犬が笑顔なのは嬉しいから?笑顔の表情からわかる犬の気持ち!

犬が笑顔なのは嬉しいから?笑顔の表情からわかる犬の気持ち! 犬のコラム

一緒にじゃれたりお散歩をしたりしている時、犬の表情が笑顔に見えたという経験がある方は多いでしょう。

そんな時は「この子も嬉しいのかな」と考えたりしますよね。

確かにうれしいという意味合いからそのような表情になることもありますが、実は犬の笑顔の表情の意味はそれだけではないんですよ。

この記事では主に下記の内容について紹介していきます。

  • 犬が笑顔になる理由4つ
  • 犬の笑顔に見える表情ごとの意味3つ
  • 表情が笑顔に見える時の注意点2つ
  • 犬が嬉しい時にするボディランゲージ3つ
  • 表情が笑顔に見えやすい犬種5種

犬も表情によって感情を表すことがあり、その表情の意味を知ればワンちゃんの気持ちを汲み取れるようになります。

これからのワンちゃんとのコミュニケーションにも活かせるはずですよ。

犬が笑顔になる4つの理由

犬が笑顔になる理由

犬が笑顔になる主な理由は下記の4つです。

  • 嬉しい気持ちを表している
  • リラックスしている
  • 飼い主さんのマネをしている
  • 敵意がないと伝えている

犬は嬉しい気持ちを伝える以外の意図で笑顔のような表情をしていることもあります。

表情の特徴やシチュエーションも考慮すると、ワンちゃんの表情から今までとは違った感情を読み取ることができるかもしれませんね。

嬉しい気持ちを表している

近年の研究によると、犬は長年人間と一緒に暮らしてきたことにより人間の表情が脳内に刷り込まれ、笑顔には「嬉しい」「楽しい」という意味が含まれていることを理解しているといいます。

そのため犬もその概念に適応し、嬉しい時や楽しい時に笑っているような表情をつくっていると考えられるのですね。

そのため、犬の笑顔は嬉しい気持ちを表すしぐさの1つであるということもできます。

リラックスしている

例えば飼い主さんを見つめながら微笑んだような表情をしている時は、リラックスしているサインです。

欲求が満たされて幸せな気持ちの表れでもあります。

飼い主さんと一緒にいるときであれば、一緒に居られて落ち着く、安心といった状態だと考えられます。

愛犬と深い信頼関係を築けている証拠かもしれませんね。

飼い主さんのマネをしている

犬は飼い主さんのことをよく観察していますから、飼い主さんが喜んでいる時、楽しい時などに笑顔になっているのを見て、表情をマネしているという可能性も考えられています。

行動を真似することで、飼い主さんのことを理解しようとしているのですね。

ただ犬の中には笑顔をつくろうとしてうまくいかず、怒ったような表情になってしまう子もいます。

尻尾の振り方などが明らかに喜んでいる様子なのに表情が怒って見えるときは、実は笑おうとしてうまくいっていないのかもしれません。

敵意がないと伝えている

例えば散歩中に他の犬とすれ違う時、ワンちゃんが相手の犬に対して笑顔の表情を向けることがあります。

これは相手に対して「自分は敵意を持っていない」ということをアピールする意味を持っています。

自分の相手のテリトリーにむやみに入ってくる相手に対して、敵対心をむき出しにする犬もいることから、争いを避けるために取る行動だといわれています。

犬の笑顔に見える表情ごとの3つの意味

表情別の犬の心理

犬の笑顔に見える表情ごとの意味を3つ紹介します。

  • 口角が上がっている
  • 目を細める
  • 歯を見せる

これらの一つ一つのしぐさにも犬の気持ちが表れていて、結果として私たちには笑顔に見えている、ということもあります。

それぞれがどのような意味を持っているのかを知ることで、ワンちゃんの気持ちの動きを細かく感じ取ってあげられるようになるはずです。

口角が上がっている

顔や口の緊張がゆるみ、口がうっすらと開いている時は、犬がリラックスしているサインです。

顔や口元の緊張がゆるむことで口角が上向きになり、まるで笑顔のように見えるというわけですね。

実際この表情は友好的な雰囲気の時に見られるものでもあり、犬同士がお互いに「仲良くなろう」「遊ぼう」のように伝えたいときにも見られます。

目を細める

犬が目を細めたり瞬きをしたりするのは、「あなたに敵意はありません」という気持ちを伝える意味があります。

逆に相手をじっと見つめることは警戒や挑戦の意味を持ち、相手が犬だった場合はケンカに発展してしまうことも。

  • ケンカをするつもりはない
  • 私は落ち着いている

ということを表現するための目を細めるしぐさが、笑っているように見えているのですね。

目を細めるしぐさは口元が開くなど他のしぐさと組み合わせて使われることが多いようです。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬が目を細める5つの心理的な理由!病院に行くべき7つのサイン

歯を見せる

犬にとって歯を見せるしぐさは「服従」を表しています。

人間が笑うときに歯を見せることから、つい犬に対しても笑っているように見えてしまいますが、こういう場合は嬉しいという気持ちとは関係がないかもしれません。

犬が服従の意味で歯を見せるときは、姿勢を低くして耳を伏せ、尻尾を水平にして振っていることが多いです。

表情が笑顔に見える時の2つの注意点

笑顔に見えても注意が必要

犬の表情が笑顔に見える時の注意点は下記の2つです。

  • 口元が緩んでいる時
  • 舌が垂れ下がっている時

犬の笑顔に見える表情には「リラックススマイル」と「ストレススマイル」の2種類があるといいます。

人間からすると笑顔に見えても、犬にとっては実はネガティブなサインだった、ということもあるのですね。

その2つを見分けるためにも、笑顔の表情の注意点について知っておくことは大切です。

口元が緩んでいる時

口元が緩んでいて、かつ口角が下がっている時は、犬が不安や不満を感じているサインです。

先ほど紹介したリラックスのサインと似ていますが、口角が上がっているか下がっているかで少し違います。

口元が緩んでいるだけでどちらも笑顔に見えやすいですが、注意して見てみるようにしましょう。

また、口が開いていてかつ目の白目の部分が見えるときも不安などを感じているサインです。

舌が垂れ下がっている時

舌が口から出て垂れ下がっているのは「浅速呼吸」をしている際の特徴です。

舌を出している姿は笑ったようにも見えますが、浅速呼吸は緊張している証。

緊張によって息が早くなっているというサインなのですね。

表情はボディランゲージの1つ

表情はボディランゲージの一つ

言葉を話さない犬にとって、表情は相手に何かを伝えるための手段の一つです。

表情が豊かなのは、飼い主さんに何か伝えたいメッセージがあるということでもあります。

ワンちゃんのどんな思いが隠れているのかを考えながら、表情を含めたボディランゲージに注目してみましょう。

飼い主さんを喜ばせたい気持ちが表れている

飼い主さんの真似をしている可能性についてお伝えしていましたが、ワンちゃんが笑顔になった時に飼い主さんが喜んでくれると、繰り返し笑顔の表情をしてくれるようになります。

これは、「笑顔になると飼い主さんが喜んでくれる」ということを学習しているからですね。

飼い主さんを喜ばせたい気持ちがワンちゃんの笑顔には表れているのかもしれません。

犬の感情は表情以外にも表れる

犬は感情が表情に出ることもありますが、表情だけで何かを伝えるということは少ないです。

呼吸の仕方、尻尾の動きなど、なにかしらの行動と表情の両方で気持ちを表現していることが多いのですね。

犬の気持ちを知りたいときには、表情と合わせて他のボディランゲージにも注目するようにしましょう。

犬が嬉しい時にする3つのボディランゲージ

嬉しい時にするボディランゲージ

犬が嬉しい気持ちを合わらすときに使うボディランゲージは主に下記の3つです。

  • 甲高い声で鳴く
  • 尻尾を高い位置で振る
  • 顔をなめてくる

表情と合わせて犬が嬉しい時のボディランゲージについても理解することで、犬のストレススマイルを見分けやすくなりますよ。

甲高い声で鳴く

犬はあまりに嬉しい時思わず声をあげてしまうことがあります。

甲高い声で短く数回鳴く時は、嬉しさのあまり興奮してつい鳴いてしまった、という状況だと考えられます。

数回ではなく何度も繰り返し鳴くときは、相手を急かすなど、何か要求があるときのサインであることが多いです。

しっぽを高い位置で振る

犬がしっぽを振るのは嬉しいサインというのは有名ですが、しっぽを振る時が必ずしも嬉しい時とは限りません。

注目すべきは、しっぽの高さと動きの大きさ。

犬が本当にうれしい時はしっぽの位置は高く、そして動きは左右に大きく振っています。

逆に低い位置で尻尾を振っている時は不安や警戒の現れですので注意しましょう。

しっぽを振る心理について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

犬がしっぽを振るのは嬉しいから?尻尾の状態別で犬の気持ちを解説

顔をなめてくる

犬が顔をなめてくるのは、飼い主さんに「嬉しい」という気持ちを伝えたい意味があります。

散歩に連れて行ってくれる時や、褒めてもらった時、おやつをもらえる時などに、飼い主さんの顔や口の周りをなめて気持ちを伝えようとすることが多いです。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

犬が口をなめる理由!健康上のリスク・やめさせる方法も解説

表情が笑顔に見えやすい犬種5種

笑顔に見えやすい犬種

表情が笑顔に見えやすいことで有名な犬種は主に下記の5種です。

  • サモエド
  • ポメラニアン
  • 柴犬
  • ゴールデンレトリーバー
  • フレンチブルドッグ

笑顔の犬の写真で癒されたい!という方はこれらの犬種をネットやSNSで検索してみるといいかもしれません。

サモエド

表情が笑顔に見えることでもっとも有名と言っていいのがサモエドです。

サモエドで検索すると「サモエドスマイル」という言葉と一緒に笑顔のサモエドの写真をたくさん見ることができます。

サモエドのおおらかな性格が表れているような笑顔は癒されること間違いなしです。

ポメラニアン

サモエドを先祖に持つポメラニアンも、サモエド譲りの笑顔が時調的です。

口角がきゅっと上がった笑顔がキュートで人気があります。

柴犬

柴犬の笑顔は他の犬とは一味違う味があります。

活発な笑顔もあれば気のぬけたようなゆるい笑顔もあって、表情豊かな柴犬は見ていて飽きません。

その何とも言えないかわいさが柴犬の人気の理由でもあります。

ゴールデンレトリーバー

ゴールデンレトリーバーも、表情が笑顔に見えることで有名です。

大きな体と無邪気な笑顔で、見る人の心を明るくしてくれます。

フレンチブルドッグ

大きな唇のラインがはっきりとしているフレンチブルドッグの笑顔は愛嬌たっぷり。

たまに見せる人間くささもまた、フレンチブルドッグの魅力です。

まとめ

どんな気持ちの時に犬は笑顔になるのか、犬の笑顔の表情は何を意味しているのかについて解説しました。

言葉を話さない犬にとって、表情も重要なボディランゲージの一つ。

犬が笑顔を向けてくるときは、あなたに何かを伝えたいと思っているのかもしれません。

表情やしぐさに込められたメッセージを知り、これからのワンちゃんとのコミュニケーションに活かしていただけたらと思います。