険な場合もあります。
メラニンの集まりなら、問題はありません。
- ホクロが大きくなった
- ホクロが膨らんできた
といった場合は、獣医師に確認してもらいましょう。
ほくろができる原因ってなに?
原因は不明です。
ほくろは原因が明らかになっていないのです。
外部から刺激を受けるとなる場合もあると考えられています。
ほくろができる部位ってどこ?
ほくろができる部位は複数あります。
具体的には、以下の通りです。
- 口元
- 口腔内
- 足裏
- 爪
- 背中
- お腹
- 鼻
- まぶた
あらゆる場所にできます。
以下の点にできている場合は、注意してください。
- 口腔内
- 爪周り
これらの場所にできたホクロは悪性の可能性が高いです。
病院ではどんな診察をするの?
動物病院でする診察は、以下の2つです。
- 視診(獣医師が局所を観察して判断)
- 触診(局所に手を当てて、病気の具合を判断)
基本的にはこれら2つですが、判断できないこともあります。
判断できなければ、細胞を検査することも。
良性と悪性って見た目に違いはある?
違いはありますが、獣医師に診察してもらうことを推奨します。
見分ける際の基準は、以下の2点です。
- 日に日に、大きくなっているかいないか
- ホクロ部と通常部の境がはっきりしているか
見るたびに大きくなっていれば、悪性の可能性が高いです。
悪性は大きくなるスピードが早いのが特徴。
境については、はっきりしていれば良性の可能性が高いです。
境目がぼんやりとしていて分かりづらいなら、悪性の可能性が高いです。
あくまで目安で判断してください。
まとめ
この記事では、「犬にほくろができるのか」や「ほくろの注意点」について解説しました。
以下がまとめです。
- 犬にもほくろはできる
- ほくろには、良性のものと悪性のものがある
- 素人では、良性・悪性の判断が難しい
- ほくろを見つけたら、病院へ連れて行こう
- 大きくなるのが早い・変色部の境がぼんやりしていれば、悪性の可能性が高い
- ほくろは犬のあらゆる部位にできる
- 爪周りや口腔内にできるほくろは要注意
いかがでしたか?
ほくろは場所によっては、チャームポイントになることもあるでしょう。
しかし悪性の可能性もあるので、一度病院で診察してもらいましょう。
悪性の転移も早いので、非常に危険です。
愛犬に元気に過ごしてもらうためにも、早めに診てもらうことをおすすめします。
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